情熱とドシャ降りのスペイン ついでにロンドンも 続き

7日目 再びドシャ降りのセビーリャからマドリッドへ
ホント、見事なドシャ降りだった。
絵に描いたような、ドラマのようなドシャ降りだ。
ホテル・ムリーリョの、すばらしく雰囲気があるが、照明は暗いロビーが、天候のせいでさらに暗い。ほんとに、今、朝?
このドシャ降りの中、しかし今日はマドリッドまで電車で移動しなければならない。昨日、街歩きの途中に買った、AVE(日本で言えば、新幹線)のチケットは、座席指定だ。
重い腰を上げて、チェックアウト。しかし、ホテル・ムリーリョは、入り口とはいえ、サンタクルス地区の路地の中。タクシーは乗りつけられない。
とにかく出て、サンタクルズ地区入り口の、ロータリーになっている広場へ出る。しかし、ドシャ降りの中、このロータリーまで入り込んでくれるタクシーは、まったく来ない。
しばらく待ったが埒があかないので、呆然と立ち尽くすめりとゆみに荷物番を頼み、とにかくロータリーから100mほど先の大通りに出る。案の定タクシーはすぐつかまり、ロータリーへ誘導する。
この、タクシーの若い運転手さん、雨に打たれて呆然としている東洋人女性があまりにも哀れに映ったのか、このドシャ降りの中を、躊躇なく車から出て、車のトランクに荷物をテキパキ入れてくれた。イイ人だ。
しかしこのドシャ降り、セビーリャの駅に着く頃には、ほとんど小降りになっていた。
何でやねん。何か私ら、悪いコトしたか?
セビーリャからマドリッドまでは、約3時間。「時間どおりに動くのか?」の心配をよそに、AVEは定刻発着を果たす。
AVEには、ツアーの日本人客が乗っていた。というより、日本人客が、相当割合を占めていた。
しかし、彼らのマナーの悪さったら…。
電車の出入り口付近に、スーツケースなどを置けるスペースがあるが、自分たちのスーツケースをガイドさんに任せ、知らん顔。降りるときは、我先に荷物を取りたがるわりに、荷物を持ってからさっさと降りてくれない。後につかえた私達は、いい迷惑だ。
それに、列車内での大声。
ツアーってのは、外国に来ているけど、「日本」のままにいられる気楽さがある。その上、「でも外国にいる開放感」も加わる。結果、傍若無人になりがちなのかもしれない。
ツアー客が、嫌がられるワケだ。きっと…今までの私のツアー旅行も、こんな一面があったに違いない。
反省しよう、と、つくづくと思った。
AVEの中は、非常に快適。途中、映画上映もある。ただし、スペイン語吹き替えなので、何だか奇妙な感じだが。
マドリッドに到着後、インフォメーションでホテルを探し、タクシーで移動。
タクシーの窓から外を眺める。道幅は、今までの都市よりずいぶん広いが、何だかその分、情緒がない。普通の町並み。少し期待はずれ。
ホテルに荷物を置き、とにかく街を歩こう。明日はプラド美術館に行き、そしてもう、マドリッドを経って、経由地ロンドンを経て、日本に帰らなきゃいけない。
まず、せっかくだから、「ロエベ」の本店なるものへ行ってみよう…うーん、高価で、手が出ない。ので、ウィンドウショッピングのみ。
途中、ブティックや雑貨の店はあるのだが、セビーリャの街中ほどに惹かれるものがなく、とにかく引き返してみる。
グランビア通りを歩いてみるが、うーん、あんまり心を惹かれるものがない。人が多く、車が多く、通りが大きく、店舗も大きいことが、ヨーロッパらしい建物が並んでいるにも関わらず、情緒が欠けてしまう所以だろうか。
適当におみやげを物色し、一旦ホテルへ。改めて、プエルタ・デル・ソルへ向かう。
すごい人並みだ。それに、治安、悪っ。
めりが背負ってたリュック、何度かチャックを開けられかけ、(2cmほどでゆみもしくは私が気づいて、被害はなかったが)そんなことがあってよく見ると、リュックをお腹に抱いている人が多い!
初めてだ、こんなの。
広場の周りを散策し、デパートらしきところに入る。
お、食料品売り場だ。おみやげ、おみやげ。
オリーブオイルの種類が豊富。日本のスーパーの、2リットルポリ容器に入ってるサラダ油のようになってるオリーブオイルもあった。いかに、普通に使われているかよくわかる。
私は、750mlの、上等そうなのを購入。(ただし、750円くらいだったかな。この後、日本で何かのカタログで、3倍の値段で売られているのを発見した)
それと、フォーションの、ハーブをたくさん漬け込んだオイル。(1リットルくらい、あったかな)
あと、ビネガー。多分、シェリービネガーだと思うが、これがおいしい! このビネガーは、日本でお目に掛かったことがない。
気がつくと、ビンもの、たくさん。重い。腕が抜けそうですぅ。
もちろん、根性で持って帰りましたがね。
地元のデパート・スーパーって、いい。市場、大好き!
ホテルに荷物を置いて、休憩。今晩の晩御飯のお勧めを、ペンシォーネの人に聞いてみる。
これがスペインの、最後の夜かぁ。最後のバルかぁ…。名残を惜しみながら、お食事。さすがに、スペインオムレツ丸々1個っていうのは食べきれず、またまた勝手にテイクアウトしましたがね。
ペンシォーネ周辺が、あまり治安がよくないから、夜遅くなるのは避けた方が無難。
明日は、マドリッド最大の目的、プラド美術館だ。

−8日目へ続く−


