おはよう。起きて顔を洗い、コンタクトレンズを装着してから、朝食券を持ってホテルの食堂へ行った。セルフで好きなのを取って食べるバイキング方式。肉まんやゆで卵、おかゆや野菜炒めもあった。コーヒーは別途3元だったのでやめた。肉まんがやはり一番おいしかった。卵とトマトのスープも"ハオチー"(=おいしい)だった。
今日はまず西安行きの鉄道の切符を北京西駅で買い、その後万里の長城を見に行こうという作戦である。ホテルでもう1泊分の料金を払い、近くの中国銀行で両替をした。
そして、僕らが泊まっているホテル周辺の繁華街、"王府井"の通りを抜け、地下鉄「王府井」駅へ向かった。今日の王府井は昨日とは違い、多くの人でにぎわっていた。相方がお店でコーラの500mlペットボトルを4元(≒60円)で買い、「ボラれた〜」と嘆いていた。コーラの相場は3元(≒45円)である。
地下鉄は一律3元(≒45円)。「軍事博物館」駅で降りて、そこからは徒歩で北京西駅へ。北京西駅は北京駅よりもでかくて新しかった。一見、京都駅を髣髴させる建物だった。英語はあまり通じないので、紙に中国語を書いて筆談で西安行きの切符を買った。中国の鉄道は国営なので堅い感じを受ける。駅員の態度もそっけない。日本のような丁寧で感じのいい接客の概念はないようだ。
次は万里の長城だ。万里の長城は北京市内から80km程北にある。万里の長城の中で最もポピュラーな「八達嶺長城」へ行くため、北京駅へ。特1バスを使って北京駅へ行くつもりだったが 乗り場がわからず、仕方なく徒歩&地下鉄で北京駅へ向かった。しかし、「八達嶺長城」行きの列車の切符は買えず、万里の長城は諦めた。列車の切符を買うだけで半日つぶれてしまった。中国の列車の切符の取り方は日本のように簡単には行かないことを身にしみて思い知らされた。
というわけで、予定変更でバスで天安門に行くことにした。天安門は大きかった。毛沢東の肖像画も大きかった。毛沢東の顔は写真かと思っていたが実は絵だった。天安門広場には入らなかったが、見た感じとにかく広かった!観光客もたくさんいた。
天安門の中に入れるようなので門をくぐると、日本の寺のような雰囲気だった。中では中国の民族衣装を着て記念撮影をするコーナーもあったが、少々高かった。さらに進むと、赤門という大きな砦があった。この赤門を抜けると故宮があり、入場料が発生する。故宮はかなり広く、見て回るのに半日はかかるとフェリーの中で聞いていたし、もう夕方だったので故宮には行かないことにした。赤門は非常に大きく、どしっと構えていた。夕日が赤門をますます赤く染めていた。その赤色にしばらく見入ってしまった。
西側の門から天安門の外に出て、故宮の北にある景山公園へ向かった。故宮を取り巻く城壁は古いままで歴史を感じさせる様子だった。この外壁に沿って流れる堀川の水面には氷が張っていた。向こう岸寄りの水面の氷は粉砕されていた。人力車チャリversionに乗ったおじさんが「乗らないか」と誘ってきたが断った。故宮の西側は庶民の生活が見られる通りだった。赤門とは対照的にその通り沿いは灰色で、食事処や小学校、中学校があった。通りには葉のついてない木々が並んでいた。その通りを抜けて景山公園へ。入園券売場で京大の学割を提示すると、なんと効いた!入園料4元のところが2元になり、嬉しかった。相方につきまとっていたおっさんが英語で「景山公園の頂上へは40分かかるから俺の人力車に乗った方がいい」というようなことを言っていたが、案の定それはウソで、歩いておよそ10分で頂上の展望台に行けた。
頂上にはたくさんの観光客がいた。上からの眺めは最高だった!南の方角には故宮の全体が見渡せ、東はビル街、北は遠く(本当に遠く)の法に山々、西には北海公園の大きな池が見えた。僕は北側の景色に吸い込まれるような気持ちを覚えた。なぜかというと、遠くに見える山々が本当に遠いからだ。国土の狭い日本では見られない光景だ。どこまでも広い平野が広がっている。どんだけ広い平野やねんと心の中で叫んだ。あと、北京市は非常に広いことが分かった。フェリーの天津留学の女の子が「北京は東京よりも大きいよ」と言っていたが、本当にそうかもしれないなと思った。
景山公園を出てからは西単の方へ歩いてみた。西単は北京の古くからの繁華街だ。西単まで結構遠かった。途中、ウェディングドレスのお店や屋台があった。行列のできている店があって、何の店だろうと思って見に行ったら、甘栗の店だった。こんなに人が並んでいるのならさぞおいしいのだろうと思った。下に甘栗が数個落ちていたので拾って食べてみたかったが、「旅の恥はノット掻き捨て」なので(?)やめた(意味不明)。
相方が尿意を催していたのでトイレ探し。しかし、なかなか見つからない。トイレ探しin西単の途中でまたまた行列を発見!今度は先ほどの甘栗屋の列よりも長い。行列の元をたどっていくと、人々が窓口のような所で何やら毛沢東の顔が描かれたカードを受け取っていた。彼らはお金と証明書のような顔入りのものを持っていた。結局何なのか分からなかったけど、多分中国の宝くじだと思う。
でっかいデパートがあったのでそこのトイレを使った。便所マークがあったので矢印の方向に進むと、あった。けれど、そこは女子便だった。手を半分広げてスカートを履いているマークが女子便で、男子便のマークは手を閉じているということが判明した。
用を足して少しデパート内をぶらぶらした。デパートの商品は概して高い。日本と変わらない。生理用品のコーナーにユニ・チャームのソフィー(蘇非)があった。以前ユニ・チャームのマーケティングセッションという就職体感セミナーに参加したときにソフィーのマーケティング・海外進出についての話を聞いていたのもあってとても親しみを感じた。
地下鉄「西単」駅周辺まで来た。大きなデパートが並んでいて、交差点の北東のデパートの地下には吉野家もあった。吉野家の牛丼をおいしそうに食べている中国人を見ていた。牛丼は日本のやつと同じだった。相方は地下の店でアイスクリームを買って食べていた。
デパートの東側の麺屋で"刀削面(taoxiaomian)"という麺を食べた。太さが不揃いのコシのあるきしめんに味噌をかけたものだ。この刀削面、かなり気に入った。不揃いのコシのある麺の食感がたまらない。結構量が多くて、だんだん味に飽きてしまったけど、僕のお気に入りリストに追加された。相方も同じ刀削面を頼んだが、味に飽きて、残していた。
メシの後、北京で最大の本屋である「北京図書大廈」で日中・中日辞書を買った。中国では英語が使えない事が分かったので多少は中国語を読めないとこの先まずいなと感じていたのでこれでひとまず安心。フェリーで女の子たちに勧められたオレンジ色の辞書だ。本屋には英語レッスンの本がたくさんあった。日本語レッスンの本はちょっぴりだった。1階には中国版「地球の歩き方」があり、「日本」のやつは表紙がブサイクな舞妓さんだったので悲しくなった。その本をパラパラめくって読んでみると、お祭りやバブル期の若者の写真(ジュリアナ東京のお立ち台で踊る女の人とか)などが載っていた。ちょっと違うなあ・・・。あと、北京ガイドブックで八達嶺への行き方を調べたかったが、全て中国語なので訳ワカメ(わけわからん)だった。
本屋から歩きでホテルまで帰った。すごく遠かった。歩くのが速い相方はずっと先を歩いている。どんだけ速いねんと思った。途中、天安門の前を通ると、門はライトアップされていた。 ホテルに帰る前、王府井の通りを通ったのだが 、昨晩と違って結構賑わっていた。昨日は日曜日だよな・・・、北京の人は日曜日の晩にはあまり街へ出ないのかな?昨日行ったコンビニのような店へ行ってビール2本を買った。
ホテルに帰り、先に相方がシャワーを浴びた。相方がシャワーから出てきて、明日の予定を2人で決めた。そして相方は寝る体勢になり、僕はパンツを持ってシャワーを浴びに行こうとしたその時!!部屋の電話が鳴った。相方が電話に出た。何やら電話の向こうは英語で話しているようだ。フロントからの電話かと思ったけど違うみたいで、不審に思った相方は僕に受話器を手渡した。電話に出てみると、電話の向こうはか細い女の声だった。英語で僕らの部屋のルームナンバーを言うので「Yes.」と答えた。すると、電話の女は続けて何語か分からない言葉で喋っていた。何を言っているのか分からんから「ん?」と聞き返すと、プツッ、プーー。電話は切れた。何だったんだろう・・・。風俗関係?僕らの部屋のルームナンバーを知っていたことに恐怖を感じ、僕と相方の緊張は一気に高まった。僕がその後シャワーを浴びに行こうとすると、「早く出てきて下さい、俺結構小心者なんで。」と眠気まなこの相方が言った。「俺も(小心者)です。」と言って僕はシャワーのある部屋に向かった。
風呂から上がるとすでに相方は電気を消して熟睡していた。灯りがないから風呂の近くまでイスを持ってってそこで日記を書こうと思った。が、2本目のビールを飲み干すと急激に眠くなり、敢えなくベッドへ。