・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第1号 1日目の1
2002.6.11 発行
今回のMission 成田からプサンへ移動せよ
難易度 レベル1

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月20日―1》

 出発

 朝7時起床。窓を開けると外はくもりだった。

 TVをつけると、いきなりプサン[釜山]のキメ[金海]空港近くに中国国際航空の飛行機が墜落した事故(4月15日発生)の続報ニュースが流れた。

 うー、正直なとこ、カンベンしてほしい。

 しかも、今日は仏滅、さんりんぼう。
 なぜ、韓国に旅立つ日は前回といい、今回といい、こうなのだろう。
※Attention! 前回は1999年の7の月の仏滅だった)

 まあ、気にしてもしょうがないので無視。
 まずは洗濯。そして食事。

 メールをチェックし、ついでにYahoo!で韓国の天気を調べる。プサンは今日、雨だった。

 げ、荷物に傘を入れてないよ。急遽ボストン・バッグに上海で買った傘をつめこむ。

 最近、旅先で雨に降られなかったことがない。
 うーん、でも考えてみれば、雨に降られなかった旅行の方が少ないか。
 ま、行く日数が長ければ、そんなものなんだろう。

 荷物の最終チェックを終えたら、いつの間にか時刻は9時を過ぎていた。

 ヤバい。9時に家を出るつもりだったのに。

 あわててカーテンを閉めようとしたら、窓から日が差してきた。
 ああ、東京は今日、晴れるんだな。

> デイパックを背負い、ボストンを肩にかけ、外に出る。暑い。
 韓国は日本より北、というイメージがあるので、現地に着いて寒かったらイヤだからちゃんとした上着を着てきたのだが、やたらと今日は暑くてムレる。
 よく周囲を見回せば、みんな上着なんて着てないや。

 しかし、韓国が寒かったらまずい。ここはがまん、がまん。

 駅にぎりぎりの時刻で到着し、電車に飛び乗る。
 途中でJRの成田空港行き快速に乗り換える。すると車内はがらがら。あっさり座れた。
 どこかの駅で混むのかな、と思ったが、結局成田空港に着くまで、車内はずっとすいたままだった。

 ふうん、JRで成田に行くなんてひさしぶりだけど、こんなにすいているものなのか。

 普段は京成を使うことが多いけど、こんなにすいてるならJRもいいな、と思う。

JRの成田空港行き快速車内
JRの成田空港行き電車車内。
だ〜れもいない。

 10時40分、成田空港第2ターミナル到着。
 ホームにはこれから東京方面に向かう外国人が多かった。日本も今が観光シーズンなんだな。

 出発ロビーに行くとJALのカウンターはすいていた。
 ――っていうか、出発ロビー全体がすいていた。

 ほえー、こんなにすいている第2ターミナルの出発ロビーは久しぶりだ。
 今年2月にフランスへ渡った友達を見送りに来た時は、鬼のように混んでいたのに。

 おかげでチェック・インも超スムーズ。
 係りの人に窓際がいいか、通路側がいいか? と訊かれ、わたしにしてはめずらしく窓際を所望した。
 ま、プサンなら2時間くらいしか乗らない。窓際でも不便はなかろう。

 トイレに行って、電話して。上着をボストンにしまって手荷物検査場へ。
 混雑することを考えて早めに手荷物検査場に向かったのだが、めちゃめちゃがらがらだった。

 ナイフなどの危険物は、今回まったく持ってこなかったのだが(荷物は全部機内持込みするから)、ちょっと緊張する。
 というのも、ボストン・バッグの中にはデジカメの取替え用単三電池が30本以上入っていたからだ。
※Attention! ちはるのデジカメは、旅行中だと1日に4本は電池を消費する)

 電池をこんな大量に機内に持ち込むのはヤバいかなあ、と思ったのだが、結局なんなく手荷物検査場を通過。
 これでいいのか? 成田。

 出国審査場もチョーゼツがらがら。
 全然混雑するところはなかったけれど、それでも第2ターミナルから出国する時はいつも行くカフェに腰を落ち着けたのは、成田到着から1時間ほどたった11時35分だった。

 アイス・コーヒーとスイート・ロールのコーヒー味(計504円)で一服。
 「しまった、コーヒー味がダブってしまった」と買ってから思ったが、まあ良しとする。

アイス・コーヒーとスイート・ロール
アイス・コーヒーとスイート・ロール

 友人(銀)からケータイにメールが入る。いく度かやりとりする。
 もう出国したことを告げると、「じゃあ、このメールは国際メールになるのか」という返事が来た。
 言われてみればそうだが、はて、わたしはまだ韓国にいない。

 日本を出国してまだ韓国にいないわたしは、いったいどこにいることになるんだろう? ――というメールを送ったら、「お前いま国境線の上にいるんだよ」とのこと。なるほど。

 しかし、えっらい面積のある「線」だな――と返信したら、「ファンタジーだね」と笑われた。確かに。

 空港の空には雲が多いが、時折晴れ間がのぞく。
 駐機場にはJAL、ANA、マレーシア航空などの機体が見える。

駐機場
駐機場。考えてみると、
いつも旅行でこの角度から写真を
撮っているような・・・

 時々それらを眺めながら、現地で使いそうな韓国語を会話帳でチェック。
 どうせしゃべっても発音が悪くて通じないだろうから、あらかじめメモ帳にうつしておく。
 その他、到着後に必要そうな知識を頭にたたきこむ。

 そんなことをしていたら、現在12時43分。あっという間に搭乗開始まであと30分になっていた。
 おかしい。飛行機の出発3時間も前に空港に着いたはずなのに。全然準備の時間が足らない(そもそも空港で準備してるのが間違い)。

 不安だ。ただでさえも今回ひとりなのに。
 それでもとりあえず店を出てゲートに向かう。

 午後1時5分、ゲート前到着。
 待合いもゆったり。椅子には人がまばらに座っている。
 ふうん、飛行機自体も空いてんのかな。

 1時13分、搭乗が15分遅れるというアナウンスが流れる。

 15分か・・・まあ、それくらいたいしたことはないけど。
 でも、プサンに着いたらソッコーでキョンジュ[慶州]に向かうつもりでいたわたしは、なんとなくあせる。
 これが3時間、4時間とのびたら、プサン発の最終バスに乗れないよなあ。
 プサンからキョンジュに直行するのは、無謀な計画だったか?
※Attention! ちなみに、ちはるの今までの最長遅延は6時間。上海経由の北京行きでした)

 不安。
 若干不安。
 うーん、不安。

 前回のソウル行きは、海外旅行に行く実感がわかずに困ったけれど、今回はとにかく不安。韓国国内での移動が多いせいかなあ。
 いまさらじたばたしたって、仕方ないんだけど・・・

 近くのゲートから、アシアナの搭乗案内のアナウンスが流れてくる。

 そういやわたし、あのアシアナに乗って、3年前はソウルに向かったんだ。今回は行き先プサンだけど、同じような時刻に出発するんだな、わたし。

 1時30分、ちょっきり15分遅れて搭乗が始まった。
 機内に入ると、席は2−3−2の配列。プサン行きの飛行機は機体が小さいのか。
 だけど、それでも席はちらほら空いていた。

 わたしの周囲には、観光客よりもスーツを着たビジネスマンが多い。
 わたしの隣りには、荷物は長い傘だけ、というロング・コートにパナマ帽のじーちゃんが座った。
 けっこうヨボヨボしているが、見るからに仕立てのいいスーツを着ている。いったいどんな目的でプサンに行くのだろう? 謎。

 1時56分、飛行機は滑走路に向けて移動開始。
 成田空港は2日前の4月18日から新滑走路がオープンしたはずだけど、この飛行機はどっちから飛ぶんだ?
 結局どっちか全然わからなかった。

 2時15分、飛行機は離陸。風が相当強いのか、翼の先がしなっているのが見える。
 田植え前の成田空港周辺の風景は、緑と茶色のモザイク模様だ。
 ぐんぐんと高度を増していったが、利根川を見た記憶がない。

 どこを飛んでるんだろう? と思った矢先に海が見えた。
 これって太平洋か? それとも東京湾か? 対岸が見えないから太平洋かなあ。
 ともかく、光をうけてさざめく海面が美しかった。

 飛行機はふたたび陸上へ。眼下を小さな雲が流れていく。
 そしてまもなく飛行機は雲を抜け、雲海の上へと出た。

 あいやー、地上の様子が全然わからないよ。
 プサンも天気悪いと聞くし、到着までずっとこのままかも。残念。


日本上空。下方は一面の雲海。

 若狭湾から島根をぬけてプサンに向かいます、とアナウンスが入った。プサンの天気は晴れ、気温は18度。16時到着予定・・・
 え、晴れ? 天気悪いんじゃなかったの?
 何がなんだかもう・・・

 3時前、食事が配られる。
 いきなりトレイを渡されてびっくりしたが、そっか、韓国路線は飛行時間が短いから、食事と別途にドリンク・サービスはないんだっけ。
 そういや食事のメニューもなかった。簡単なもんだ。

 ちなみに食事の内容は、鮭塩焼き、厚焼玉子、つくね照焼、かまぼこ、高野豆腐、五目ご飯、にんじん煮、杏仁豆腐。
 ご飯も冷えていたので、あたたかい料理はまったくない。
 量はめっちゃ軽食レベル。ふーん、東京←→プサンってこんなものなのか。空港のカフェで、もっとしっかり食っときゃよかったな。

機内食
JALプサン行きの機内食

 お腹が空いているところにワインを飲んだせいか眠くなる。うう、プサン到着後、まだひと仕事あるというのに。

 そんなこんなのうちに時刻は3時40分。耳が痛い。下降が始まったか。
 下界は相変わらず雲海。ホントにプサン、晴れか? 雲がすっごく厚いぞ。

 しかし、次第に雲が途切れ、その間から時々海が見えるようになった。
 海面に白くウェーキ(航跡)が見える。船がいるんだな。

 3時50分、機内に音楽が流れ始めた。着陸が近いのか。
 機体が雲の中に入っていく。窓の外はどこを見ても真っ白。

 そしてその雲をぬけると、眼下に真っ青な海と緑色の島がっ!

 うわあ、めっちゃきれい――

イメージ写真
韓国上空から見た海上のイメージ写真(笑)。
すみません、この画像はタヒチです。
着陸直前はデジカメ禁止なので、
実際の画像を撮ってくることはできませんでした。
でも本当にこんな感じだったんだよう。

 日本の対馬か? それとも韓国の島か? と考えていたら次は大きな陸地が現れた。

 おおっ、これは韓国だ。

 陸は平らではなく、緑の稜線が切り立った山々が連なっていた。海岸沿いのわずかな平地には、大規模な工業地帯が見える。

 く〜、離陸間近だからデジカメが使えないのが残念だぜ。

 同じ韓国でも、このあたりはいったいどこになるんだろう?
 風景は緑の山また山。その谷間に白っぽい町が、山から流れ出た水のように集まっている。

 しばらくして、風景はまた大海原に変わった。そしてまた陸地――あ、違う、これ島だ。大きな島。
 その後も次々と青い海の上に、緑で覆われた島々が姿をあらわした。
 すげー。プサン近くの海ってこんなに島だらけなんだ。

 足元に音を感じた。飛行機が足を出している。着陸が近い。

 遠浅のエメラルド・グリーンの海に、ところどころ白い砂洲が顔を出している。
 あまりにも海がきれいなので、海上に浮ぶ大小の船が、まるで作り物のように見えた。

 その後、急速に風景は陸上に変わった。
 あ、田んぼだ。ビニールハウスの連なる畑も見える。
 天気はアナウンスに違わず晴れ。空には太陽。遠くに山。
 ああ、道路が見える。車が右側通行だ――と思ったところで飛行機に振動が伝わった。

 4時7分着陸。ここがキメ空港か。

 窓の外の風景は、う〜ん、田舎だ。山が見えるところが成田と違う。

 滑走路を走っている途中、山のふもとに香港のような白い高層ビル群が見えた。
 明らかに日本とは違う街並み。

 ふと、窓の外を眺めている自分がどきどきしているのに気付いた。

 うおお、わたし、緊張している?
 ――そうだ、わたし、ひとりで日本ではないところに来たんだ。

 はたしてこれは、本当にどきどきしているのか、それともわくわくしているのか。

 飛行機が停止し、乗客たちが立ち上がりはじめた。
 わたしも荷物入れのボストン・バッグをおろすために立ち上がる。

 さあ、9日間限定・時間内無制限勝負・in 韓国のはじまりである。

おわり


今回のMission 成田からプサンへ移動せよ
難易度 レベル1
今回のMission結果 成功(^ ^)(達成率100%)
本部からのコメント 今回は簡単でしたね。次回からもこの調子でがんばりましょう。

 

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