6.「肌寒いハワイ」
予定通り6時30分にホノルルに着いた。私は外は暑いだろうと思っていたので、着ていた長袖のトレーナーを脱ぎ、TシャツGパンという格好で飛行機から降りた。
でもハワイは寒かった。肌寒くてとてもTシャツ一枚ではいられない。すぐに上着をはおった。
建物から出るとバス乗り場のようなロータリーがあり、そこのベンチでツアーの送迎バスが来るまで待っていてくれと言われた。
外は薄明るく、排気ガスと花か果物のような甘い香りが混じったような匂いがした。
ロータリーには次々とトヨタのハイエースとダンプカーを足して割ったような車が入り、トランクや荷物を積んでいた。
ああハワイに来たんだなあ、寒いなあと思いながらボーっと車がバックでキュッキュッと入ってくる様子を眺めていた。
7時を過ぎた頃、私達のツアーの人が後について来てくれと言ったのでついて行くと、レイ(花輪)をかけられ、記念撮影があった。赤いムームーを着たお姉ちゃん2人にはさまれてパチリ。後で見ると、写真では笑っているがこの2人はとても無愛想でニコリともしなかった。こんなかわい気のない、愛想のない人達と一緒に撮って欲しくないよなあと思いながら写された。写真の私はボーっとした顔をしている。撮影の後、また5分位バスを待つ。
7時20分にバスが来て出発。
道路は片側4車線で、車線は日本のようにはっきりと塗料で描かれてはいない。丸い銀色のアルミのようなものが点線のようにはめられているだけ。交通量はちょうど朝のラッシュ時とあってとても多い。トヨタ、ホンダ、マツダ、日産、イスズ・・・車は左ハンドルのなじみのある日本車ばかり。それにみんなきれいだ。見たことのないアメ車や、車検がないからボロボロにへこんだ車も普通に走っているんだろうなと思っていたから、ちょっと意外だった。まるで日本の道路の風景だった。
8時にホテルに到着。ホテルのバス乗り場に旅行会社の人がいた。小柄な(多分日本人)のメガネをかけた50代位の女の人。名前はコウさん。コウとカタカナで書いてある名札をつけていた。「シャキシャキおばさん」という感じで、広いホテルの敷地内を歩きながらテキパキした様子と口調で「この道より向こう側、あの辺りは食事する所とABCストアーがあるから」などと案内してくれる。
「ここがうちのツアーデスクだから、朝7時から夕方5時まで開いているから。何かあったら、まずうちに言ってきて」
「あと、お部屋はダブルじゃなくってツインベッドなんだけど、ダブルがいいよね?」と言ってチャキチャキと交渉してくれた。結局他の企業の大型ツアーとぶつかっていて、部屋が満室で無理だった。
ツアーデスクでは15日と16日のオプショナルツアーの集合時間と、レンタル料無料のレンタル携帯電話を申し込んだのでその説明を受けた。それからウエディング会社に電話をかけてもらい、今日の9時45分にホテルのフロントに車で迎えに来る手配をしてもらった。この時点で8時40分。ホテルは13時にならないとチェックインが出来ないので、ABCストアーで果物とジュースを買って食べたりホテル内をブラブラとしていた。

鳥も寒そう
