最終日。2002/12/28  「フロント担当。」



6:30頃あいちゃんが起きて、お風呂に向かうのに気付いた。
ミラクルポーズのまま眠ったあいちゃん。
起きる前に見てみると、普通に上を向いて、足をまっすぐにして寝ていた。
無意識に本来人間の寝るべきポーズに戻ったのね。

それよりも。
もしかして。
もしかして。
今日って、今日って帰る日?
あいちゃんが起きて目が覚めてしまったけど、それに気付いてしまって
いやんいやん(/_;)と、布団の中にもぐりこんで、30分くらいごねていた。

ゆうこちゃんもいつもよりもかなり早く、7:00前には起きて
何となく、3人でパッキングが始まった。
1時間半くらいはパッキングをしていた。
3人とも黙々と作業していたけど、時折深いため息をついて
何度も抜け殻になりながら進めた。
もうこんなに日が経ってしまったなんて。
あいちゃんは「3泊5日は短すぎるよ。」と言っていた。
うんうん。短すぎる。

いつものことやけど、やっぱり胸と胃が痛い。
食欲がなくて、朝ごはんもなかなか喉を通らず、苦しい。

部屋に帰ってパッキングの続きをしながら、TVのエアロを見ながら一緒に踊っていた。
はっ!そんなことをしている場合ではない。
12時にはこの部屋を出ないといけない。
それまでに
マタハリに行って最後のお買い物をし、
パッキングを完成させよう。
3人でとぼとぼマタハリまで歩いた。
調味料を少々、と思ったけど、気付いたらまたごっそり買ってしまった。。。
結局12:00のチェックアウトに30分も遅れ、フロントに行く。
フロントには今日は誰がいるのかな。
セキュリティかな。
違った。AYUだ。
あたしの大好きなAYU。
仕事の出来ない
セキュリティのとばっちりを全部受けているAYU。
どう考えても、このホテルのフロント業務はAYU1人で回している。
AYUはだんなさんの名刺をあたしにくれた。
旅行会社で働いているだんなさん。
もしも連絡をくれるなら、ここにかけておいでねと言って、渡してくれた。
AYUは日本語が話せない。でもだんなさんは話せる。
だから、この携帯にかけておいでね、と言ってくれた。
AYU…(*^.^*)

「お弁当食べた?いつものおっきなお弁当♪」
とAYUに聞くと
「まだ。おなか減ったの?だったらすう、食べていいよ。」だって。
優しい。お母さんみたいだ。

AYUとしばらく喋っていると見てほしいものがある、と言う。
それはホテルの新しいサービスを日本語で書いたもの。
どれどれ(「・・) と、手にとって見てみる。
A4両面のそれは、笑えるくらいに日本語がへんてこ
本来、英語版があって、それを業者に頼んで翻訳してもらったのに
この有り様。
「AYU…。こんなにいっぱい間違ってるよ。」と言うと
AYUは哀しそうに「ごめんね。すう。。。」と謝っていた。
何もAYUが謝ることじゃないのに(^▽^)

AYUは今日、おうちでお祭りがあるらしい。
「良かったら来てね。」って言われた。
行きたい。
でも遠い、遠いAYUの家。行ったら夜遅くなって飛行機に乗れなくなっちゃう。
それならそれでいいけれど、やっぱりそういうわけにもいかないので
泣く泣く諦めた。
行きたかったなぁ。

フロントの中で立っていると
セキュリティが言った。
「座ってくだるんぴん♪」

( ゜.゜) るんぴん?

そう言えばこないだは「くだりんこん」やったよね。
セキュリティは早口でこう言った。
「また次の新しいの言葉考えた。おもしろい?これ、日本で友達に言う。そしたら友達、あははー。
友達にウケルって?そ、そうかなぁ?笑うかなぁ?
縁切られへんかなぁ?

って言うか、この男、いつもこんなことばっかり考えてるのか?(-"-;)
1児のパパなのに。

セキュリティに振り回されたせいでもう13時じゃないかー。
ごはん食べに行こう。
早く帰ってきて、3時上がりのみんなと写真を撮ろうね。

「AYU、行ってきます!マデ(
セキュリティ)、バイバイ。」

最後のお昼ごはんということで、結構慎重にお店を選んだ。
有名なお店だ。
確かにおいしかった。賑わっていた。
でも働いてる人はダメー。飲み物もダメ−。
後悔した。しょぼーん、だ。
無駄な時間を使ってしまったかな。

ギリギリ3時に間に合った。ふぅ。
ところがAYUがいない。
なんとお祭りに間に合うように2時に帰ってしまったと言う。
哀しかった。
バイバイも言えなかった。
残されたのは、フロントの横に置いてある植木鉢に、吸殻を植えているおばかさん
セキュリティ。
何をやってるのさ、君は。

レストランのスタッフも、朝からいるメンバーは3時に帰る。
アンディアドゥーワヤンと、新顔トニーと写真を撮り、握手をし、
次の再会を誓った。
アンディには全開「カサカサ」「パサパサ」を教えた。
次は「テカテカ」も教えてあげようと思う。
アンディ、ちょっとテカってる。
それからアンディ、新顔のウィラにかなりバカにされてるけど、
もっと強くならないとダメよ。
「bodoh」って何回言われてたか…。
頑張れ、アンディ。負けるな、アンディ。

3時になって一旦ホテルに戻った。
ワデや洗濯ボーイと、そしてなぜかフロントの
セキュリティも一緒に喋っていた。
一体、今、誰がフロントにいるんだ?

ワデは3時に上がる。
一緒に写真を撮ってからしばらくお喋り。
他の女性スタッフとは熱い抱擁をしてお別れ。
そんな切ない雰囲気の中、何か嫌な風が吹いた。

緑の木の横に見えるは、あの男。
クロコだ。

いやいや、今日は休みのはず。
幻覚、幻覚。

(¬¬)うー。。。

はぁ。
間違いない。クロコだ。

「ハーイ!」

何が「ハーイ!」だよ。(´△`)

「どうして?今日休みやろ?」と聞くと
「代わった。」と言う。
なんてことを。
一体誰だ?代わったのは!
まんまとヤツの術中に陥っていた。

しかし、あたしの隣りに来ないよう、ちょっぴり移動をした。非難、非難。
うっかり(あくまで)ゆうこちゃんとクロコのツーショットを撮ってしまった。
まぁ、これは誰もが通る道。
それはそれは恐ろしい写真になってしまった。
ごめんね。反省してるってばー♪

写真を撮ってからも、このくそ暑い中ベタベタ触ってくるので嫌になってその場を離れた。

ちょっとお散歩に出ることにした。
そこでまたあたしはお土産を買ってしまったわ。
しかもまたもや鳴り物。

ホテルに戻ってからフロントの中に入って、AYUにさっき見せてもらった
妙な日本語を全て読み返した。
何度見ても、意味がわからない。
別の紙に、どこがどう間違っているかを全部書き換えてあげた。
あいちゃんとゆうこちゃんは
セキュリティと喋っていた。
つまり、フロントにいるのはあたしだけ。
お客さんが帰ってくると
「おかえりなさいませ。」と言ってちゃんとキーも渡していた。
おい。
セキュリティよ。働きなさいよ。

「何書いてるの?」と言ってレストランのマデや、アユ、ニンジャが覗きに来た。
たくさんの日本語を見て、ただただ驚いていた。

RECEPTIONって書いた木のボードに
「ぼく、マデちゃん。よろしくね。」と紙に書いて、
(↑
セキュリティのこと)
その横には、さっきあげた3月の写真を飾った。
それにはさすがに
セキュリティも恥ずかしかったらしく、写真は隠していた。
「マデっていうのは、漢字で『魔出』って書くよ。」と言うと
セキュリティは「ほぉ。。。」と感動していた。

こんな愛すべき人たちとのお別れも近づいてきている。
最終日、何をするわけでもなく、こうしてホテルの中で遊んでいたら
気付けばもう日が暮れていた。

20:00になり、そろそろ夜ごはん食べなあかんね、ということで
このホテルのレストランの席に着いた。
昼間から
「夜はここでタベルネー!」とニンジャに言われていた。
もちろん、最後はここで食べるよ。

ビーフンゴレンを頼んだけれど、胸がいっぱいで食べられるかどうか。。。
おいしいのは分かってるのに。

ビーフンゴレンが来るまでに電話をしに行った。
ロンボクのさんに。
でも結局繋がらなかった。

レストランに戻るとビーフンゴレンが来た。
キッチンのスタッフが遠くからこっそりあたしたちのことを見ていた。
「どう?おいしい?」ってな感じで。
おいしいよ。とっても(o^∇^o)

黙々と3人で食べていた。
時折アユが「ダイジョウブゥ。」と背中を叩きにやってくる。
そんな顔をされると余計に涙が出てくる。
22:00前に洗濯ボーイがやってきて、
同じテーブルに座っていた。
何かたくさん喋っていたけど、あたしは上の空でほとんど聞こえてなかった。
ごめんよ、洗濯ボーイ。

時計が23:00を指したので席を立った。
もう行かなあかん。
レストランのスタッフと写真を撮った。
もうとっくに終わったのに、相変わらずクリスマスツリーを出したままのレストランで。

そしてホテルのスタッフにも最後のお別れ。
もちろんクロコもいた。
握手も(強制的に)させられた。
はいはい、またね。ばいばい。
今回は残念ながら一緒に写真を撮れなかったね♪

レストランでも繰り返し、繰り返しみんなと握手をした。
また会える気がしてならない今回は、そんなに涙も出ない。

ニンジャと目が合うと「私、シングル。」とまだ言っていた(^▽^)
握手をすると手を離してくれなかったので
「結婚おめでとう。良かったね、ほんまに。」と言ってみた。
すると急に真顔になり
「うん。」と呟いた。
「幸せになってね。」と言うと
また間を開けて「うん。」と呟いた。
3月に来た時よりやつれた感じがしたニンジャ。
なんかあったのかなぁ、と思う。
あたしにはまだシングルだと言い張るけれど
みきちゃんたちには、もう結婚して、奥さんは妊娠してるって言ったらしい。
よく分からないけど、とにかく、幸せになって欲しいよ。

「次はいつ来るの?」
みんなそればかり。
そして、「すぐ会えるよ。ダイジョウブ、ダイジョウブゥ。」と言ってナデナデしてくれる。
そうやねぇ。ほんまにそんな気がするよ。
だから泣かないよ。あんまり。
でもみんなには「また泣いてるー("⌒∇⌒") 」と言われていた。
キラキラの笑顔で見送ってくれるみんなをよそに、アユは1人、一筋の涙を流していた。
泣かないでね。ありがとうね。

車に乗り込みレストランからみんな見送ってくれた。
またねー!
大きく手を振って車は進んだ。

出会わなければ良かったと思うほどバリが好きで、
でもやっぱり偶然バリに出会い、この場所に出会ったことを幸せに思う。
もっともっとバリを知り、たくさんの笑顔で包まれたい。

日本とは違いすぎるバリ。
2002年の笑顔の半分以上は、この10日間で生まれたかもしれない。
あまりいいことのなかったこの1年。
逃げるようにこの旅を決めた。
付き合ってくれたあいちゃん、みきちゃん、ゆうこちゃんに感謝する。
そして今回に限ってお留守番をしたりんりんには次の旅の同行をお願いする。

まだまだ始まったばかりのバリ旅。
これからもずっとみんなと一緒に続けたい。
そして待っていてくれるバリのお友達を大切にし、
待ってくれなくていいお友達(K氏)とは少しずつ遠ざかりたい。

今回もまた新しいお友達もできたし、かわいい子どもにもであった。
たくさん笑った。
心配されながら来た今回の旅やけど、やっぱり来て良かった。
またバリが好きになったよ。



たびのおはなしはおわりです。



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