東 北 地 方
 
★会津若松★仙台・松島・平泉
〜普通列車の旅(4泊5日)〜

H7.8.26
学生らしい旅をしたい!ということで考えたのは、普通電車に揺られて行く、のんびり旅。1ヶ月ほど前から友人とJRの時刻表を買って、私の家で計画を立てた。こんなふうに本格的に時刻表で調べるのは初めてで、思っていたより苦戦。特に地方の電車の乗り換えがうまくつながらなくて、3分遅くて次の電車に乗れない・・・なんてことばかり。その分、あれこれ考えて、いい案が思い浮かぶと嬉しい。「ここの駅の乗り換え時間は3分しかないから、駅に着いたら猛ダッシュだね」とか言って、要注意の駅に赤丸をつけた。もちろん、時刻表の下に載っている駅弁情報もちゃんとチェックした。こうやって計画を立てるのが新鮮で、とても楽しい時間だった。

いよいよ、当日!でもいきなりピンチ。当日の朝に駅で東北周遊券を買おうと思ったら、みどりの窓口は長蛇の列。30分以上前に駅についたのに、間に合うかどうか微妙になってしまった。結局電車にはなんとかギリギリ滑り込んだ。今度から周遊券は事前に買っておこうと心に誓った。なにはともあれ、普通電車の旅が始まった!ここから13時間、普通電車に揺られたのは、我ながらよくやったと思う。この日は本当に怖い経験をした。それは郡山からの電車の中で起こった。もう日が沈んであたりが暗くなってきた頃、夜風に吹かれながらの旅なんていいかも・・と思って電車の窓を開けたのが甘かった。山の中を走る電車の窓からは、草の匂いがする、夏なのにすこし冷たい風が心地よく吹いてきた。これこそ普通電車の醍醐味だわ・・と思った次の瞬間、見たこともないような虫が飛び込んできた。そして普通では見ることがないような、ものすごく大きい蛾のような虫が次々と入ってきて、私たちの座っている席の周りはいっきに虫だらけになった。私は虫が大の苦手で、怖くて動けなくなった。運悪く、友人も虫が苦手で顔が真っ青になっていた。さらに長いひげの変な虫が私たちの近くにとまった時には思わず、悲鳴をあげてしまった。でもこの日の私たちは運が良かった。近くに座っていた親切なおじさんがすばやくティッシュを取り出し、20匹ほどの不気味な虫たちを次々とつかみ取ってくれた。その後も窓は閉めたものの、どこからか虫が入ってきて私たちの近くに飛んでくると、おじさんはちゃんとやってきてすばやく退治してくれた。目的地の会津若松に着くまでの最後の1時間は、ずっとそんな感じだった。あのおじさんがいなかったら・・と思うと本当に怖い。親切なおじさんに丁寧にお礼を言って、会津若松で降りた。親切な人もいるものだと思って少し嬉しい気分になった。今日2つ目の教訓。虫は集光性(?)らしいから、夜電車に乗ったら窓を開けるべからず。そして人に親切な人であろう
会津若松に到着した私たちは、予約していた民宿滝沢へ。その民宿は部屋は古いんだけど、とてもアットホームでよかった。夕食のときに、民宿のおばさんがいろんな話をしてくれたり、日本酒を持ってきて、「おいしいから飲んでみてよ」ってついでくれた。私は日本酒は全く飲めないんだけど、その会津のお酒はすごく飲みやすくておいしかった。この日は一日電車に乗っていただけだったけど、いろんな事があって充実感があった。

今日の日程
豊橋8:53発-熱海12:01着12:26発-東京14:26着(上野へ)上野14:45発-宇都宮16:10着16:20発-黒磯17:10着17:28発-郡山18:32着18:56発-会津20:32着

H7.8.27
この日は一日会津若松を見て回った。朝ごはんの時、民宿のおばさんに地図をもらい、おすすめスポットも紹介してもらった。

鶴ヶ城
お城の中には白虎隊にまつわる品や、江戸時代の甲冑や刀が多数展示されていた。お城の最上階からは会津若松が一望でき、眺めが抜群だった!







会津酒造歴史館

日本酒が大好きなKちゃんの切望により、立ち寄ることに。お酒ができるまでの過程が再現されている。そして出口近くにある、きき酒コーナーだけに人が集中していた。Kちゃんはおばさん達にまぎれて、あらゆるお酒を試飲し、さらに地酒を購入。お酒を見る真剣なまなざしが、本気モードでちょっと恐かった・・。私は一口飲んでみたけど、匂いだけでクラっときてしまった。

御薬園

中央の池を囲むように、様々な薬草が咲いている庭園。しかし、見た感じはただの雑草が育ちたい放題育っているといった様子だった。ここでびっくりしたのは、この池の鯉。ここの鯉は普通の鯉の1.5倍ほどの大きさがあり、さらに餌をあげると、あまりにすさまじい勢いで食べるので、その意地汚さに驚いた。池にはかわいらしい鴨がいたので、その鴨に向けて餌を投げると・・鯉たちが飛びつき、全部食べられた・・・。ここの鴨は心なしか、痩せている感じがした。




飯盛山

白虎隊が自害した場所で、無数のお墓が並んでいた。ここにある国の重要文化財に指定されている、さざえ堂には是非立ち寄って欲しい。三層の塔だけど、造りがとっても不思議で、螺旋状のスロープを歩いているうちに気づくと頂上に到着しており、さらに歩いていると地上の出口に出ていた。登っているとか、下っている、という感覚がまったくないのだ。こういう建物は世界でもめずらしらしい。なんか不思議な体験をした。

こうして丸一日、会津の街を散策した。会津若松は緑の山に囲まれた、昔の雰囲気も残るとてもいい所だった。観光スポットも集中しているから、歩いて回るのがおすすめ。歩いているうちに、いつの間にか現実を忘れ、昔の時代にタイムトリップしたような気分になった。歴史好きな人なら特におすすめ。

今日の日程
鶴ヶ城-会津酒造歴史館-御薬園-飯盛山

H7.8.28
会津若松を後にし、次の目的地、松島へ向かった。日本三景の一つに数えられるだけあって、どれほどの絶景なんだろうと自然に期待がふくらむ。

松島遊覧
松島に到着し、さっそく遊覧船に乗った。日本三景の一つである松島の海の色は、私の想像では澄んだグリーン。さっそく、船から海を覗くと・・・海は泥色だった・・。でもよく言えば、苔むした情緒ある緑カナ・・。期待のわりにはちょっとがっかりしたけど、さすがに遠くの島々は美しかった。遊覧船に乗ると、一つずつの島に名前がついていて、○○の形のように見えるという感じで解説してくれる。そう言われるとそうかなって感じ。途中からなぜか演歌が流れてきて、眠気を誘う。その後20分ぐらい、深い眠りに入ってしまった。



瑞厳寺

華やかな印象のお寺だった。特に、襖や壁は金箔や豪華な絵がほどこされていて、目をひくものがある。きっとできた当時は黄金の世界といった感じだっただろう。

松島のいたる所に、「松島や ああ松島や 松島や」と芭蕉の句が書かれた石碑や、旗などがあった。そんなにいっぱい書いてあるせいで、余計松島のよさがわかりづらくなっちゃってるんじゃないかな。松島は本当に観光地化されてしまっていたけど、きっと昔はもっと静かで、もっと何もなくて、日本独特の美しさがあったんだと思う。そんな時代の松島をみてみたいと思った。

松島を堪能し、仙台へ戻った。仙台駅で他のたび研究会のメンバーと合流し、徒歩15分ほどの所にある旅館へ。久々にみんなで集まったから、夜遅くまでおしゃべりで盛り上がった。いつも不思議に思うんだけど、旅行先だと、みんな日ごろあまり話さないようなこともつい話しちゃうんだよね。いつか、こうしてみんなで話していたことを、懐かしく思う時がくるだろうね。

今日の日程
会津6:51発-郡山7:52着8:35発-福島9:22着9:30発-仙台10:52着(カバンをロッカーへ)11:00発-松島海岸11:26着(松島遊覧-瑞厳寺)16:26発-仙台16:50着

H7.8.29
今回最も楽しみにしていた平泉へ。高校の授業で、奥州藤原氏や源義経について習ったとき、いつか行ってみたいなって思ったのが、ここ平泉だった。平泉に着いて、駅前でレンタサイクルを借りた。歩いて回るには広すぎるため、自転車がおすすめ

中尊寺
中尊寺は今回の旅で一番良かった。本当に広いお寺で、私はじっくり5時間ほどかけて見て回った。よく本に写真で載っている金色堂は、ガラス張りの室内の中に保管されていたのでビックリした。室内は金色堂にとって最も
快適な温度が保たれていて、警備員がしっかり見張っていた。いたるところに”写真撮影禁止”の貼り紙が貼られている。金色堂は本当に大切にされていて、”箱入り娘”ならぬ、”箱入り堂”だと思った。金色堂の豪華さにも驚いて、しばらくその前でみとれていた。他も見所満載で、5時間でも足りないくらいだった。お寺じたい、山深い緑の木々に覆われるようにして立っているため、歴史の匂いがまだまだ残っていて、その雰囲気がすごくよかった。

毛越寺
お寺の中に綺麗な池があり、狭いけれどもゆっくり散歩するにはちょうどよかった。夏なのに涼しさの残る場所だった。









高館(義経堂)
高館という名のとおり、山の中腹の小高いところにあった。自転車でここまでの急斜面をのぼってくるのは、至難の業。かなりきつい坂で、学生時代自転車通学で鍛えていた私もあきらめて、ひいて歩くことにした。ここにはひっそりと義経が祭られていた。戦いに敗れた義経が最後に逃れてたどりついた場所。高校の時、古典で聞いた話を思い出した。「夏草や 兵どもが 夢の跡」という句の話。あんなに激しい戦いがあったこの場所も、今はただただ夏草が茂っていて、まるで夢のように跡形もないな・・・という気持ちの句。今いるこの場所で作られたもの。あまり俳句とかってわからないけど、今はそのはかなさが分かる気がした。私の目の前には大きな川(北上川)が流れていて、夏草が茂っていて、すごく平和でのどかな風景が広がってる。セミの鳴き声以外何もしないくらい静かで、昔、戦いがあったことなんて、想像もつかないくらい。時がたつと、昔のことってそうやって夢のように忘れられていってしまうんだね。やっぱりそれは寂しいことだよね。人生って短いから、”今”を頑張らないとね。そんなこと考えながら見ていたあの川が、ずっと頭に残っている。

平泉は思っていた以上に、鎌倉時代の雰囲気を残していた。夏でも涼しいし、疲れた心を癒したい人にもいいのではないでしょうか!

仙台に戻り、この日の夜はたび研究会のメンバーで、青葉城の夜景を見に行った。もう9時過ぎていたせいか、私たち以外に人はいなかった。青葉城から見る仙台の夜景は、さすが。すごくまぶしいっていう感じではないんだけど、ほどよい美しさが居心地よくて、しばらく夜景を楽しんだ。せっかく青葉城に来た記念に、伊達政宗像の前で写真を撮った。後日、できた写真を見てビックリ。不自然な白い煙りみたいのがいくつか映ってた。まさか心霊写真?!

青葉城
ここから見る夜景が綺麗だから、夜がおすすめ。なぜかあまり人もいないし、穴場かも。

今日の日程
仙台6:04発-一ノ関7:40着7:52発-平泉8:00着(中尊寺・毛越寺・高館)15:21発-一ノ関15:30着15:57発-小牛田16:47着16:50発-仙台17:34着

H7.8.30
今回の旅行最終日。朝食後、たび研究会のメンバーともお別れし、私たちは仙台市内を観光することに。

瑞鳳殿
伊達政宗の霊屋(おたまや)で、今も伊達政宗の遺骨が眠っている。伊達政宗の等身大のレプリカが展示されていた。私のイメージとはちょっと違って、おとなしそうな顔立ちだった。

昼食は仙台名物の牛タンを食べに行った。お店の名前を忘れてしまったんだけど、仙台駅からタクシーで10分ぐらいの所にある、老舗のお店に向かった。しかし、偶然そのお店のすぐ近くで火事が発生し、辺りは消防車数台以外は立ち入り禁止になっていた!しかも消化活動の真っ最中で、周辺は煙が立ち込めていた。牛タンを食べる気マンマンの私は本当にがっかり・・・でも、またしても運良くその運転手さんは裏道などにチャレンジしてくれて、なんとかたどり着けた。一度はあきらめただけに、嬉しさ倍増!私はご飯の上に牛タンがのっている、牛タン丼のようなものを注文。肉が分厚いのにすごくやわらかくって、タレもこくがあってかなりおいしかった。私たちが食べ終えた頃、消火活動も終わっていた。一件落着。

その後、仙台駅でお土産の笹かまぼこを購入!帰りは時間の都合で東京駅までは新幹線を使った。その後は普通電車で帰る予定だったけど、たまたまホームライナーという200円プラスするだけで乗れる電車があったため、予定変更でそれに乗ることにした。ホームライナーは安いのに座席も広くて、車内もすごく綺麗でおすすめ。東京駅で買ったお弁当を食べながら、快適に過ごすことができた。そして予定より早く、無事帰宅。家に一歩入ったとたん、なぜかさっきまで旅行していたのが夢のように感じた。

今日の日程
仙台(新幹線)15:00発-東京17:12着17:21発-熱海19:17着(予定変更でホームライナー)-浜松-豊橋22:00頃着
今回の旅行は、普通電車を使って旅らしい旅ができて大満足。確かに時間はかかるけど、日ごろ新幹線で何気なく通り過ぎてしまっていた時には気づかなかったようなことも発見できた。各駅で扉が開くたびに、その地方独特の香りがあった。普通電車は地元の人が活用してるから、車内でいろんな方言を耳にできて雰囲気もある。今までの私の旅行は、目的地で楽しむことがメインだったけど、今回の旅行ではそこにたどりつくまでのプロセスにもいろんな楽しさがあることを知った。よく考えたらそれはいろんなことに言えるよね。どんなことでも目的に簡単にたどりついてしまったら、なんかつまらないよね。自分が目的に”一歩ずつ近づいている”って感じられるときに、小さな喜びがあるよね。そんな小さな喜びを、これからも大切にしたい。
普通電車に揺られ、窓から入ってくるさわやかな風を感じながら駅弁を食べていたあの時、”旅人”になっている自分に気づいた。
 
★青森
〜自然満喫!夏の旅(5泊6日)〜
H9.8.19
夏の暑さを吹き飛ばす、さわやかな風に吹かれて旅をしよう。目指す先は青森である。青森への旅行が決定し、旅行4日目に宿泊する予定の蔦温泉旅館に、予約の電話を入れたときのこと。どのような部屋がいいかを聞かれ、「なるべく料金の安い部屋がいいんですけど」と言うと、「お一人一万円のお部屋で、一応扉はあるんですが、鍵がついていないんですけどいいですか?」と言われてびっくりした。「鍵がついていないのは困るんですが・・」と言うと、「では、お一人一万三千円のお部屋なら、鍵がついているのでどうですか?」と言われたので、「じゃあ、それでお願いします!」と答えた。すると今度は「ただし、100年ほど前に建てられたとても古い建物で、しかもお部屋まではかなり長い廊下を歩かなくてはいけないですし、かなり段差が急な、きつい階段を何十段ものぼらなければいけないですけどいいですか?」と言われた・・・。とりあえずそれでOKしたけど、なんかやばいんじゃないかと思った。その旅館に泊まったことがある人が、すごくよかったよって言っていたのでそこに決めたんだけど、かなり不安。とりあえず、行ってからのお楽しみってことで!20歳というメモリアルな夏休みにぴったりのこの旅。この前入ったばかりのバイト代を全部持って家を出た!

1日目に目指す場所は盛岡。東京駅までは普通電車を乗り継ぎ、初めて乗る、緑色の東北新幹線へ乗り換えた。そこで私は大ミスに気づいた!バックがなーい。新幹線に乗ってすぐそのことに気づいて一瞬頭がパニックになったけど、次の瞬間、運良く停車中だった新幹線から、荷物をまとめて走って降りた。そして降りた直後、新幹線のドアは閉まったのだった。ああ、私が乗るはずだった新幹線が去っていく・・一緒にいたIちゃんにも降りてもらって、本当に悪いことしちゃった。本当にごめんなさい!私はこの日、大きな旅行バックの他に、お財布(免許証入り)やカメラ、お化粧ポーチなど重要度の高いものを入れた別の小さなバックを持っていて、そのバックを東京駅まで乗ってきた普通電車の中に忘れてしまったのだった。急いで普通電車がとまっていたホームに行ったけど、もう姿はない・・。東京が終点だったその電車は、きっと折り返し運転されてしまったんだ。それに、誰かに持っていかれちゃっているかも。やばい・・!不安が大きくなっていくのを抑えつつ、駅長室へと向かった。駅長室で事情を説明すると、今日届けられている落し物コーナーを見せてもらえることになった。すると、私のバックが紛れていた!!本当に本人のものであるかどうかいくつか質問されたあと、無事バックは私の元にかえってきた。ほっとしたというか、もう体中の力が抜けていくのがわかった。本当にこんなにもありがたいと思ったのは久しぶり。清掃係りのおばさんが、電車の中に置き忘れられているこのバックを届けてくれたとのこと!この時の私には、そのおばさんが神様に思えた。なんていい人だろう!旅行に行くと、よく人の親切さを感じることがあるけれど、今回もさっそく心の底から感じることになった。お礼を言っても言い足らない感じだった。Iちゃんにも本当に感謝。その後、私たちはわりとすぐに来た次の新幹線にのることができた。指定席ではなくなっちゃったけど、自由席に座ることができて、絶体絶命のピンチだと思ったのが、一番いいかたちで解決することができた。電車を降りる時は、必ず忘れ物がないか確認しよう
盛岡駅に到着した時には、すっかり夜だった。駅前のビジネスホテルに無事到着。

今日の日程
豊橋(普通電車)-東京(東北新幹線)-盛岡
H9.8.20
盛岡駅からバスで40分ほどのところにある小岩井農場へ。

小岩井農場
今日は100%雨という天気予報だったけど、ここにつく頃には汗ばむほどの陽気になった。園内は広大で、緑の芝生が太陽に輝いて美しい。ここでは牛・馬・羊が放牧されていて、とてものどかな雰囲気。しばらく歩いていると、アーチェリーができるところがあったので、以前少し弓道をやっていた私は挑戦することにした。ちなみに結果は10発中3発的中だった。へぼい結果だったけど、当たっただけで嬉しかった。その後、乗馬体験できるコーナーがありチャレンジしてみる。馬は5頭くらいいて、どの馬に乗れるかは順番で割り当てられるのでこちらでは選べない。こげ茶色の馬の中で1頭だけ真っ白な馬がいて、私はその白い馬だといいな!って心の中でお願いしていた。いよいよ私の順番が回ってきて、あの白い馬がやってきた。ヤッターって思わず言っちゃった。なんかついてるわ!馬に乗ると思ったより高くて、手綱を持つ手にも力が入る。飼育係りのおじさんに誘導してもらい、コースを一周した。その馬はとても優しそうな目をしていて、白い毛がつやつやしていた。背中のたてがみが歩くたびに揺れていて、背中をなでてみると、意外とごわごわしていた。数分間という短い時間だったけど、とっても幸せなひとときだった。趣味で乗馬っていうのもいいな〜なんて思った。また機会があったら今度はもっと本格的に乗ってみたいな。のどがかわいた私たちは、しぼりたての牛乳を発見して買ってみる。やっぱり普段飲んでいる牛乳と濃さが全然違う。飲んだ後も口の中にミルクの香りが残る感じだった。おいしゅ〜ございます!私は大の牛乳好きで、毎朝必ず牛乳飲むし、1日コップ2杯は飲んでいる。そういえばそのおかげなのか、この前骨密度を測ったら”かなりよい”っていう結果だった。これからもいっぱい牛乳を飲もう。それからここでおいしかったのがソフトクリーム。ミルクの風味たっぷりで、甘さ控えめだった。ちなみに愛知牧場のソフトクリームは、練乳のような味がして本当においしいんだけど、小岩井農場のソフトクリームもそれに匹敵するくらいだった。そして私はお土産に小岩井アイスクリームを買うことにして、自宅にクール便で送ってもらうようにした。その後、子羊と遊んでいた時、偶然にも友達にあった!向こうもビックリしていたけど、こんなところで会うなんて世間はせまいな〜ってあらためて思った。記念に写真をパチリ。

今日は最終目的地の青森へ向かうため、盛岡から特急電車に乗った。青森駅で降り、三角型の目立つビルがあったのでとりあえず行ってみることにした。

アスパム
三角のそのビルはアスパムって名づけられていた。ここは青森観光物産館だった。中に入ってみると、青森の観光スポットが紹介されていたり、お土産が売られていたりした。どこに行こうか決まっていない人は、ひとまずここに寄って情報収集してみるのも手だと思う。

ベイブリッジ
アスパムのすぐ近くには海があり、夜になるとライトアップされるベイブリッジがあった。この時間はまだライトアップされてなかったけど、海の眺めがきれいで、潮の香りがする海沿いを歩いてみるのもよかった。

夕方、青森駅でたび研究会の仲間と合流した。今回の宿泊先の旅館は、駅から遠い&外観がボロボロ&部屋がホコリっぽくて、あきらかにハズレだと思ったけど、宿をとってくれた人(渉外さんと呼ばれている)に悪くて言えなかった・・。夕食後、近くでお祭りがあるということを聞いてみんなで行ってみることにした。お祭りは多くの人でにぎわっていて、曲にあわせてみんなが踊っていた。ビックリしたのはすごく小さな子供でも、しっかり踊れていること。どうやら青森では有名な踊りみたいだけど、みんながきっちりそろっている。さすが、東北の方はお祭りが市民に定着してるんだなって感心した。踊りの輪がどんどん大きくなっていく。私たちもちょっとやってみることにして、勇気を出して輪の中に入ってみた!近くの人の真似してみたものの、なんか違うみたい。私たちだけがへたくそでちょっと恥ずかしかったけど、旅の恥はかき捨てって言うから、まっいいか。みんな楽しそうな顔だった。

今日の日程
小岩井農場-盛岡(特急)-青森-アスパム-ベイブリッジ-お祭り
H9.8.21
いつも旅行するときは、それなりに計画をたてておく私だけど、今回は結構アバウト。今日はその場の気分で、足の向くまま青森を歩いてみようと思う。

棟方志功館
ここに行ったことがある人によかったと聞いたので、行ってみる事にした。でも開館時間を調べずに行ってしまい、着いた時にはまだ開いていなかった。しょうがないので缶ジュースを飲みながら門の前で待っていた。開館前から待っているなんて、とても意欲的な人みたいである。開館と同時に入り、めでたく今日一番のお客さんとなった!ここには棟方志功の版画が数多く展示されている。すべて手で掘ったとは思えないほど細かい部分まで描写されている作品に、思わず顔を近づけて見入ってしまう。版画は中学生の頃、美術の時間にやったけど、彫刻刀を思うように動かすのが難しくて、つい黒くしたい部分まで彫ってしまってくやしい思いをしたりという感じで、とにかく難しかった思い出がある。それなのになんでこんなに小さな家や、服の柄まで表現できるんだろうとただ尊敬するばかりだった。作品をみていると、その人の人柄まで伝わってくるものがあるのは不思議。小さな男の子の純粋な瞳や、動物たちの愛嬌たっぷりの表情を見ていると、これを作った棟方志功の心のあたたかさみたいなものを感じた。特に気に入ったのは、東海道五十三次。一つずつの宿場町の当時の様子が見事に表現されていた。その中で、愛知県の岡崎、吉田城(豊橋)、鳴海、知立(無量寿寺のかきつばた)などは私が知っている場所だから、見つけたときは嬉しかった。特に無量寿寺のかきつばたは、去年見に行った所なので、リアルに描かれているその花を見て、その時の景色がパーっと目に浮かんできた。

三内丸山遺跡
ここは、宿泊先の旅館のおばさんのおすすめだった。近年この遺跡から次々と貴重なものが出土しているので、私もニュースで見た覚えがある。なので最近急に観光の人気スポットになっているらしい。そして今日もかなりの観光客が見学にきていた。私たちもその一人としておじゃますることに。遺跡を見るのは初めてだから、どんなものなのか興味津々だった。ここの遺跡は本当に広い範囲に渡っていて、縄文時代に大きな村だったことがうかがわれる。住居の跡や、お墓の跡などが多数あり、こうして本物をみると縄文時代の香りを感じる。竪穴式住居が復元されていたので、中に入ってみた。思ったより広くて、丈夫な柱でしっかり支えられていたので、これなら台風が来ても大丈夫だと思った。私のイメージだと、台風が来ると屋根のわらがとんでしまって、柱が折れちゃうような感じだったんだけど・・全然違いましたね。あと、昔社会の時間に習った”ねずみ返し”も発見!ここから出土されたものは展示室に飾られていた。中でも私のお気に入りは、はにわ!はにわってどれもひょうきんな顔してるなー。この遺跡は今も大掛かりな発掘が進められていて、この日も多くの人が発掘工事をしていた。こんなに多くの観光客に見られていると、仕事しにくくないかな。まるで動物園の動物を見るかのように、お客さんたちの熱〜い視線が注がれていた。もちろん写真も撮られていた。

藤田庭園
ここも旅館のおばさんおすすめのスポット。元々は個人(たぶん藤田さん)のお庭だったのが、今は観光スポットになっている。とても個人の庭とは思えないほどリッチなお庭だった。日本ならではの松の木が茂っていて、赤い橋、滝、池などがある。とても静かで、憩いの場といった感じだ。それにしても藤田さんとは一体何者なんだろう?とにかくすごい人には違いない。でもこんなに広い庭の家に住むとなると、夜遅くに家に帰る時、ここを一人で歩かないといけないのはこわ〜いと思った。




その後、電車で弘前へ移動した。

弘前城
お城も見る角度によって、感じが変わって見えると思った。私が一番良かったのは、赤い橋があって、そこから見るお城。ちょうどいい角度で、一番見栄えがすると思ったので、ここから写真も撮った。後日、出来上がった写真を見てみると、やっぱりかなり上手く撮れていた!人間と同じで、お城も斜め45度くらいから写真を撮ると美しくみえるのかな。弘前城は、桜や紅葉の名所でもあるので、その時期に行ったら是非この角度からみてほしい。

ねぷた村
ねぶたと共に有名な、ねぷた祭りについていろいろ見学できる。実際にお祭りで使われていたねぷたがいくつか展示されいる。ねぷたはかなり大きく、館内が夜をイメージできるように暗くなっている中、色鮮やかにライトアップされてとても綺麗。一定の時間になると、ねぷたのお祭りで使われる太鼓の実演もある。近くでみていたら、あまりの音の大きさに、耳の鼓膜がぶるぶるってなった。実際のお祭りはすごい迫力なんだろうなって想像できる。いつか行ってみたい!ここで発見したかわいいキャラは、金魚ねぷた。お祭りの時、子供たちが持って歩くもののようだ。かなりキュートなキャラで、一目惚れ!

青森の旅館に戻り、たび研究会のメンバーの一人がおいしそうなお土産を持っていた。それは、りんご(まるごと1個)がバームクーヘンに包まれたもので、かなり人気のあるお土産らしい。売っている場所を聞いたので、絶対買いに行こうと思う。

今日の日程
棟方志功館-三内丸山遺跡-藤田庭園-(電車で弘前へ)-弘前城-ねぷた村-(電車で青森へ)-青森

H9.8.22
この朝、たび研究会のメンバーとお別れし、私たちはバスで次の目的地、八甲田山に向かう。

八甲田山
ロープウェイで頂上へ行き、1時間のコースを歩いた。緑色と、早くも少し黄色になっている草木が美しい。池のまわりでは赤とんぼが飛んでいて、もう秋なんだなーって感じさせてくれる。私の中ではまだまだ夏は終わらない!っと思っていたんだけど。一周した後に飲んだ山ぶどうジュースは格別だった。こんなに濃いぶどうジュースは初めて。あまりの濃さに、少しずつしか飲めなかった。





酸ケ湯温泉
八甲田山からバスで20分ほど行くと、酸ヶ湯温泉が見えてくる。ここで一度下車し、次にバスが来るまでの1時間半ほどの間、見て回ることにした。この周辺の見所は、地獄沼とふかし湯である。

地獄沼
鼻をさすような強烈な硫黄臭さが漂い、沼からは水蒸気があがっている。私たちは少し離れた橋の上から見ていたけど、これ以上そばには近づきたくない雰囲気だった。

ふかし湯
”ふかし湯”という看板が目に入ったので、立ち寄ってみることにした。どうやらここの地面の下には熱〜い硫黄が流れているみたいで、その真上にベンチが置かれている。その上に座ってみると、まるで天然のサウナ状態で、みるみる間におしりが熱くなってきた。お湯がないのに温泉気分があじわえる、珍しいところだった。しばらく座っていると硫黄の臭いにもマヒしてきたみたいで、臭さも気にならなくなってきた。それにしてもかなり熱い!そろそろ時間が迫ってきたので、バス停まで引き返すことにした。途中、自分の髪が風に吹かれると、温泉卵の匂いがした。私自身に硫黄がしみついちゃったみたい。

蔦温泉
さらにバスに乗り、八甲田山の麓にある蔦温泉へ。辺りはひっそりと静まり返っていて、ブナの原生林に囲まれた、山の奥深いところにある温泉。例の電話で不安いっぱいの私たちは、おそるおそる入っていった。しかし一歩入ると、抱えていた不安は一気にふきとんだ。旅館の方もとても丁寧に出迎えてくれたし、電話で聞いていた長い廊下や急な階段も、これのことかって思うくらいで、そしてピッカピカに磨かれていた。たしかに古い建物だけど、それがいい雰囲気をかもしだしていた。一安心。部屋も落ち着ける感じだったし、夕食がとってもおいしかった。カモ肉のお鍋や山菜を使ったいろんな料理がどれもおいしかった。そしてここの温泉は、扉を開けたとたん、木のいい香りが立ち込めてきた。さらにここのお湯は今回の旅の疲れをいっきにふきとばしてくれた。無色無臭の湯には体によさそうなものが入っている感じで、ただものではない。効能も数え切れないほど書いてあった。本当にいいお湯でした!この温泉が効いたのか、この後あっという間に深い眠りに落ちていった。

今日の日程
青森(バス)-八甲田山(バス)-蔦温泉

H9.8.23
蔦温泉からバスでしばらく行くと奥入瀬渓流が見えてくる。今日の旅はここからスタート。

奥入瀬渓流
奥入瀬を歩くときに心配になるのは荷物のことだと思う。旅行バックを持って歩くのはさすがに無謀。そこで利用するといいのが、バスで焼山で降りてすぐにある観光センター。ここで荷物を預けると、奥入瀬渓流の終着点である子ノ口まで荷物を運んでくれる。料金も安いため、ぜひ利用して欲しい。バスもちょうどここで5分ほど停車してくれるので、その間にダッシュで荷物を預けて、また同じバスに乗り込んだ。その後、石ヶ戸でバスを降り、私たちは石ヶ戸から子ノ口までの約9kmを歩くことにした。渓流に沿って続いていく小道は、涼しい空気につつまれていて、歩いていると気分が爽快になる。渓流は陽に照らされているところはキラキラ光り輝いているし、日陰のところは苔の緑色が目立っていて、そのコントラストが美しい。歩いていくにつれて、渓流はいろんな姿を見せてくれるので、常に新鮮な感動があるし、この先はどんな風景があらわれるんだろうと期待させてくれる。豪快な滝の流れがあったかと思うと、まるで水が止っているかのように静かな流れがある。そして水は底がくっきり見えるほど透き通っていて、時々青く見えるのも神秘的。水があまりに美しかったので、裸足になって川に入ってみた。冷た〜い!冷蔵庫で冷やしたてのジュースくらい。水が綺麗だから、足の指先までくっきり透き通って見えた。私の住んでいるあたりでは、こんな川はみることができないだろう。ここの渓流がこの先もずっとずっと、今のままの美しさを保っていられるといいなって思った。十年後も、二十年後も、ずっとこのままでいてほしい。この渓流の未来は、私たち観光客にかかっている。

渓流の雰囲気が変わった。そう、もう十和田湖がすぐそこに近づいている。湖に近づくにつれて、川幅も広くなり、流れは穏やかになっていった。湖に向かって、渓流がますます輝いて広がっていく。その姿を見て、私にはこの渓流が人に希望を与えてくれているように思えた。










十和田湖

3時間以上歩いてきて、目の前に十和田湖が広がってきたときは感動的だった。十和田湖はおだやかで素朴な感じの湖だった。特になにがあるというわけではないけど、限りなく湖が広がっていて、気持ちもスカッと開放された感じになる。私たちはここで昼食をとることにした。目当ては秋田名物のきりたんぽ。十和田湖はちょうど青森と秋田の間にあるので、秋田名物を食べることができる。私はきりたんぽ入りのうどんを食べた。ここのきりたんぽは焼いてあり、香ばしくておいしかった。気に入ったので、お土産にきりたんぽを購入。お鍋や、お吸い物に入れるとよさそう。私たちはここから遊覧船に乗ることにした。私たちの選んだコースは、子ノ口から休屋までを結ぶ1時間コース。一番メジャーなコースで、30分おきに運行されている。遊覧船に乗り込み、終始外に出て、風に吹かれながら十和田湖の眺望を楽しんだ。休屋にはお土産さんや、飲食店がある。ここでは五平餅風に、きりたんぽが太い串にさして焼いてあるものが売っていて、おいしい匂いに誘われて、また食べてしまった。そしてここで、先日絶対買おうと思っていた、りんご丸ごと入りのバームクーヘンを見事ゲットした。家に帰って食べてみると、生地もしっとりしていて、りんごの甘みもちょうどよく本当においしかった。お土産は食べてみると大したことない・・なんてこともよくあるけれど、これは本当にヒットだった。今まで買ったお土産の中でも5本の指には入ると思う!

休屋からは盛岡行きのバスがでているため、これを利用した。バスの中では爆睡していた。この日は1日目と同様、盛岡で宿泊する。

今日の日程
蔦温泉(バス)-奥入瀬渓流-十和田湖(バス)-盛岡
H9.8.24
このまま帰るのももったいないため、帰る途中でどこかいい所はないかなって思って考えついたのは、厳美渓。

厳美渓
JR一ノ関駅からバスで20分のところにあるここ厳美渓は、磐井川の上流約2kmにわたる渓谷。激しい川の急流によって削られてできた、巨大な岩の数々は荒々しい雰囲気で迫力があった。バス停のそばにある天工橋からの眺めが素晴らしい。さらに私は渓谷のすぐ近くまで行ってみた。ここで面白かったのが、”郭公屋”のだんご!







郭公屋(だんごの谷渡り)

渓谷のすぐ隣にあるこのお店から、渓谷をはさんで向かい側にある岸(私が今いるところ)にロープがわたされている。こちら岸に置いてあるロープにつるされたかごにお金を入れて、ロープを引くと、お店側についている呼び板がコンコンと鳴り、お店のおじさんがそのロープを引っ張り、かごが渓谷をわたってお店のほうへと進んでいく。今度はお店のおじさんがだんごをそのかごに入れてくれて合図を出してくれるので、こちら側からロープをたぐりよせると、ゆっくりとだんごが入ったかごが渓谷をわたってこちらに向かってきた。ちゃんと私のところまでだんごがやってきた時はとても嬉しかった。だんごの味はともかくとして、こんな面白いアイデアを考え付いた人はスゴイと思った!このユニークな発想のおかげで、だんごは大人気。かごの前には常に人の列ができていた。今回の旅の締めとしてふさわしいものとなった。

今日の日程
盛岡-一ノ関(バス)-厳美渓(バス)-一ノ関(新幹線)-豊橋
この旅で一番心に残っているのは、十和田湖を目前にした時の奥入瀬渓流の輝き。この先に広がる湖を目前とした奥入瀬渓流が、いっそうまぶしく輝きだしたのを見たとき、この先に”とても素晴らしい何か”が待っていることが確信できた。同時にそれはなぜか私自身にもつながっていた。私の前にはこの先果てしない未来が広がっていて、そこには”とても素晴らしい何か”が待っている!なんか自分の未来がすごく輝いているような気がした。奥入瀬渓流の輝きが、”人生って素晴らしいよ”って20歳の私に教えてくれたような感じがした。今の私はやりたいこともいっぱいあるし、大きな夢はないけど、小さな夢は山ほどある。十年後も、二十年後もずっとそうでありたい。どんなに歳をとったとしても、いつかくじけそうになった時でも、今の私のように、”人生って素晴らしいよ”って普通に思えるような自分でいたい。だから、奥入瀬渓流にもこの先ずっと輝いていてもらわないといけない。何十年後かはわからないけど、私がもう一度訪れる、その日まで!