死な(ね)ない理由 (1)


 私は小学校、中学校、高校まではスポーツと音楽が好きな普通の人間でした。しかし、幼い頃、精神的にショックを受ける出来事があった事、20歳までには死んでしまおうと思った事があったのを覚えています。
 中学3年の受験勉強が始まった頃から、「早く地球が滅びてしまえばいいのに」と思った事も覚えています。思えば、この頃から既に心の病にかかり始めていたのかも知れません。それでも中学、高校はそれなりに楽しかったし、大学に入学しました。高校が進学校だった為、あまり深く考えずに偏差値の高い大学、通学に便利な大学を選びました。
 しかし大学2年の頃から疲れ、パニック、無気力、将来に対する希望がなくなり、自殺願望が生じ始めました。こんなに疲れているのに、この先、大学を卒業して、就職難の中会社に入って、必死に仕事して、老いて死ぬだけじゃないか。しばらく家でゴロゴロしているか、寝ているか、死ぬ事を考える以外、何をやるにも億劫で、興味も何もなくなり、親しかった友人にすら会うのが嫌になり、ほとんど部屋に閉じこもる日々が続きました。心の病に理解のない家族は、怠けて大学をサボっているのだとでも思ったのか、ムリヤリ叱咤激励され、元々両親と私はうまくいっていなかったのですが、この頃から完全に両親に対して心を閉ざしました。特に父親とは年に3回程しか口をきかなかった気がします。さすがに私の体調の変化に気付いてか、精神科に行く事を勧められ、私はもう人生どうでもいいと思っていたのですが、診察を受けました。診断は重度の鬱病でした。そして薬を出されましたが、強い薬も効かないし、医者に何を言われても治る気も治そうとする気も起きませんでした。、評論家や本で訴えてくる「生きよ」という内容も、ウザいだけでした。


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