【4日目】バルコニーからの眺めホテルの部屋からの朝焼け

4日目の朝 5時半に起床。昨日の朝のあの素晴らしい朝焼けを期待して部屋のカーテンを開けてみたが、あいにく今日はもやがかかっているようだ。

 

ホテルのレストランで軽く朝食を取った私たちは、ナショナルツアーカンパニーが主催する、ホエールウォッチングツアー($199)に参加した。オーストラリア東海岸を回遊する座頭クジラは、体調約20メートル、体重は45トンほどにもなり、まったく正反対の環境や気候条件を生き抜く。南氷洋の荒波から、暖かいグレートバリアリーフまで危険な1万キロの旅をする。私たちが行った9月はホエールウォッチングがシーズナブルなツアーで、100パーセントに近い確率でくじらを見ることがきるらしい。ツアーのパンフも、迫力のある写真が載せられていて、私たちはかなり期待していた。

ホテルを8時前に出発。バスでゴールドコーストから北へレッドクリフという街を目指す。私たちのツアーガイドは若いオーストラリア人男性だった。彼は流暢な日本語でツアーの説明をはじめる。説明後は30分くらいツアーに関する注意事項などのビデオを観る。

1時間半でレッドクリフに到着。船の出港は10時。あと30分ほど余裕があるので街の散策をはじめる。町並みは綺麗で、気候も穏やかで、雰囲気はこの上なく素晴らしい。桟橋近くの浜辺を歩いていると、向こうから初老の女性が歩いてくる。そして向こうから「HELLO]と挨拶をしてくれた。とっさの事で「HELLO」と言い返すのが精一杯だった。現地の人々はとってもフレンドリーだ。レッドクリフ港の桟橋近くのビーチにてレッドクリフの町並み

 

 

 

 

レッドクリフの町並み

 

ツアーの中で心配しないといけないのは船酔いだ。外洋はかなり荒れているらしい。私たちは前もって酔い止めを持参していた。バスの中でツアーガイドも漢方の薬を全員に配布していた。やはり普通の薬は副作用などおこるケースもあるので配れないらしい。私たちは漢方の薬では心もとないので、持参した酔い止めを飲んだ。

桟橋から見えるツアーの船

後ろの船で出発

 

10時前 船着場には乗船を待つ列が出来上がっていた。私たちもその列に並んで、デッキのイスを取るか、客室の中のイスを取るか話し合う。やっぱりデッキだろう!という結論になった。乗船が始まりデッキチェア―は激戦だったが、なんとかゲットする事ができた。バックから日焼け止めを取り出し、厚塗りを開始し、帽子をかぶる。これで日焼け対策はOK。

さぁ、港を出港。船はスピードを上げてさわやかな風は強風となり、帽子などかぶっていられない。かもめが私たちの船を沖まで追いかけてくる。船はさらにスピードを上げてモートン島周辺を目指す。出港後すぐにモーニングティーサービスが始まる。紅茶とスコーンのサービスだ。実はこのために朝食は軽く済ませたのである。船のクルー達がサーブをしてくれるわけだが・・・クルーは若い男性でイケメンぞろい。彼らがスコーンの入ったバスケットを持って私たちに差し出ジャンプするイルカす。彼が最初に取ろうとすると、イケメンクルーは「レディーファーストだろ」というようなことをジェスチャーで伝えてきた。ちょっと気分がいいねぇ。。。ティーサービスが終わると、客室にいた人達が続々とデッキに上がってきて、写真を取ったりおしゃべりをしたりしている。私たちも酔わないようにと、風を浴びたり、おしゃべりをしたりと気を紛らわせる。

 

その時早くもルカが集団で現れた。イルカ達は群れをなして、船の周りでジャンプを繰り返している。イルカの群れがいるということは、近くにくじらもいるらしい。

出港後1時間が過ぎた辺りからまわりの様子は変わってきた。あんなにはしゃいでいた子供達がおとなしくなったかと思うと、顔色が真っ青。お年よりはデッキに座り込んでぐったりとしている。くじらを発見する前に、参加者の3割ぐらいがギブアップ状態。漢方の酔い止めの薬を飲んでいた私たちのツアー参加者も、何名かはすでにりタイヤ寸前。トイレで嘔吐をする事を禁止されていたので(トイレで吐くと長居をする人がいるので、本来の目的で使えなくなるから)、さぁ大変。辺りはすさまじい光景だ。イケメンクルー達が嘔吐物の掃除をしていた。なんとも悲惨な状況だ。持参した薬を飲んだおかげかどうかは分からないが、私たちは気分よくホエールウォッチングを続ける事ができた。


それにしてもクジラはなかなか現われない。イルカは沢山いるのに・・もうイルカを見ても感動できなくなっていた私。船上でのアナウンスは全て英語。だからくじらが現われたときに、方向を示すのは時計の針が示す方向で表現する。進行方向は12時だから12o’clock。船尾は6時になるので6o’clockとなるわけだ。普段なら12時前には見つけることができるらしいが、今日は何だか雰囲気が違うらしい。

クジラを見つける方法は、潮を吹く場所を見つけること、ブローという。水面上にきたクジラが最初に起こす行動で肺の中の汚れた空気を吐き出し、新鮮な外気を吸い込むための行動。肺の中で暖められた空気が冷たい外気に触れ霧状となり、遠くからは水しぶきのように見える。その高さは2-3メートルにも及ぶ。私たちは目を凝らして海上を探す。しかしなかなかクジラを見つけることができない。

やっとクジラが回遊する海域にやってきて、キャプテンも頻繁に「何時の方向を見てください、次は何時です・・・はい何時方向」とアナウンスをしている。でも全てがあまりにも遠すぎる。追いかけてもみんな逃げていく。船上ではクジラを呼び寄せる泣き声をテープから流しているのだが、効き目はあるのだろうかと疑ってしまう。デジタルビデオカメラでクジラを撮る事ができたのが唯一の救いだ。というのも写真を撮るのはかなりテクニックが必要だ。クジラがいつ海上にジャンプして現れるかは、見当もつかないからだ。洋上ではクジラがあちこちで潮を吹いている。ブローを見つけるのだけは上手くなったと思う。
クジラのブリーチング
クジラのスラッピング

 

 

 

 

結局一番近くて30メートルくらいでしか見れず、巨体を水中からジャンプさせるブリーチングも、前ひれや尾びれを水面にパシャパシャと打ちつけるスラッピングも、私達の期待を見事に裏切ってくれた。ただ遠く離れていても、尾びれの大きさは実感でき、これが近くで見れていたら・・・・と少し残念。船上で流れるクジラを呼び寄せる泣き声が前にも増して寂しく聞こえてきた。


港へと帰る最中、船の中はぐったりとした人たちがあちこちで寝転がって、嘔吐物の匂いが部屋中に充満していた。結局最後までツアーに参加できたのは半分もいなかったのでは?そのなかでも、しっかりとランチを食べている私って異常?

こういうツアーは、必ずパンフの通りにはならないというのはよくわかっているが、10メートルほど先にくじらが高くジャンプして、華麗なブリーチングを見せてくれるという話を聞けば、期待しても仕方ない。現に後ろにいた老夫婦は、前回もこのツアーに参加してあまりに感激したので、また今回も参加したのだと、もっとこのツアーは素晴らしいんだという事をアピールしていた。ちょっと複雑な気分だ。
港に帰り地上に上がると当分の間、体が波打つように揺れていた。

ゴールドコーストへの帰り道、バスの中は午前中とはまったく違った雰囲気が漂っている。酔って疲れた人もいれば、ツアーの内容に不満を持っている人もいる。ツアーが順調ではなかったのはツアーガイドの態度を見れば一目瞭然だった。1時間半もの道のり、彼はツアーの事に関しては一度も触れようとはしなかった。

ゴールドコーストに戻り、午後5時ぐらいにホテルに到着。最後の夕食をスーパーで買出し、ホテルの部屋で取ることに決める。パラダイスセンターのWOOLWORTHSへ行って何を食べるか考えながら、いろんな食材を見て回る。なんてったって物価が安い。どれも安くて量も沢山ある。パンの売り場に行ったときは、本当にびっくりした。どれもビックサイズで、2人でも一食に食べれるような量ではない。こんなに大きくても100円くらい。野菜サラダにお惣菜のパスタのサラダ・スモークチキン・でっかいパンにイチゴのデザートをつけても、全部で700円くらい。皿に盛ってテーブルに並べるとかなり豪華で、ボリューム満点。JALのワインで乾杯して・・・。結局全部食べきれなかった。ビッグなパン2人で700円の夕食

 

 

 

 

 

【5日目】
あっという間の5日間(賞味3日間)だった。

朝4時に起床。4時50分までにパッキングを済ませて、スーツケースを外に出しておく。あと30分ほどホテルの部屋で過ごす。棚から牡丹餅というか、スィートに泊まったのは初めてで、この雰囲気を充分に楽しむ事ができて、本当に良かった。これからの人生で私はスィートなんぞに泊まることがあるのだろうか・・・?

ブリスベーンの飛行場に着いて、私たちはチェックインカウンターへと並ぶ。なかなかスムーズに進まない。テロの影響で、機内預けをするのスーツケースの中身を、その場で開いて全部チェックしているのだ。私たちのスーツケースもチェックされ、ビニール袋に入ったものなどは手探りで感触などを調べているようだ。朝スーツケースがパンパンになるまで、荷物を詰込んだ私。飛行場でその一糸乱れぬ中身を見たときは、我ながらホッとした。だがこのあと締める時にもテクニックが必要だったのは、言うまでもない。

帰りのフライトで私は、ブリスベーンに住む若い女性と席が隣同士だった。オーストラリアでは殆ど英語が使う機会がなかったので、こちらから話し掛けてみた。すると彼女はとっても気さくな人で、1時間ほどおしゃべりをした。日本経由でイギリスに行くらしい。向こうには友達がいるから、友達の家に1ヶ月ほど滞在すると言っていた。仕事は編集者だと言っていたが、仕事を持っていても1ヶ月のバケーションが取れるとは、日本とは大違いだ。さらにオーストラリアが好きになった。
気候風土が穏やかで、治安もよく、物価も安い。人々はとってもフレンドリーで、老後に移り住む人が多いのも納得だ。私も老後はその一員になりたい


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