10.「バレンタインデーの結婚式」
朝6時30分起床。7時にタワー1階のカフェで朝食。バイキング形式。食べ過ぎたので部屋にはすぐ戻らず9時頃までホテル内を散歩する。
部屋に戻ってからも、美容師さんが来るまでまだ1時間位時間があった。私はなんかしみじみと彼と話がしたかったのに、彼は疲れたと言って寝てしまった。まだ朝の9時過ぎだというのに。大体この人は本当に家でもどこでもよく寝る。すぐにコロンと横になって眠ってしまう。ゴロゴロするのがなにより好きで、私が実家に行って居ない時は一日中家でゴロゴロとしている。一応同職業者だったから、仕事内容は分かるけれどそんなにゴロゴロするほど疲れる仕事ではないはず。彼の場合は単にゴロゴロするのが好きなのだ。
まあ別にいいけどさ。私はボーっと外の景色を眺めていた。
10時30分になり、美容師さんが来た。日本人の女性。年齢は彼よりは少し上かも。若くはない。ヘアーメイクをしてもらう際に、日本人じゃなかったら見せるつもりで持ってきた写真の切り抜きを一応見せて、希望の髪型を伝える。1時間位でメイクと着付けが終わった。ホテルの1階にいるから何かあったら連絡をフロントにしてねと言って彼女は出て行った。
彼はさすがにタキシードを着ているので横になるわけにもいかず、(イッヒッヒッヒ)ボーっとしている。11時50分頃下に降りて行こうかなどと話していたら、内線が鳴り、さっきの人から電話で、今から自分のカメラを持って下に降りて来てと言われた。
私達はよく分からないまま下に降りて行くと、ホテルの雰囲気のいい場所で写真を撮ってくれるというのだ。これは彼女の親切だ。とても嬉しかった。式を挙げる前から、とてもハッピーな気持ちになれた。
リムジンが来たので彼女に見送られて、教会へ向かった。運転手さんも日本人のようだ。この人も親切な人で、カメラを持っていたら写真を撮ってあげると言って、何枚も色々なシーンの写真を撮ってくれた。特にリムジンの中で撮ってくれた写真、運転席から私達を撮ってくれたものは、めったにないアングルでとても良かった。
教会はホテルから車で20分位の所だった。小さくて民家の中にあるこぢんまりとした建物。式は神父さん、オルガン演奏の女の人、歌を歌う女の人の3人が行ってくれる。それにビデオと写真撮影の人が2人いる。
神父さんは日本語がペラペラだった。日本語で冗談を言いながら、結婚についての説教と式進行の説明、その後軽いリハーサルをした。ここまでで30分位。その後すぐに挙式だった。少し緊張したけれど、彼が指輪交換のところでちょっと失敗をしたので、一気に私の緊張は解けてしまった。言葉を言うのを忘れてて、慌てて笑いながら言ったこと。この場面はしっかりビデオに納まっていて、今ではいい思い出になっている。式は15分〜20分位で終わった。その後写真とビデオ撮影。色々なポーズをとって、なんだか芸能人になった気分で面白かった。
教会の庭でポーズ(女優になった気分)
