| 02年大阪→東京 <第4日目> | |||
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8月13日(火) 晴れ |
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浜名湖→御前崎→静波 110Km 海岸で野宿 【朝食】コンビ二(パンなど) 【昼食】えびフライ定食 【夕食】宴会 |
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![]() 波の音・・・ |
![]() だーれもいない・・・ |
浜名湖からそのデコボコ道を一時間ほど東へ走った中田島というところからはずっと海岸沿いに自転車道というものがある。
現在、浜松から御前崎を経て清水市まで続いている。将来的には千葉まで延びるそうだ。 この自転車道のことは出発前に自転車仲間から教えてもらっていて当初からここを通ることにしていた。 しかし、「自転車道」という自転車マニアには垂涎ものの道も一般の人にとってはそんなにうれしいものではないようで、地元の人に自転車道の場所を聞いても大抵「自転車道?そんなんあったかいな?」と言われるほどだった。(なんともったいない!) |
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ここは自動車と歩道から完全に隔離されているのでものすごく快適に、気がねなく走ることが出来る。ただただ一本の道が視界の彼方までずーっと続いている。おそらく私が今まで走ったなかで最も走りやすい道だろう。 自動車道と完全に隔離されているということはもちろん車と出会うことはない。排気ガスもなく極めて結構なことだ。そして歩行者もいない。轢いてしまう心配がなくこれも極めて結構なことだ。しかし、ひとつだけ重要な問題があった。「自転車もない」のである。行けども行けども、走れども走れども、誰ともすれ違わないのだ。遥か向こうまで続く道の前方に目を凝らして見てみても全く人影がない。たまに自転車を止めて後ろを振り返ってみるがやはり誰もいない。 |
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とにかくこの自転車道での敵はクラクションを鳴らす大型トラックではなく孤独だった。車があるときは鬱陶しく感じていたのに、なければないで寂しい気がする。人間とはなんて身勝手なものなのだろう。(結局道中で自転車を見かけたのはたった1台だけだった) 途中、健康ランドのようなところがあったのでそこのレストランでえびフライ定食を食べ、ゆっくりしている間もなくそそくさと出発した。今思えばそんなにセカセカせずに海辺に座ってのんびりした時間でも過ごせばよかったと思うのだがその時はなぜか何かにとり憑かれたように自転車を駆っていた。 |
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それから先はほとんど休憩もなしにひたすら走り、夕方4時ごろ御前崎を通過し、この日の寝床に決めていた静波というところ(御前崎の20Kmほど北)にあるオートキャンプ場を目指した。 御前崎から北へ向かう道にも自転車道がまだまだ続いていたのだがところどころとぎれていて走りにくそうだったので普通の道にもどり(国道150号線)北上することにした。車道を走っているとすぐに車から「ヨーッ!がんばれよ!」の声。「いきまっせ」の看板を見た人だ。いつもの調子にもどった私は大きく手を振り返しペダルの回転を速めていった |
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![]() 一緒に野宿した辻君。ここで野宿することにした。 |
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思わぬ再会で二人とも驚いてお互いの今日の道のりを報告し合った。 私的には2000円は少し高いが構わないと思っていたのだが辻君はどうしても高すぎると言い張るので結局二人で海岸で野宿をすることになった。まず近くのコンビニで弁当と酒とつまみをたくさん買い込んで海辺をうろうろして野宿をする場所を決めた。今夜はキャンプファイヤーをしようということで話がまとまったので日が暮れる前に流木を集めて準備をした。 そして夜は更け、焚き火に日がともされる。結局その晩ずっと二人だけの宴会が続き日付が変わるまで飲んでいた。 |
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「何枚撮んねん!」 浜松から御前崎までの自転車道を通っている間、一箇所海水浴場の横を通るところがあった。その辺りには人がたくさんいたのでその中のオッサン二人組みに写真を撮ってもらうことにした。 「あのー、写真撮って頂けませんか?」と私。オッサンは無言でうなずきカメラを受け取り構えた。私は自転車と共にポーズをとった。 ・・・しかしなんかおかしい。普通は「はい、チーズ!」とか言ってパシャリとやるのだがその人は構えたままの状態で15秒くらい動かないのだ。私はてっきりカメラの電源が入ってないまま渡してしまったのかと思い彼に駆け寄って「すいません、電源はいってなかったですか?」とカメラを見てみた。 |
![]() これが問題の写真・・ |
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しかし電源は入っている。「はて?」すると彼はようやく口を開いた「・・・・オスダケカ?」と。そこまできて私はようやく理解した。彼が日本人でないことを。(のちに彼と話をして知ったのだが実は彼は日系ブラジル人。) 「そうです。ここのボタンを押すだけですよ」とゆっくりとした日本語で説明し、また戻ってポーズを撮った。 しかしやっぱりおかしい。またもや15秒くらい彼はカメラを構えたままなのだ。「???」 再び彼に駆け寄りカメラを見てみる。するとさっきまで16枚目だったカウンターが20枚目まで回っている。どうやら彼はカメラの使い方を知らずシャッターをやみくもに何度も押していたようである。 あせった私は「オ、オッケー。これでいいですよ」と言ってカメラをしまった。 大阪の自宅に帰ってから現像してみるとなんと7枚も同じ写真があった・・・ |
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