セルが回らない事件

青森県に行った時のこと。
その日は一日中雨。水たまりの上も何度も走行したためZZR250は上からも下からもかなり激しく一日中雨にさらされていた。
また、9月ではあったが青森は既に最低気温が8℃などに下がっており、非常に寒かった。

雨と寒さでその日は3回も温泉に入ったが、3つ目の温泉に着いたのはもう夕方。
3つ目は日本海側にある黄金崎不老不死温泉で、ちょうどいい具合に夕日を露天風呂で見る事が出来た。

そして「さぁ今日はどこで寝ようか」と思いながら風呂道具をシートバッグに収納し、暖機しようとしてクラッチレバーを握ってスターターを押す。

・・・が、エンジンがかからない。
というか、セルが回る音すらしない。

なんでだろう?と思いながらしばらく同じ動作を続けるが一向にセルが回る様子はない。
セルが回らないということは電気系統のトラブルなんだろうなと思って荷物を全部はずし、サイドカウルをあけてヒューズを確認。
しかし、ヒューズは全部問題なし。

配線がどこか外れたりしていないだろうかと見える範囲で見てみるが異常は見当たらない。
どこかショートでもしたのだろうか?セルモーター自体がいかれたのだろうか?などといろいろ考えるが原因は不明。

1時間ほどあれこれやってみるがセルは始動せず。
もう太陽は水平線に沈んでおり、今日はとりあえず不老不死温泉にでも泊まるしかないだろうか?と思って財布を見たら2,000円しかない。
参った。

宿泊で商売をしている温泉宿の前に堂々とテントを張って無料で寝泊りするわけにも行かないし、不老不死温泉の前は緩やかな上り坂になっているが押して上がるとしてもかなり押さなければならない。
また、もし翌朝になってバイク屋を呼ぶとしても青森や秋田の都市部からは100kmぐらいあるんじゃないだろうか?という状態。
万事休す。

本当に困った・・・。
どうしたものか・・・。

あきらめの中で何気なくスターターを押したら・・・
ブルン・・ドドドド・・・。
えっ?
クラッチレバーを握らずにスターターを押したらなぜかエンジンがかかかった。
は・・・?
あまりにあっけなくてしばらく喜ぶことも忘れていたが、とにかく助かった。

ニュートラルランプが付いていたが、ギアが噛んだ状態になっていたのだろうか?いや、それならなおクラッチレバーを握らないとセルが回らないはず・・・
など、いろいろ考えてみたが理由は不明。

とりあえずその日はそれで助かった。
翌日にはいつも通りクラッチレバーを握りながらスターターを押すだけで始動した。

あまりに雨を浴びた一日だったのでどこかよろしくないところに雨でも入ったのだろうかという勝手な結論に今では達したが、もしセルが全く回る様子を見せない時はこの事例のようにニュートラルの状態でクラッチレバーを握らずにスターターを押すというのも試してみると良いかも。あまり期待は出来ないが。

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