現在スペインの首都であるマドリードも、元々は荒涼とした台地の小さな村に過ぎませんでしたが、1516年にトレドから遷都されて以来、400年以上もスペインの中心地であり続けています。
印象としては、スペインの他の都市よりも、良くも悪くも典型的なヨーロッパの都市という感じが強いのですが、かつて中央広場として各種の
公式行事や闘牛・祭りなどが行われたマヨール広場を中心とした旧市街は、中世の面影をそのままにし、歴代国王の威光を示すかのような重厚な建物が立ち並び、歴史の街・芸術の街としての顔を覗かし、シビーレス広場からスペイン広場まで1.5kmにおよぶグラン・ビア通りは、ホテル・高級ブティックやホテル・映画館が立ち並び、セラーノ通りもヨーロッパを代表する高級ショッピングストリートとなっており、それぞれ訪れる者を楽しませてくれます。
ところがマドリードを語るときに避けては通れない事があります。残念ながら、ここ数年、ヨーロッパで最も治安の悪い街としても有名になってしまいました。ターーゲットは多額の金品を持つ日本人旅行客とパスポートです。そして、この街の犯罪は年々凶悪化しており、最低限、スーツケースを持って少人数で街を歩くのは避けた方がいいでしょう。スーツケースを持っているということは、多額の現金とパスポートを持っていますよと言っているようなものですので、そのようなときは、たとえ近くでもタクシーを利用した方が良いでしょう。
(写真:上右・アルカラ門、下右・アトレチコ・マドリードの本拠地)
世界3大美術館の一つと言われているここプラド美術館は、1819年にフェルナンド7世の命により、スペイン王室所蔵の絵画コレクションを一般公開するために設立されました。約9000点を数える所蔵絵画の多くはスペイン王室のプライベートコレクションだそうで、スペインの歴代の王様がいかに芸術を愛し、理解を示していたかの証でもあります。
ここで有名なのは、やはりゴヤの作品である「着衣のマハ」「裸のマハ」ではないでしょうか。スペインにおいて、初めて女性の裸体を描いた一枚といわれています。ちなみにモデルは、諸説がありいまだに謎となっています。
また、王様をはじめ王室の面々を描いた絵も多いが、ベラスケスやゴヤといった巨匠達は、彼らを決して美化したりせず、内面までをも鋭く描き出していて、絵画を見ているとその正確までもがわかってしまうのが興味深い。
この1階中央ギャラリーは、天井のアーチと自然光により、とても開放的な、明るい空間となっています。右端に写っているように、有名な絵画を模写している人が数人いましたが、これがまたとても上手でした。
世界的に有名なドン・キホーテ。その作者セルバンテスの没後300年を記念して作られた記念碑が中央にそびえる広場。かつてこの地には、王宮を守る兵舎があったといわれています。
ここを訪れた人は記念碑の下にあるロシナンテにまたがるドン・キホーテとロバに乗ったサンチョ・パンサの像を背にして記念写真を撮ります。ちょうどこの写真で言うと、左側の方向からこの記念碑を撮ることになりますが、あまりにも有名なので、ここではあえて横からの写真を・・・・。
有名な観光スポットでは、機動性を考えてか小回りの利く騎馬警察官が、多く見受けられました。

ここはフェリペ5世の命によって、イタリア人建築家F・ユヴァーラが設計し、1764年に完成したといわれています。
宮殿内にはなんと2800もの室数を数え、1931年まで歴代の国王がここで生活をしていました。現在の国王になり、さすがに広すぎるとのことで、郊外にあるサルステラ宮殿に移ることになりました。現在は国の公式行事を行う迎賓館として利用されていますが、王座の間や大広間など50室を見学することができます。
マドリードには2つの大きな鉄道の駅がありますが、こちらはアトーチャ駅で、中には何と植物園があるとても大きな駅です。
スペインの国鉄はレンフェRenfeと呼ばれ、ここマドリードを起点に約15,000kmにおよぶ路線が縦横に延びています。比較的時間にルーズなスペインですが、ほぼ時間通りに運行され快適な列車の旅を楽しむ事ができ
ます。
左の写真はこの国が誇るスペイン版新幹線のAVEです。マドリードからセビーリャまで(約470km)2時間30分(直行便は2時間15分)で行くことができます。最高時速は何と350km。車内は全席指定で3クラスに分かれていて、ファーストクラスでは、車内食やドリンクサービスなどといった、飛行機並みのサービスを受ける事ができます。
乗り心地もとてもよく、車窓からの眺めもよく、線路の至近にあまり建物等がないせいか、それほどのスピード感は感じませんでした。
トップページに戻る