もはや海外ドラマは日本で珍しいものではなくなった。衛星放送だけでなく地上波でも頻繁に放送されているし。フレンズ、ER、アリー・myラブ、ビバヒル・・・どれもこれもアメリカ産だ!
日本で見れるイギリスのドラマと言えば・・・第一容疑者、高慢と偏見、心理探偵フィッツ、シャーロックホームズとまぁBBCのサスペンスものが多いような気がする。あとは文芸大作ロマンね。例外としてMrビーンやモンティパイソンのコメディ。ドラマというよりもスケッチに近いが。
でもこれらって今は放送されてないよね。イギリスのドラマってどこか暗くて独特だから、アメリカ物の方が大衆には受けるのはしょうがないことかもしれない。現にフレンズとかはイギリスでも放送しているわけだし。
イギリスのドラマってどこか入りにくい?と思っていたら、この「The Office」を見て驚いた!ものすごくおもしろくかつ洗練されているではないか!
オフィスの内容を説明しよう。舞台は、ロンドン郊外のスラウ(Slough)の印刷・紙会社オフィス。支部長のデヴィッドが主人公で、彼は高慢ちき、自意識過剰、自分勝手の最悪な人間。彼の一挙一動がオフィスにしらけたムードを漂わせる、というのが主な内容。
しらけたムードの例としては、業績悪化のムードが社内に拡がった。本社からの人間が会社に赴きデヴィッドと別室で話している。不安そうに見守る社員たち。部屋から出てきたデヴィッドに「話してくれ」と促されデヴィッドは「悪いニュースといいニュースがある。悪いのは、知ってのとおり業績悪化のために、何人かのクビが飛ぶ」ざわめく社員たち。1人の社員が「じゃあいいニュースは?」と尋ねると「俺は本社に戻って統括部長に昇進!」・・・
一同言葉なし、凍りつく。その後「何がいいニュースだ!悪いニュースだけじゃないか!」と憤慨すると「大丈夫、君はクビじゃないから。あ、君も君も君も大丈夫だから」・・・こんな具合。
オフィスを見て思わずニヤニヤしてしまったのは、自分の職場にも彼に近いようなのがいたからである。いるんだよねー、上の方にこういう困ったおっさんが。ひとりで大騒ぎしているおっさん!(総務部課長でした)
デヴィッド以外にも、異常に自分の所有物にこだわるキャラ、机で見るからに仕事してないキャラ、社内で一言もしゃべらないキャラ、しゃべったとしても威圧感のあるキャラ、と思わず自分のオフィスにもこんな奴いたよ!若しくはいそうだなぁと思わせるのがこのドラマのキモでありコアである。
よく見てみると、このドラマは会社の帰りにパブやディスコで一杯・・・というシーンはあるにしても、ほとんどがオフィスのシーンであり、曲などもなく、ましてはシッコムにありがちな笑い声もない。さらに徹底しているのが手持ちのカメラで撮っているような映像。淡々と響く電話の音、キーボードを叩く音、コピー機の音とぶれた感じのフレーム。
困った部長、デヴィッドを中心としたこのドラマは、昨年度の最優秀コメディドラマの栄冠を得たんだけど、日本に持ってきても絶対受けると思うんだけどなぁ。とりあえず彼所有のDVDセット、私も自分用に買おうかと思ってはいるが。
The Officeのホームページ
http://www.bbc.co.uk/comedy/theoffice/
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