2003.06.20アジサイに秘められたシーボルトの恋心

梅雨の季節、雨に打たれて咲くアジサイには独特の風情があります。咲いている間に七色の変化をするのがこの花の特徴。そのため、別名を(七変化)、花言葉は”移り気”です。最近では「ハイドランジア」という西洋あじさいが人気をあつめています。これはもともと日本産のものを西洋で品種改良した逆輸入品。日本のアジサイを世界に紹介したのは、江戸時代に長崎にやってきた医学者シーボルト。彼は「日本植物誌」で、アジサイを(オタクサ)という名前で紹介しています。これは彼がオタクサンと呼んで愛した長崎の遊女・お滝にちなんで付けた名前です。彼は帰国後も雨の中しっとりと咲き続けるアジサイを見てお滝を思い出していたそうです。当時は少なかった異人との悲恋をしのんで、現在でも長崎・鳴滝のシーボルト宅跡にはたくさんのアジサイが植えられています。

 

 

 

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