3月2日 [3日目]
フェリー最後の日

目が覚めると朝食タイムだった。相方はいなかったので一人でレストランに向かった。メニューには豆乳があった。一人で食べているとあの女の子3人がやってきたので一緒に食べた。豆乳を一気飲みすると、高校生のコに「すごーい」と言われた。実は豆乳、苦手なんです。

レストラン

デッキへ出るとそこは霧。視界が悪い。おまけに海は濁っていて汚い。昨日とは違う景色がそこにはあった。

自販機で昨日気に入ったコーヒー(150円)を買って飲んだ。やっぱり朝はコーヒーが必要だわ〜。昼までは部屋でずっと加藤諦三の本を読んだり、中国語の勉強をした。一応1回生の時に第二外国語として中国語を習ったので、文法程度なら知っていた。発音は諦めた。隣ではこれから留学する人たちが発音の練習をしていた。1年後にはペラペラになって帰ってくるんだろうな。

集合写真

お昼に相方がレストランに行こうと誘ってくれたが、ケチな僕は天津に着いてから安い食い物をとろうと思ったので行かなかった。トイレに行こうとすると、大便の便器の扉の所から美脚が・・・!なんと乗務員のお姉さんがトイレの掃除をしていた。全ての仕事をやるんやなー。掃除中だったので仕方なく2階のトイレに行ったが、掃除後だったせいか、床がびしょびしょだった。

なんと、天津に着く時間が13:30から16:00に変更になった。濃霧による視界不良のためだ。腹ペコペコな僕はどん兵衛を買おうかどうか迷ったが、もったいないのでコーヒーを買って飲んだ。16:00までは部屋で相方と話をしたり読書をしたりした。

1階のフロント横にあるイスで日記も書いた。向かいのイスに高木ブー似のおじさんが座ってタバコをふかしていたが何も話さなかった。そこで入国手続書類を記入していると、フロントにいた乗務員のお姉さんが記入方法について教えてくれた。美人で感じのいい人だったので微笑み大使に任命(?)した。(*微笑大使=最も笑顔が素敵だった乗務員さん、を選ぶアンケートのこと。)確か8番の人だ。隣で中国人のちっちゃな子どもがチョロQのようなオモチャで遊んでいた。その子どもが乗務員のお姉さんと遊んでいる姿はかわいかった。僕のイスの下にチョロQが入り込んだ時にそれを取ろうとしてイスの下にもぐった時は笑ってしまった。

生協ツアーの青森の女の子と喋った。青森の大学の1回生で、「八戸まで新幹線が開通したので青森に遊びに来てください。」と言っていた、春は桜がきれいらしいので一度行ってみたいな。

天津港に着いたけど・・・

天津港に着いた。接岸する数十分前から僕はデッキに出ていた。天津港、その光景はまるでファイナルファンタジーの世界だった。濃い霧の中で赤黒い煙がモクモクと上がっていた。他にも客がたくさんデッキに出てその港の様子を見ていた。これが中国大陸か、と思った瞬間だった。

下船し、ターミナルで手続きをした。中国人の人は本当に順番を守らないということがよく分かった。港のターミナルを出ると十数人のタクシーのキャッチがいた。しつこかったし、初めの一声の勢いに少しびびっていたが、慣れると皆いい人だった。英語はほとんど通じない。けれど、タイのタクシーのキャッチのようにヤな人ではなかった。

彼らを振りほどき、僕と相方と北京留学の1回生の女の子と、もう一人、そのコと北京に行くという女の子の4人でさびれたバス停からバスに乗った。ターミナルは多くの人で混雑していたし、到着したのが遅くて皆焦っていたのもあって、フェリーで仲良くなった人たちにバイバイも言えずお別れしてしまった。とりあえず、北京に行きたい。

バスは1元だった。中国語、全く分からず。中国語が少し話せる留学の女のコだけが頼りだ。天津は雪が降っていた。とにかく、寒かった。バスはかなり遅く、おまけに路面の悪さも手伝ってバスは大揺れ!進むにつれて客もたくさん入ってきて、車内は中国語の嵐。「本当に中国に来た」という実感が湧いてくるのであった。親切なおばさんに「列車の駅はココよ」と教えてもらい(もちろん、中国語)、急いでバスを降りて、駅へダッシュ!4人とも大きなバッグをかついで走っていたので、見た感じまるであいのりで新メンバーに会いに行く瞬間のようだった。

中国語の話せる女の子に4人分、北京行きの切符を買ってもらい、荷物をX線に通し、駅員にパスポートを提示してダッシュで列車に乗り込んだ。まさにギリギリだった!!!何もかもがうまくいった。後は北京での宿探しが心配。

列車で北京へ

鉄道に乗ると座席は満席。仕方なく、列車の車両のつなぎ目の廊下に4人で立った。列車内は車掌やつなぎ目にタバコを吸いに来る人らで混雑。硬座は別に硬くはなく、普通の電車の座席という感じだ。列車内はタバコの煙で白くけむり、乗客はまるで喧嘩しているような口調で会話していた。車掌も周りを気にせずに掃除したり床をモップがけしたり・・・。これが中国なのか、と思った。

天津港ー北京間は200km弱の距離である。窓の外は既に夜であった。

途中、硬座に座っていた家族が席を譲ってくれた。この家族は次の駅で降りるようだ。座ると、なかなか快適!鉄道のイメージががらりとよくなった。向かいに座っている男女が僕のガイドブックに目をやっている。ふとしたきっかけでその2人と会話になった。女の子の方が英語を話せたので、片言の英語で話をした。2人は兄妹で、妹はモンゴルの大学生で、今は北京に向かっていると言っていた。兄は僕の知り合いの人に似ていた。妹は経済を勉強しているそうだ。モンゴルあたりからよくこの硬座で乗っているもんだと感心してしまった。なにしろ2人は昨日から乗りっぱなしだから。24時間以上もこの席とは!ありえません。

会話している間に北京駅に着いた。北京駅はすごかった。駅の外は大広場になっており、駅はライトアップされていた。北京駅で中国語の話せる北京留学の女の子にありがとうと言って別れた。北京留学の1回生の女の子は日本語の話せるスタッフと駅前で合流して学生寮へ車で行った。そのスタッフの人に今夜同じ学生寮に泊めてくれないかと頼んだが、1泊2人で300元と言われたので断って自力で探すことにした。

すでに21時過ぎ。北京のまちはむちゃ寒いし、風ビュービューで死にそう・・・。まだ昼飯も晩飯も食ってないし。フェリーでケチるんじゃなかったよ(涙)とにかく、僕のガイドブックに載っている中で最安値の芳園賓館というホテルへ向かった。 あった!途中まですごい街を通ってきたのに(人は少なかったが)、そのホテルの周辺は暗くて「あれ?」って思ったけど、入ってみるといいホテル。1人99元(≒1500円)とは思えないホテルに満足。ホテルで一息ついて、近くの「永和大王」という24時間の麺屋(日本でいう吉野家??)でコリアンダーたっぷりの麺(8元=120円)を食べ、そのあとコンビニのような店でビールとガムを買ってホテルに帰った。その時既に23時前。相方はホテルに帰るや否やシャワーも浴びずに寝てしまった。僕はシャワーを浴びて、ビールを飲んですっきりしてから床に就いた。

今日はホント疲れたけど、無事北京に着いてよかった。