乗るぞカシオペア! 北海道 の旅 

 

Pichaの田舎が北海道なため、川嶋家は何度も北海道に行っている。

名目は「法事」「結婚式」数々あれど、

「なんたって北海道なので、行くだけで2日かかるんです。」と言って

5日は会社を休む必要がある。本当だろうか?

 

2001年6月。

今回は、敢えて陸路を選択。念願のカシオペア号に乗りました。

切符の発売は1ヶ月前。

なかなかとれないと聞いていたので、ぽちとPicha、二人の名前で

予約の予約を入れ、発売当日を待ちました。

ところが肩すかし? あっけなく両方とれてしたった。

いよいよ出発。

夢の夜行列車は、上野駅の超ぼろっちぃホームから旅立ちます。

とれていた個室は、1階。事前のチェックで、2階の方が

景色がいいということだったので、駅の券売所を訪ねると、

これまたあっさり2階席に変更できました。

コンビニでビールとおつまみを買って、いよいよ乗車です。

 各部屋にはテレビが備え付けてあります。

 少し揺れると画像が乱れ、

 トンネルに入ると「しばらくお待ちください」で

 意外とストレスが溜まる…。

カシオペア号の設備と決まりを勉強する。 

夜行列車なのだけれど、出発が16時過ぎなので 

まだまだ外は明るい。 

乗ると、すぐに女性の客室係が来て、降車駅の確認と

飲み物のオーダー。

二階席は、確かに眺めがよかった。

でも、とんだ落とし穴が…

出発は夕方の首都圏。大きな駅では徐行したり、

ターミナル駅では停車します。

お勤め帰りの人々の視線がささる、ささる。(逃げ場がない!)

(この点、一階はホームの下なので問題ない様子。)

 夕食は、時間を指定した予約制。

 ぽち、気張って「カシオペア」と名の付いたワインを

 奮発しました。

 このワイン、車内でのみ販売(宅配)しているので、

 珍しいお土産として注文しようか、と言っていたの

 ですが、…あんまりおいしくなかった。

メニューはフランス料理or和食のコースです。

ぽちのは北海道の形をした魚のパイ包み焼き。

お料理は、名前はスゴイが、お味とお値段が…

次回は絶対お弁当持って乗ります。

 

夕食が終わると、否、まだメインが運ばれていないのに

先にコーヒーが配られた。(上の写真)

「食事が出るまで待ってもらえませんか?」と言うと

素直に下げたが、食後に出されたコーヒーはぬるかった。

間もなく、ビュフェでは早くも翌朝の銀器を並べ始めた。

追い立てられるように、かなりがっかりして部屋にもどる二人。

夜も更け、バータイムの放送が入るが、行く気力を

すっかりなくしたので、早々にベッドを組み立てると、

夜勤明けだったぽちは速攻で熟睡

あんなに楽しみにしていた青函トンネルも(一応起こしたけど)

全く記憶なし。

Pichaは、海に入るところはどうなっているんだろう?と

すごく不思議だったが、青森駅を出てすぐトンネルになり、

水が入ってくる心配は全くなかった。(おいおい…)

ついでにPichaの無知さ加減を記録しておくと、

カシオペア号は一体型の電車ではなくて、客車と機関車でできている。

機関車は、東京を出発したときはパンタグラフのついた電気のだったが、

青森で海底トンネルを走るための小型の専用機関車に変え、

北海道に渡ったところで、今度はダブル連結のディーゼルに変わった。

最初の予定では、函館で下車し、朝市でご飯を食べて、

在来線で途中下車しながら1日かけてのんびり札幌入りするつもり

だったが、青森を出たのが2時頃、函館到着が4時過ぎだから、

とても起きられるわけがなく、中止。

車掌さんに「やっぱり札幌まで行きます。」と伝えて寝ることにした。

大イビキのぽちをしり目に、寝付けないPicha。

車内を探検に行く。

小さなロビー(郊外列車みたいな、小さなテーブルを挟んで

向かい合わせに一人掛けのシートがあるだけなのだけど!)があり、

そこで海底トンネルの壁をただ見ていると、

車内のゴミを集めているおじさんが「眠れないの?」と声を掛けてくれた。

こんな時間に、こんな仕事をしている人がいるんだ!と驚く。

おじさんは少し立ち話につきあってくれて、テーブルの上の灰皿を

くるくるとまわして外すと(震動で落ちないように、灰皿は

ねじで留める式になっていた!)、持っている袋に中身を移して

「少しでも眠れるといいね。」と言って、仕事に戻っていった。

おじさん、ありがとう。部屋に戻ったらすぐ眠れたよ。

 北海道に上陸!

 さわやかな空気を切って、

 カシオペア号は突き進む。

 先頭は展望車両だが、

 ディーゼルの油がとんできて

 だんだん視界が悪くなった。

(変更した)予定では、途中停車する長万部で名物の蟹めしを買って

朝食にするつもりだった。

長万部到着は、朝の6時頃。

目覚ましをかけ、お財布を持ってドアのところでスタンバイ。

そこへ車掌さんが通りかかり、「蟹めしですか?

朝早いから、まだやってませんよ。」と言う。

おかしい。事前に見た旅行会社のパンフに、「憧れのカシオペア旅行記」として

「朝は蟹めしで決まり!」って書いてあったぞ!?

カバンからそれを出して車掌さんに見せた。

「うーん、北斗星の3号なら買えるけどね・・・」

(カシオペアのすぐ後に北斗星1号、2時間くらい後に3号が走っている)

「でも、ここに書いてあるから! 行ってみます!」と言い張るPicha。

運命の長万部駅は、閑散として誰もいなかった。

・・・旅行会社、どーしてくれる!!!(使ってないけど。)

 

 有珠山が見えた。

 ちょうど有珠山が噴火して

 麓の街に避難命令が出ていた

 ときで、予約のときは列車も

 運行するかどうか不明、と

 言われていた。幸い終息に

 向かい、経路も迂回することなく

 本来のルートを運行した。

 

蟹めしの夢断たれ、ロビーカーでのんびりしていると、

「おはようございます。これよりお弁当の車内販売に伺います。」

という放送が。

夕べの食堂車はかなり悲惨だったので、朝はお弁当にしよう、と

部屋までお財布を取りに行って、再び先頭のロビーカーで

ゆったり座って販売のワゴンが来るのを待つ。

(ちなみに、個室にいるとチャイムが鳴って、「ただいまより

この車両に販売ワゴンが参ります」というメッセージが出る。

必要のある人はドアを出て待つ、というしくみ。)

早朝は誰も来ず、とてものんびりできたのだが、

“さっきの放送で起こされた建設会社の社員旅行(イメージ)”の一団が

ガヤガヤと押しかけてきて、たちまち煙モクモクに

なってしまった。でも、せっかく一番前の見晴らしのいい席を

確保できたので、ゴハンを手に入れるまでガマンしよう、と

二人目配せする。

待つこと小一時間、やっとワゴンが先頭車両までたどりついた。

入ってきたとたん、ワゴンに群がった建設会社の社員旅行(イメージ)の一団が

「ねぇちゃん、どれがうまい?」とか言いながらお弁当を物色している。

ワゴンのお姉さんは、車両の中まで入れないまま、引き返してしまった。

仕方がないので、ぽちとワゴンを追いかけてロビーを出た。

ワゴンの姿はどこにもなく、夕べの食堂車まで来てしまった。

「あの、お弁当は?」と聞くと

「すべて売り切れました。お食事でしたら、こちらで召し上がれます。」

そ、そ、そんなぁ〜〜。

 

 ・・・と言うわけで、またこの写真をご覧

 いただくことができます。

 ぽちが食べてるのが和定食、手前が洋食。

 どちらも1,600円!!!

 行ったのが遅いので、既に和定食は

 この1食しか残っていなかった。

 和食は、ここで食べたものの中では

 いちばんおいしかった。

 洋食は、思い出すのも悲しい。

 パサパサ・ぼそぼそ・冷え冷え・・・

 

お約束どおり、またもや最後の客となってしまった私たちが食べている横で

夜のセッティングが始まった。

しかし、クロスも替えないし、既にシルバーを並べているのは

どういうことだろう?

この食堂は、掃除はしないのか?

それとも、お客は掃除のホコリをまぶしたディナーを

食べ(させられ)ているのだろうか?

次回は、絶対にお弁当持って乗るぞ!!!

 

<カシオペア号雑記>

カシオペア号は、全室個室。

お部屋には、カシオペアのロゴが入った浴衣(というより

人間ドックのローブといった方が近いと思う)やタオルなどが

備え付けてあり、室内にトイレと引き出し式の洗面台があります。

しかし、これが実にクセモノ(臭モノ)で、

2、30年前の郊外列車のニオイが部屋中に染みついています。

洗面台も、蛇口は押さえている間だけ水が出るものなので、

一人では顔が洗えない!

ところが洗面所(トイレ)はとても狭く、一人が入っただけで

すでに余分な空間はないため、水出し係さんは

腕だけ入れて蛇口を押さえなくてはなりません。

これがものすごいハードワーク。

だって、腕の関節を違う向きに動かして、かなり力を入れて

押さえないと、水が出ないのです。

「水出た? まだ? もういいでしょ? ねー、もうカンベンして!」

って感じです。

シャワー室が別にあるのですが、当然別料金で

何分何秒だかのチケットを求めなくてはなりません。

これも時間指定かつ先着何名さまで売り切れとなります。

なんといっても狭い空間なので、部屋のドアも

不思議な形の折り畳みになっています。

なんかコツがあって、なかなかうまく閉められず、

あちこちでバッタンバッタンと格闘する音が聞こえてきます。

部屋のロックは、そのたび自分で指定する暗証番号式。

とてもとても、一度では乗りこなせない

奥の深い列車なのでした!

 

 

 

 

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