・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第2号 1日目の2
2002.6.14 発行
今回のMission プサンからキョンジュへ移動せよ
難易度 レベル2

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月20日―2》

 プサン到着

 飛行機を降りて、午後4時20分頃、プサンはキメ[Gimhae:金海]空港の入国審査場へ。
 一歩場内に足を踏み入れたとたんに、うっわ、なんじゃ、こりゃ、とびっくりする。

 なぜなら、さして広くもない入国審査場には、人がみっちりと詰まっていたからだ

 なんでこんなに混んでるんだー?
 成田の出国はすごくすいていたから、プサンでの入国も簡単にいくと思ってたのに。

 この時間帯のキメ空港は着陸便がこみあっているのだろうか? どう考えてみても、いまわたしが乗ってきた便以外の乗客も列に並んでいるようだった。

 文句を言ってもはじまらないから、とりあえず列に並ぶ。
 んがっ、列の最後尾が部屋の壁にいきあたっており、どこに並べばいいのかちょっと見にはわからない。
 わたしは比較的短い列に並べたが(それでも最後尾はほぼ壁際)、そのあと列に並びに来た人たちは、順番をめぐってひと騒動だった。

 しかも、列が全然前に進まない。どーしちゃったんだろう?
 昔L.A.に行った時、行ったその日がちょうどLabor day(労働感謝の日、みたいなものらしい)で、出勤している入国審査の係員が少なかったために(さすがアメリカというか、なんというか・・・)、入国審査がまったく進まず、飛行機を降りてから2時間以上も入国審査場で足止めをくらったことがあるが・・・

 おいおい、大丈夫だろうな〜
 わたしはこれから長距離バスに乗って、キョンジュまで移動しなきゃいけないんだよ〜

 もしかして、混んでいるのは外国人用の列だけで、韓国citizenのみなさんの列はすいているのか? と思ったが(以前アメリカでそういうことがあった)、けっしてそんなことはなく、国の内外を問わず列は混んでいた。

 それでもどうにか列に並んで15分後の4時40分には、列の半分くらいまで進んだ。
 結局、無事パスポートに入国スタンプを押してもらえたのは、5時近くになっていた。
 ふい〜、疲れた。

 入国審査場からは、バゲージのターンテーブルがあるあたりがそれとなく見えるのだが、なぜかその手前に手荷物のX線検査機と、金属探知機のゲートがある。

 これから国内線に乗り換える乗客だけが検査を受けるのだろうか、と思ったが違った。入国審査場を通ってきた人全員が、検査を受けなければいけなかった。

 えー、ここでもやんなきゃいけないんだ、手荷物検査。
 ワールド・カップに備えてやってるのかなあ。それともこの空港では日常的にやっていることなのかなあ。不明。

 まあ、成田で没問題だったので、当然ここでもわたしは没問題だった。

 預けた荷物はないので、バゲージは素通りし、先に進む。
 バゲージの向かいにプサン銀行があったので、到着ロビーに出る前にここで両替しておく。

 さて、現在わたしは前回の旅行の残金、約60,000ウォン(約6,000円)を持っ ている。
 今回はあらかじめ6泊分のホテル代をカードで決済して来ているから、それほどお金、いらないんだよな。

 どうしよう、いくら換金しよう。あとでまた追加の両替するの、めんどいよな――と悩んで、結局一気に40,000円チェンジすることに決定。
 そうして両替で戻ってきたのは394,000ウォン。ほぼ1円=10ウォンだな。

 こんなにお金、使わないだろうけど、と思ったとおり、今回の旅行では100,000ウォンあまった。わたしの旅行燃費は低い。


 キョンジュ行きのバス

 そしていよいよ到着ロビーに出る。
 出口の前にはウェルカム・ボードを持った人たちが、自分の客が出てくるのを今かいまかと待ち構えている

 その人々の後ろには何やらカウンターがずらりと並んでいる。しかし、いまのわたしに必要なさそうだった。
※Attention! ところが帰国の時気づいたのですが、各地の観光案内でもらえる資料が、じつは空港のこのカウンターでもらえます。わたしはキョンジュの資料をキョンジュの観光案内所でもらったのですが、それと同じものがこのカウンターにありました。時間に余裕があって、あらかじめ行き先の資料がほしい方は、空港の観光案内カウンターでもらっておくといいと思います)

 とりあえずトイレに行く。
 それから、「そういや前回のソウルの時には、漢字で地下鉄はこちら、って案内があったよなー」と思いつつ、バス乗り場はこちら、という案内を求めてロビー内を見回す。

 しかし、バス乗り場はこちら、という案内は見当らなかった。あれ? と思う。

 まあ、空港の建物を一歩外に出れば、すぐそこにバスが停まっているから、バス乗り場はこちら、みたいな案内はいらないんだろうけど・・・
 でも、キョンジュに行くバスはどこから出ているんだろう?

 悩みながらも到着ロビー内をぐるりとめぐってみる。
 しかし、キョンジュ行きのバスはここから出ている、と明確にわかるような案内はどこにもなかった。

 うーむ。ひとまずベンチに座るか。
 そして某『地球の歩き方』を見てみる。けれど、キメ空港からキョンジュ行きのバスが出ている、とは書いてあったが、それ以上の情報はなかった。

 ずらりと並んでいるカウンターも見てみる。でも、キョンジュ行きのバスの切符を売っていそうなところはない。気軽に日本語でものを尋ねられそうなところもない。

 今度は外に出て、バス停を確認してみる。だが、何がなんだかよくわからない。

 おかしいな。地名なんだからハングルさえ読めればなんとかなるはずなのに、何でわたし全然わからないんだ?

 はっ! しまった・・・

 わたし、いま、軽いパニックに陥(おちい)っているぞっ!

 このままじゃマズい。
 韓国に到着して、初手からこんな調子じゃ絶対マズい。

 理性はまだわりと冷静なんだけど、感情の方はもう、「えーん、もうやだ。日本に帰るーっ!」って泣きが入ってるよ。

 心を落ち着けるために、平静を装いつつ椅子に座る。

 おかしい。わたしはキョンジュ行きのバスの乗り方の詳細を、何かで読んだはずだ。だからこそ、空港からキョンジュへ一気に移動しようと思ったんだから。

 もう一度某『地球の歩き方』を見る。しかし、やはり詳細な記述はない。
 うおー、わたしは何で読んだんだ〜〜と記憶をぐるんぐるん検索して――ようやく思い出した。

 そうだ、キョンジュへの行き方詳細は「釜山ナビ」で見たんだっ!

 いっそいで各種webサイトをプリントしてきた紙をはさんだフォルダをひっ ぱりだす。
 あった、キョンジュ行きのバスの乗り方っ!
 は〜、助かった。

 それによると、キョンジュ行きの市外バスの切符売り場は国内線ターミナルにある、と書いてある

 ええっ、国内線ターミナル?
 それってどこよ? 歩いて行けんの?
 思わず途方に暮れそうになる。

 「釜山ナビ」のプリントを見ると、国際線ターミナルと国内線ターミナルの位置関係も載っている。それによると、国際線ターミナルの建物を出て右に行くと国内線ターミナルがあるらしい。

 歩いていけるのか、それともシャトル・バスに乗らなきゃいけないのか、いまひとつよくわからなかったけど、ここに座っていてもキョンジュに行けないことだけはわかっている。

 よし、じゃ、とりあえずもう一度外に出てみるか、と国際線ターミナルの一番右端の出口から出ようとしたら、そのドアの上の方に「2 Other City」と英語で書かれている案内を見つけた。
 なるほど、2番のバス停に行けばいいのか。
 ようやく具体的な手がかりを見つけてほっとする。

 そして外に出て右を見ると、確かに大きな建物があった。
 あれって本当に国内線ターミナルかなあ。行って違ったらやだなあ、などと考えていたら、すぐ前にいたピギーをひっぱっているスーツ姿の韓国人男性たちが、わたしが見ていた建物に向かって歩いていった。

 あ、じゃああれ、やっぱ国内線ターミナルなんだ。
 ほーっと安心してその後にくっついていくと、ほんの2、3分で国内線ターミナル前に到着。なんだ、悩むほどの距離じゃなかったな。

 そしてふと視線を向けた先に、国内線ターミナルのバス乗り場案内があった。2番乗り場が市外バス乗り場になっていて、「キョンジュ」というハングルも記されていた。
 やったーっ! ついにキョンジュ行きバス乗り場発見だっ!
※Attention! 国際線ターミナルの2番バス乗り場のからも乗れたんでしょうね)

国内線ターミナルのバス乗り場案内
国内線ターミナルのバス乗り場案内

 よし、次は切符Getだ。

 国内線ターミナルの建物の外壁に沿って歩いていくと、「釜山ナビ」に載っていた画像とまんま同じ切符売場の窓口があった。
 おう、ここじゃ、ここじゃ。ここで切符を買うんだ。

市外バス切符売り場
市外バス切符売り場

 キョンジュ、とハングルとアルファベットで書かれた窓口に行くと、窓口の中の女性は電話中だった。しかし、口調がビジネスではなく、親しい友達とおしゃべりしているような感じだ。

 話しかけていいもんだろうか、と迷いつつ、窓口上のガラスに直接かかれた時刻表を見ると、17:30発のキョンジュ行きがある。そして現在すでに17時15分。
 ヤバい。悩んだり迷ったりしているひま、ないよ。

 窓口の中の女性に「Excuse, me.」と声をかけると、女性はわたしの目を見た。続けて、「キョンジュ、ハンジャン チュセヨ」(慶州、一枚ください)と言うと、女性は受話器を肩と耳ではさみながらも、切符を売ってくれた。

 ほっ。よかった、買えた。しかも韓国語で。
 ここで、どうにかいつもの一番最初に現地語を話すまでの緊張感みたいなものが抜けたらしい。
 お礼も「カムサハムニダ」と言えた。よかった。

 バスの切符を見ると、今日の日付は書いてあるけど、バスの時刻や座席番号らしきものは一切記載がなかった。

 ふーん、こんな簡単な切符でいいのか。まあ、窓口で買ったものなんだから、間違いないだろうけど。

 さて、次は2番のバス乗り場を見つけねば。

 2番のバス乗り場はすぐにみつかった。すでに老若男女、かなりの数の人々が並んでいて、けっこうな列の長さになっている。
 中にはセーラーを着た若い男性もいた。海軍で兵役中の男性だろうか。

 わたしもその列の最後尾に並ぶ。しかし、まもなくしてやってきたバスの正面にはハングルで「ジンヘ←→キメゴンハン」と書かれていた。

 ジンヘ[Jin-Hae]? ジンヘってどこだ?
 キョンジュはジンヘの途中駅なのか?
※Attention! 後で調べました。鎮海市のジンヘ[鎮海]だと思います。釜山の西約20kmくらいのところにある海軍港の町だそうです。キョンジュとは全然方向が違います)

 そんなことを考えていると、ワイシャツにネクタイをした男性がバスから降りてきて、「ジンヘー、ジンヘー」と大きな声でみんなに告げている。

 そういや、キョンジュ行きのバスには、バスの車体に「慶州」って漢字で書いてある、って「釜山ナビ」に書いてあったっけ。
 ということは、このジンヘ行きのバスには乗っちゃいけないんだよな。

 というわけで、ちょっと不安を感じながらも列から離れてベンチに座る。
 そしてバスを待ったが、次に来たバスには「マサン」[Ma-san:馬山]とハングルで書かれていた。これも違う。

 時刻はすでに午後5時27分。
 本当にバス、来るのかなあ。不安。

国内線ターミナル前バス乗り場
国内線ターミナル前バス乗り場。
写真に写っているのは、
プサン市内に向かう2002番のバス。
2番のバス乗り場
こちらは 2番のバス乗り場。
誰もいない・・・不安(泣)。

 でも、2番のバス停の標識のすぐそばで、紫色のスーツに黒いハイヒールをはいた女性がやはりバスを待っているから、たぶん間違いないのだろう、と自分を納得させる。

 そして5時30分。ついにバスの車体横に「慶州」と漢字で書かれたバスがやってきた。

金海空港←→慶州←→浦項
バスの中から撮った行き先案内。
慶州という漢字がわかりますか? 逆さだけど。

 あーん、よかった。キョンジュ行きのバスだー。
 これでキョンジュに行ける。

 しかし、バスの行き先はよく見ると、「金海空港←→慶州←→浦項」となっている。
 むむむ? 終点がキョンジュじゃないんだ。

 本当にこのバスでいいのか、とちょっと迷っていると、運転手さんはバスを降りてどこかに行ってしまった。ええ、なぜ?
 運転手さんにバスの切符を見てもらって、キョンジュに行くにはこのバスでいいのかどうか、判断してもらおうと思ってたのにー。

 どうしよう――と思ったんだけど、まあ、「慶州」って書いてあるから大丈夫だろう、と自分に思い込ませ、乗る。

 すでに車内には先客が5〜6人いた。
 あれ? ということは、この人たちは国際線ターミナルのバス乗り場から乗ってきたのか? 切符はどこで買ったんだろう?(結局不明)

キョンジュ行きバス車内
キョンジュ行きバスの車内。
席は好きなところに座っていい。

 国内線ターミナル前からは、わたしも含めて3、4人がバスに乗り込んだ。
 しばらくすると運転手さんが戻ってきて、乗客からバスの切符を集めている。

 確か、この時の切符はミシン目が入っていて、半分にもぎれるタイプのものだったと思うんだけど、なぜか運転手さんは切符をもぎらず全部持っていってしまった。
※Attention! というわけで、切符の画像がありません。全部持っていかれてしまうとわかっていたら、デジカメで撮っておいたのですが。残念)

 え? ガイドブックにはよく、長距離バスの切符は、降りる時に半券を回収するから大切に持っておけ、って書いてあるけど、半券くれないの?

 しかし、運転手さんは乗客全員から全券を回収していた。
 うーん、ということは、これは半券くれなくても正しいんだろうな。

 実際、半券がなくても降りる時まったく問題なかった。

 そして5時33分。バスは定刻より3分遅れてキメ空港を出発した。
 いよいよキョンジュである。

おわり


今回のMission プサンからキョンジュへ移動せよ
難易度 レベル2
今回のMission結果 成功(^ ^)
本部からのコメント バスに乗っただけですが、いちおう成功とみなしましょう。
また、もたもたしましたが、どうにか自力でバスに乗れましたね。次回から関連資料は事前にもっとチェックしておきましょう。

 

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