8時間泳を終えて・・・

「疲れたーー!」
「プールでの12時間泳の比較にならないほど疲れた!」
それはそうだろう。補給の時間はわずか1分程度。ほとんど休みなく、BORIはラフな海を泳ぎつづけた。補給時だって、自分の力で浮かんでいなくてはならない。体も冷える。疲労がたまる。
どんなにつらいことか。
8時間泳がそろそろ終わるころ、波は落ち着き、やんでいた雨が再び降り始めた。
寒いと感じる気温の中、船にあがってきたBORIの顔は上気していた。
一回りも二回りも大きく見えたBORI。
「ラフな海の割には泳ぎ安かった。」というが、それはBORIに力がついた証拠だろう。
力むことなく、うまく波をやり過ごしたり、波に乗ったりしながら自分の泳ぎを保っていた。
長時間BORIの泳ぎを見ていて、「いい泳ぎだ・・・」と思った。
きっとやれる。
多分、みんなが思った。
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終わった後の反省会にて・・・
・スタート直後、泳者をリラックスさせるように周囲の人が気をつける。(ピッチの確認など)
→BORIの泳ぎに敏感に。
・筆談によって泳者とのコミュニケーションを密に。(船からの声は届きにくいらしい。)
・補給時のロスはなるべく少なく。(体温の低下を防ぐ。)
→紐につけたケチャップの容器(ドリンク補給用)は、何種類か用意しておいたほうがいいのでは?
・補給の準備は多めに。(今回、ドリンクのカロリーメイトを途中で切らしてしまった。)
・マウスウォッシュは必要か?(補給時に口の中をすっきりさせるため。)
・泳者は風景に惑わされないこと。焦りは禁物!
そして・・・泳者も船に乗る人も、健康管理に勤める!船酔いはつらいね・・・。
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練習に参加させてもらった感想・・・
私が船に乗っている間一番嬉しいと感じたのは、川上さんの放った言葉を聞いたときだった。
ラストの1時間を切った頃、福ちゃん、響ちゃん、私は、声を張り上げてBORIを応援しており、
その姿を後ろから眺めて川上さんが言ったのだ。
「この仲間がいれば彼女は大丈夫だ。彼女は幸せだよ。」
私はその言葉を聞いて、一歩下がって仲間を見た。
声を張り上げ、船に酔うことなく補給の準備をこまごまこなし、補給時には船から見を乗り出して、飛び込んでしまいそうな勢いで食料をBORIに渡していた福ちゃん。
彼女は、ずっと共に泳いできたBORIが一人でドーバーを渡ることを決意したとき、大きな葛藤があった。
「BORIが遠くへいってしまう。」「ずっとライバルだったBORIのサポートを、自分は本当に望んでいるのだろうか。」
福ちゃんはその葛藤を乗り越え、今、BORIのために自分がしてあげられることを、必死で見つけようとしている。BORIのドーバー成功によって、自分も大きなものを得られると信じてBORIに尽くす。
誰が見ても明らかだよ。BORIには福ちゃんが必要だ。荒波でぐらんぐらん揺れる船の端によじ登り、みんなが心配するのもかまわず身を投げ出すあの姿、ほかの誰にも真似できないよ。
そして、常に細やかな気遣いを見せる響ちゃん。
実質的なことだけじゃなく、BORIの体調や精神的プレッシャーを案じ、和ませ、泳ぎ終わった後のストレッチまで自ら申し出てるんだね。響ちゃんのやさしさも機転の利いた思いつきも、すごくさりげなくて気が利いていて、こういう大きな挑戦にはなくてはならない人だなあ・・・って思ったよ。
本番ではこの他に、海を熟知し、面倒見のいい由香ちゃん、船とメカに強く、人をまとめることができるサポーター適任者のTさんが同乗してくれるんだよね。さらに現地まで二人の頼れる姉さんたちもお供して気分を盛り上げ、BORIの精神的なケアをしてくれる。
日本からは多くの仲間がBORIを応援してる。
冬の間中BORIと共に泳いだHASEDONは、ネパールから成功を祈ってる。
そして、こんな悪天候の中最後までBORIを気遣い、アドバイスしてくださった大先輩川上さん、小川さんもついてる。
たくさんの力がBORIを後押ししてる。
確かにBORIは幸せだよ。そしてきっとやれる。
・・・・とこんなことを書いてしまうとかえってプレッシャーになってしまうといけないので・・・
みんなBORIのドーバー挑戦に便乗し(?)利用し(?)海を楽しみ、仲間を増やしてる。
このBIGイベントを自分のものとして楽しみにしている。
今、このときに、この仲間と過ごせることをBORIに感謝しつつ、かなり自己中心的なレポートを終わります。がんばれBORI!ドーバーまであと少し!!