再びハワイへ

ドバイから戻って10日後、私はハワイにいた。
叔母に、ビザの再発行を頼んでいた。
親戚ビザの更新をいっぱいいっぱいに使っていたので、発行されるかどうかはわからない。
でも、なぜか日本で待つ気分ではなかった。
ちょうど、会社の同僚だったEちゃんがハワイに留学しに行くと言う。
そして、部屋探しを手伝うという条件で、居候させてくれると言うのだ。
これは行くしかないと、すぐにチケットを取って、ハワイに向かった。

機内で、眠れずにいると、フライトアテンダントのWさんが声をかけてくれた。
「こっちに来ない?」と。
なんだろうと思って行くと、そこには、お酒のミニチュアボトルがどっさりと置かれていた。
「眠れないんでしょ?ナイショだけど、好きなだけ飲んでいいよ。」と言われた。
Wさんは、ワイキキのコンドミニアムに住んでいて料理が趣味らしく、
到着日の夜、招待してくれた。
Eちゃんの部屋探しの相談にも乗ってくれると言う。
とりあえず、連絡先だけもらっておいた。


部屋探し

Eちゃんは、私が到着するまでの間、ホテルに滞在していた。
さて、いよいよ部屋探し。
Wさんから、お目当てのコンドミニアムの掲示板をチェックすればいいと聞かされていた。
あちこちの掲示板に貼られている、貸します情報を1つ1つ見ていく。
気に入ったものがあったら、メモを取る。
また、不動産屋さんに、いくつかの部屋も見せてもらった。
だけど、値段と間取りと場所とが、なかなか合わない。
また、貸主に連絡がつかないなどで、この日は決まらなかった。
そこで、Wさんのことを思い出した。
連絡をすると、ゴハンを食べにおいでと言う。
危険かもよ〜と思いつつ、お邪魔することにした。
Wさんは、ホントにいい人だった。全く危険ではなかった。(笑)
おいしい食事を作ってくれ、部屋探しの相談にも乗ってくれた。
そして、このコンドミニアムの掲示板でピッタリな部屋を見つけることができたのだ。


契約

ハワイに住むご夫婦が、家主だ。
部屋で契約を交わした。もちろん、全て英語。
私もEちゃんも、初めての体験だ。
このご夫婦がいい方で、分かりやすく説明してくれ、なんとか契約できた。
また、家から食器も色々と持ってきてくれた。

しかし、この部屋は汚すぎる。長い間、誰も使っていなかったのだろうか。
掃除も大変だった。
何度、床を水拭きしても、雑巾が真っ黒になる。
ベットカバー類も、全て洗濯をしに行った。
部屋からランドリーを何往復もしながら、掃除もし、終わった時はクタクタだった。


学校

再び、学校に入ることにした。
先生たちは、「おかえり〜」と迎えてくれた。
そして、レベル分けのテストを受けると、前回より2段階もアップしていた。
これは、ドバイでのCちゃんと彼のおかげだなぁ、きっと。
そして、大好きなG先生のクラスだ。
前回と違い、担任はG先生の他にR先生もいた。
男女両方の英語を聞けるようになる為に、男女ペアの担任がつくようになっていた。


リサイクル

学校の掲示板には、売ります買いますの情報がよく出ている。
帰国する前に持ち物を整理したい人と、来たばかりで揃えたい人の両方に役立つ。
私も、新品同様のテニスラケット(ボール付き)を5ドルで買った。
Eちゃんのコンドミニアムの屋上には、テニスコートがあるのだ。
ろくにテニスなんてしたことがないので、ハワイデビューをすることにした。
しか〜し、屋上というのはやっかいだ。
ボールがいくらあっても足りない。飛んでいったボールを取りに行くことも出来ない。
あのボールたちはどこへ行ったんだろう。
道を歩いていて、上からテニスボールが落ちてきたら危ないよねぇ。


電話

ドバイを去ってから、毎日のように彼から電話があった。
彼は、仕事で、世界中を飛び回っている人。
たまに、時差の計算が出来ないようだ。
朝の6時や、夜中の2時などに電話をしてくることがある。
こんな時、居候の私はヒヤヒヤする。Eちゃんに悪いなぁと思う。
そんな時、いいタイミングで、いい話が出た。


引越し

前回のクラスメイトだったSちゃんが、ルームメイトを探していた。
いつもの休憩場で声をかけてくれたのだ。
話を聞くと、Sちゃんは彼のアパートで同棲中だから、部屋は1人で使っていいと。
そして、家賃は半分でいいと言うのだ。
どうしても、引き払えない理由があるらしい。
荷物は置いておくから時々取りに来るということだった。
私にしてみれば、半分の家賃で1人で住めるのは、とても好条件だった。
Sちゃんも、知らない人に貸すよりもいいと喜んでくれた。

ハト乱入

ある日、部屋に戻ってきたら、ポロポロと鳥の鳴き声がする。
恐る恐るベッドルームを覗くと、白いハトがウロウロしてる。
ひゃ〜!!!
そこで、Eちゃんに電話した。
「Eちゃん、鳥大丈夫?」と、ヘルプコールをしたのだ。
すると、「チキン好きやで〜。」と返事が返ってきた。
「そ、そうじゃなくて、鳥が、鳥が〜!」とパニクっている私。
そして、Eちゃんは全てを悟り、徒歩5分のうちまでダッシュで来てくれたのだ。
ところが、すでにハトの姿はどこにもない。
Eちゃんゴメンねと、ゴハンを食べて帰ってもらいました。


ゲイバー

クヒオ通りに面していると、車の音などがよく聞こえる。
それは次第に慣れたが、慣れなかった騒音がある。
土曜日の深夜になると聞こえてくる、ゲイバーからの音だ。
おかまちゃんたちの騒ぎ声は、私の睡眠の邪魔をする。
ちょうどコンドミニアムのまん前なのよねぇ、このバーが。


チケット延長

今回のハワイ滞在は1ケ月のつもりだった。
もちろん、日にちの変更が出来ない格安チケットで来ていた。
もうすぐ帰国という日に、彼から電話があって、ハワイに来てくれると言う。
これを、フライトアテンダントのWさんに相談したら、チケットの延長してくれると言うのだ。
そんなことできるの〜!!と飛び上がってしまった。
空港のカウンターで彼が何かを説明している。
すると、なんと1ケ月延長されたのだ、それもいとも簡単に。
恐るべしコネの力。


新たなクラスメイト

今回のクラスメイトも、みんなとてもいい子たち。
中でも、偶然に隣の席に座った、MちゃんとMIちゃんとはすぐに仲良くなった。
また、EちゃんのクラスメイトのKちゃんやYちゃんとも、Eちゃんを介して仲良しになった。
週末は、大人数で遊びに行くことが多く、待ち合わせ場所はいつも、うちだった。

うちには、焼酎やビールのボトルキープがあった。
みんなが置いていくのだ。お酒の飲めないMちゃんはコーラをキープしていた。
まるでスナックだ・・・。楽しい。


教室の冷房

G先生は、暑がりだ。いつもクーラーをガンガンにかける。
おかげで、生徒達はカーディガンなど羽織るものを持ってこなくちゃいけない。
こっそり緩めると、G先生は「なんか暑いぞ。」と温度を下げる。
この繰り返し。
ふき出し口の上に物を置いてふさいだりもしてみたが、やはり暑いと言う。
白人とアジア人とは体温に差があるらしい。
だから、飛行機も、日系のものよりアメリカ系の方が
機内の設定温度が低いらしい。

教室に限らず、冷房が効きすぎているところが、ハワイにはたくさんある。
DFSも、デパートも寒い寒い。薄着だと長居はできない。
それもこれも、体温の差なんでしょうか。


おマヌケな再会

彼が来る日、レイを持って空港まで迎えに行った。
彼は、ドバイ→ロンドン→サンフランシスコ→ハワイというルートでやってくる。
なんとハワイまで24時間もかかるのだ。
便名は聞いていた。

浮かれて早めに到着した私は、ベンチに座りまだかまだかと待っていた。
すると、「本日の到着便は終了」という看板が出され、電気を消されてしまった。
焦る私。なんでなんで???
そう、私は国際線で待っていたのだ。
彼はサンフランシスコで入国審査を受けるわけで、国内線でハワイ入りするのだった!!
国際線から国内線までは、かなりの距離がある。
運の悪いことに、端から端じゃないの!
これは走るしかあるまい。

彼が現れた。キョロキョロしている。
私はここよ〜!!!と手を振ってみた。
彼の第一声は、「なんでこんなところにいるの???」だった。
私はちゃんと、表の自動ドアのところでじっと待っていた。
が、実は、国内線の場合は、飛行機のところまで行けるらしい。
中に入って行く人たちは、全て関係者だと勝手に思っていたのだ。(笑)
ラブラブなはずの再会が、おマヌケな再会になってしまった・・・。


BBQパーティ

うちのコンドミニアムにはBBQの設備があった。
そこで、みんなを呼んでパーティをすることにした。
ニュージーランドの代表料理はBBQらしい。
買い出しから仕込み、調理まで、全て彼がやってくれた。
感心するほど、よく働いていた。
パーティには、R先生も来てくれた。
BBQの後は、部屋で二次会。
みんなすっかり出来上がり、大いに盛り上がった。
彼とR先生は、すっかり打ち解け、英語で喋っていた。
当たり前なんだけど、私と喋る時のスピードとは全く違う。
先生も彼も、いつも手加減してくれていたのねぇ。


遠足

彼の短い滞在が終わり、帰ってしまった。
ガラ〜ン。部屋が広く感じる。
うぅ、淋しいよぉ。
と思っていた頃、遠足があった。
フォートデルッシー公園で学校主催のBBQだ。
校長先生が元軍人だったこともあり、この公園に入ることが出来たのだ。
これもまた、貴重な体験。


帰国

帰国前夜、G先生がうちに来てくれた。
友達みんなも集まってくれていた。
そこで、寄せ書きを書いてくれたのだ。これは、今でも宝物。
先生が帰った後は、みんなでクラブへ。
そして、全員、うちに泊まって、見送ってくれることになった。

みんなが寝静まってから、部屋の整理していた。
使い残した調味料や食材を、それぞれみんなに使ってもらおうと思っていたのだ。
朝になり、迎えの車が来た。
泣けて泣けて仕方ない。特に、クールに見えていたMIちゃんが号泣している。
それを見て、さらに号泣する私。
そんな感動的な場面をぶっ潰したのが、運転手さんだった。
「あの〜、早く乗ってください。」だって。(笑)


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