Meranoガイド〜概要〜


mappa d'Alto adige

メラーノの概要

オーストリアと国境を接する、イタリア北東部のトレンティーノ・アルトアディジェ州
ボルツァーノからリンゴ畑とアディジェ川を見ながら電車に揺られて40分程のところに
メラーノはあります。 この町はイタリアなのにドイツ語が飛び交い、商店名もドイツ語で
書かれているので、一瞬 「ここはドイツかぁ?」と錯覚を起こしてしまうくらいです。
「イタリアでドイツ語??」あまり知られていないけど、この州は第一次世界大戦終結以前の1918年まではオーストリア領・ドイツ語圏でした。イタリア領となり、その後ムッソリーニのファシズムによって、ドイツ語系住民の迫害が進み、 ドイツ語名も無理やりイタリア語名に変えさせられました。第二次世界大戦後もイタリア領として残ったのですが、ドイツ語系住民の迫害は続き、幾度もの住民運動の末、自治権を獲得し、 1989年にやっとドイツ語のイタリア語と同等の権利が、法律で認められました。役所はもちろん、銀行、商店、バスの運転手などのほとんどの 人が2カ国語を話すことができ、道路標識やバスの行き先、レストランのメニューなども2ヶ国語で書かれています。


この町の学校はイタリア語学校、ドイツ語学校の2種類あり自分の母国語に合わせて
選択できるようになっています。小学校2年生からイタリア語学校ではドイツ語を、ドイツ語学校ではイタリア語を勉強します。しかし最近は、イタリア語を母国語とする人とドイツ語を母国語とする人のカップルが増えているせいか、小さなときから2ヶ国語を話す子が増えてるようです。 ドイツ語学校はイタリア語学校に比べ教育の質が良いせいか(イタリア語学校に比べると厳しいらしい)最近はドイツ語学校へ通う生徒が多いようです。 この町にも私を含め、たくさんの外国人が住んでいますが、外国籍の子供の場合は学校の選択は出来ず、イタリア語学校へ通うことになってます。


トレンティーノ・アルトアディジェ州はイタリアでも数少ない「特別自治州」で、税金が中央政府に徴収されず、自治体内で公共事業や福祉事業として住民に換金される為、この州の公共施設は設備が整い、福祉制度も充実してます。 最近の調査によると、この州はイタリアで一番出生率が高いという結果がでました。この州は働く女性をサポートする制度が整っており、1年近くの育児休暇を取ることが出来、復帰後も出産前と同じポジションで働けるように州法で定められているのが関係しているのかも知れません。 (イタリアの他の州ではこのようは制度はないそうです。)イタリアの驚くべき失業率の高さもここでは低く、イタリア各地をはじめ、近隣国から職を求めてくる人が多いです。 イタリア特有のいい加減さ(よく言うとおおらかさ)というものはあまり感じられません。
四  季

気候はアルプスの麓に位置するにも関わらず、冬は雪が降ることは少なく、氷点下になるけど、それほど厳しい寒さではありません。 のほほ〜んとした春らしい春はなく、サマータイムが始まる頃には陽が長くなり、リンゴの木に花が咲き、夏が来るのも日本よりちょっと早めです。5月にはプールが開き、海のないこの地方の人たちは、バカンスに向けて下地を作るため(?)せっせとプールに通います。 夏は「太陽の国」イタリアだけあって日中は暑い日も多いけど、日本のようにムシムシしておらず、陽が落ちると過ごしやすい気温になります。 春はハイキング、夏は避暑、秋は葡萄やりんごの収穫祭り、冬は「メルカート・ディ・ナタ−レ」と言うクリスマスの飾りつけを売る市場が立ち、近くにはスキー場もたくさんあるため、四季を通じてイタリア各地をはじめ、ヨーロッパ各地からの観光客で賑わう町です。

料  理
イタリアは各地に特色のあるおいしい料理が多いですが、この地方も例外ではありません。
この地方の料理はドイツ・オーストリア料理とイタリア料理が上手い具合に混ざった独特なものです。 Speck/スペック(ブタのもも肉を薄くひろげた部分に塩、コショウ、スパイスで味付けし、しみ出たエキスを何度も上からかけることで味を染み込ませたスモークハム)、
Canederli/カネーデルリ(小さく切ったパン、小麦粉、玉子、牛乳にパセリやスペックを混ぜ、団子状にしたものをスープやソース、バターで食べる)、 お菓子ではStrudel/ストゥルーデル、(アップルパイに似ている)Krapfen/クラプフェン(日本でいう揚げパンの中にクリームやジャム、チョコレートクリームが入っている)などが有名です。

Lagrein dunkel(肉料理によく合う赤ワイン)、Gewurztraminer(魚料理、玉子を使った料理全般に合う白ワイン)は、イタリアではアルトアディジェ州だけで造られていて、 Schiava/Vernatsch(どんな料理にも合う赤ワイン)はメラーノだけで造られています。 クリスマスの時期は「メルカート・ディ・ナタ−レ」の屋台でVin brule'/ヴィンビュルレという季節限定のホット・ワインを飲むことが出来ます。 ビールではFORST。1857年からメラーノの隣のラグンドと言う町で造られている、このビールは安くて美味しく、直営のビヤホールもあります。 メラーノはリンゴの産地としても有名で秋に獲りたてのリンゴを搾ったジュースはちょっと高いけど飲む価値はあります。