You and I

QUEENとの出会い
俺が初めて「QUEEN」なるものの存在を知ったのは、正確には憶えてないけど中学二年くらいでした。QUEENの曲自体はもっと前から聞いていたと思うんですけどね。CMとかで。初めて「QUEEN」として聞いた曲は、当時結構売れていた「NOW1」というコンピレーションCDに入っていた「We Are The Champions(伝説のチャンピオン)」でした。でも、その時はたいして気にも留まらなかったですね。どうしてかは分かりませんけど。俺にはコンピレーションCDはむいてないんでしょう。1曲1曲を真面目に聞かないので。今考えると勿体無かったですね……その時知っていればウェンブリーのライブ(もちろん、トリビュートの方)に行けたかもしれなかったんですが…。
そして時は流れ、俺は高校生になりました。丁度その頃の俺は「かぐや姫」を聞き倒していた時期で、かぐや姫しか聞いていませんでした。そのうち、「そろそろ別なジャンルを開拓しようかな」と思ったので、友達やレンタル屋さんから色々なCDを借りまくっていました。で、QUEENも何気なく借りたわけです。借りたのは、黄金色のカバーの「GREATEST  HITS I&II」でした。
まぁ、当時は(QUEENも含めて)大抵借りてきたCDは、真面目に聞くでもなくただスピーカーから音を垂れ流してるという感じでしたので(しかもマンガを読みながら)、初めのうちはQUEENに対しても何の感情も湧き起こりませんでした(実際、当時何を聞いていたのかほとんど憶えてないし…)。ま、「その人達の音楽を聞きたいから借りて聞いてるんだ」っていうわけじゃなかったんで、そこは仕方ないですね。
ところが、「GREATEST HITS I」をかけ始めて三周目くらいのことです(遅い?)。マンガを読みながらふと、ボーカルの声が耳に入ってきました。「耳にまとわりついてきた」と言った方が正しいでしょうか?とにかく、それまで(レンタルCDを聞いてきた中で、ですが…)にはない感覚だったのを鮮明に憶えています。それで、マンガを置いてじっくりともう一度初めの曲から耳を傾けてみたんですが……体中に電気が走りました。そう、「小林靖宏さんを初めて聞いた瞬間」にも味わった、あの感覚でした。
しかも、今度は「ボーカリストの声」にやられました。ここがそれまで好きになったアーティストとは明らかに違う点です。その時までの「そんな人達」は、あくまでも「音楽(曲であったり旋律であったり)」に対してだけだったんです。小林靖宏さんも、かぐや姫も、PANTERAも、です。「声」にやられたのはQUEEN(フレディ)が初めてでした。あの中音域の伸びるような声、そして高音域の、時に力強く時に甘い声。今でも俺の一番の、そして理想の歌い手は「フレディ・マーキュリー」です。彼以上のボーカリストなんて考えられませんね。彼のことを知ってからはや七年が経ちますが、ファンになってから今まで、少しの期間も途切れることなく聞き続けているのは彼(QUEEN)だけですね。一度でいいからフレディを生で見たかった…。
しかし何ですね、そんなことを考えるにつけ、「やっぱり俺はもう十年だけ早く生まれてくるべき人間だったなぁ」と、改めて思い知らされます。QUEENにしろ、かぐや姫にしろ、あまりに自分の音楽的嗜好と合うのが昔の人達だ、というのは相当悲しいものがありますから…。ど演歌とかも好きだし…。
今のところ生で見ることが出来たのは、ギタリストのブライアン・メイだけです。98年の11月にあった、大阪のIMPホールでのライブでした。生で見るブライアンは、86年のウェンブリー・スタジアムと同じ格好だったせいもあって、まったく年を取っていないように感じました。そう、まるで「彼」の死によって「QUEEN」というバンドの時の流れまでもが止まってしまったかのように……。