3月8日 [9日目]
中国人デビュー

今日は別行動をとることにした。相方は朝8時前に出発。僕はのんびりして10:30にホテルを出発した。同じ部屋だった人は今日の昼に列車で昆明に行ってしまうので、別れ際にe-mailアドレスの交換をした。

さて、フロントで自転車をレンタルした。一日15元(≒225円)だが、diposit(預け金)が200元(≒3000円)と破格である。英語で交渉し、お金を払い、外に出て、自転車がたくさんある小屋で中国人のおじさんにチャリの鍵をもらった。そのおじさんに筆談で利用時間を聞いてから出発した。

ガイドブックを見て行ってみたいと思っていた望江楼公園へ向かった。おお、これはなかなか快適!しかも速い。サドルは硬くて痛いけれど、中国人として華々しく自転車デビューを果たした。交通マナーが尋常でない中国。事故が心配だ。自転車にはすぐ慣れた。チャリは、いいね。

望江楼公園

望江楼公園に着くと、そこには人がたくさんいた。今日は土曜日だからか、と思いながらチャリをとめて、2元を払って入場した。朝から公園のテーブルでおじちゃんおばちゃんが麻雀をしていた。中国将棋をする人もいた。川沿いに歩き、5分ほどでガイドブックに載っていた写真の建物が見えてきた。あれ、写真では霧のかかった公園内にひっそりたたずむお寺に見えたけど、実際は成都市民の憩いの場となっているにぎやかな公園なのであった。

園内は結構広くて、奥のほうは遊園地になっていた!子連れの親がたくさんいる。レースカーもあり、それが放つクラクションの音質も音量もタクシーのクラクションと全く同じだった。あどけない小さい子供がレースカーに乗ってクラクションを鳴らしまくるのでうるさかった。

また、白鳩にえさをやる広場もあった。白鳩数羽がエサをやる親子の肩や腕に乗るので、僕もやってみたかった。エサなしで肩に乗せようと頑張ってみたが(草をちぎってエサにみせかけたりした)、意味無かった。

鳩にシカトされた後は、遊園地を抜けて公園の西側を散歩した。そこには小川が流れていて、カップルが楽しそうにボートを漕いでいた。この公園、デートスポットでもある。僕の前方ではカップルが互いに手を腰にやってべっとりとくっついて歩いている。僕はひとり。一人旅ってかなり寂しいなと思った。

普通にサイクリング

公園を出てチャリに乗ろうとすると、駐輪代2角(≒3円)をとられた。次は成都のまちを反時計回りに走ろうと思い、東のほうへ向かった。チャリって気持ちいい!思うがままに動ける。中国ではチャリが車と同じくらいの扱いで、チャリ専用の路側帯もあり、それがむちゃ幅広い。

テレビ塔のようなタワーを目撃したのでそっちのほうへ行ってみた。ん?特に新鮮味はない。でかい、というだけだ。そこから西へ行くとショッピングモールが。ここはどこだ?場所がわからんなった。大体この辺やろ、という見当はついていたので、北西へ。

庶民の町を抜けると、市場があった。成都駅の近くだ。ブタや牛の姿肉、野菜、果物が売られていた。市場はチャリを押して歩いて見た。若い女の人もいたので、ここで食事の食材を仕入れるんだなと思った。次に見えてきたのは電気街。店構えは古いけれど、最新機器が多く陳列していた。DVDやフラットTVもあった。そこを抜けて、人の多そうなほうへ向かった。途中で工事現場にあるような簡易トイレで小便をした。タダのようだ。ラッキー。

まっすぐ抜けると。おお、そこには大都会が!さっきまでとはうってかわって現代的なデパート、ファッションモール、麦芳当(マクドナルド)、オシャレな若者たち。中心街はここらへんだったのかー。今日はチャリで郊外をまわる、がテーマなのでそこは通り越して西へ。と思ったら、交通飯店の近くの橋が見えてきた。ありゃ、南に来てしもたのか・・・。

雨と円盤ぎょうざ

雨が降ってきた。先ほども雨がパラついてたけど、今回は本格的に降ってきた。着ていたジャンバーのフードをかぶった。雨宿りも兼ねて、昨日メシを食った店がある辺りで昼飯を食べた。辛い麺(排骨面だったかな?)(1.5元≒22円)を1両頼むと小さなお椀に入った麺が・・・。少ねー。辛いからちょうどいいけど。

麺を食ったあと、やはり腹が減るので、別の店で肉まん(0.5元≒8円)を一つ買って食べた。その横の店は昨日食べた円盤ぎょうざの店だ。また食いたくなった。

再び行くのは恥ずかしいなと思って店に行くのを躊躇していたが、意を決して買いに行った。店のおばちゃん(吉本新喜劇の未知やすえに似てる)が笑顔で中国語で話し掛けてきたが、理解できず。僕を外国人と判断してからは店内の店の人と話していた。その後、再び笑顔で話し掛けてきたが、分からない。おそらく、

「昨日きてくれたコやろ?今日も来てくれたんやね。」

と言っていると思われる。僕は満面の笑みをした。店の人はみんな笑顔だった。いやー、僕はこの店の常連客になったなあ。円盤ぎょうざ2枚を受け取り、ジャンバーのフードをかぶり、笑顔で「謝謝!」と言って店を出た。おばちゃんも「不謝(どういたしまして)!」と笑顔で返してくれた。

雨が強いのでひとまずホテルに帰って部屋で雨がやむのを待つことにした。部屋には誰もいなかった。僕はさっきの円盤ぎょうざとお茶とピーチジュースを口にしながらTVでサッカーを見ていた。雨はいっこうにやまない。窓から見える水溜りには雨粒が衝突していて水面は穴が開いているようであった。円盤ぎょうざを2枚食い終わるとだんだん眠気がやってきた。僕はそのまま昼寝の世界へ入った。

チャイナドレス

2時間くらい経っただろうか。目が覚め、外を見ると水たまりの水面は穏やかだった。気合いを入れなおし、再出発!ホテルからそのまま西へ向かった。昼寝のおかげで頭はすっきりしていた。川沿いにずっと道を行くと公園があった。ここも市民の憩いの場のような雰囲気に見えた。

そのまま西にはいけないので橋を渡った。すると青羊宮というお寺を発見した。夕方6時に相方とホテルで落ち合う約束だったので、時間を考慮してここらへんを回ることにした。入場料は1元。文化公園が隣接していた。お寺に入ろうと思い、入り口の横の歩道にチャリを停めようとすると、その前の店の女の人が出てきて中国語で話し掛けてきた。駐輪しないでと言ってるっぽいので僕は手でバツのジェスチャーをすると、向こうも同じジェスチャーを返してきた。

ここはダメかと思い、青洋宮は諦めて古文化街へ行った。青羊宮の少し東にある、南北の通りだ。大きな門が北にあるので入ると、そこは西安の古文化街に似た建物が並んでいた。昔はこういう建物だったんやなあ。味が出ていた。神戸の元町の中華街はここらと似ている。値段の高そうなレストランが軒を連ねていた。うち一つの店の前にはチャイナドレスを着た2人の女の子が入り口に立っていた。あのスリットがそそられる!かなり上の方までスリットが入っていてセクシーだった。あの下には何をはいているのか疑問に思いながら(エロい・・・)その通りを抜け、トイレに寄って西へ行くと、おっ、駐輪場を発見である。ここにチャリを停めて青羊宮へ行こう。

背のものすごく低いおじさんがきて中国語で言ってきた。駐輪代はいくらなんだ??指談(?)の末、5角(≒8円)と分かった。5角払うと、日明貿易の勘合のような札を渡された。これでチャリの窃盗を防止しているのだ。しっかりポケットに入れ、目の前の憩いの公園に入った。子供の遊具もあった。なんと自販機を見つけた。コインでしか買えないみたいだ。元はほとんど札やのに・・・。今日が休日のためか、園内にはたくさんの家族連れやカップルがいた。公園を抜けていよいよ青羊宮へ。入場券を買うと、横にいた物乞いに金を要求されたが無視。他にも物乞いがたくさんたむろしていたので早歩きで青羊宮に入った。