・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第5号 2日目の1
2002.6.25 発行
今回のMission
キョンジュ市内の観光地を制覇せよ
(1)キム・ユシン将軍墓に向かえ
難易度 レベル0.5

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月21日―1》

 朝

 目覚ましが7時に鳴って、7時25分、ようやくベッドから起き上がる。

 ねむ〜〜。
 最近残業続きだったからなあ。身体が疲れ果てている。
 いっそこのまま部屋で1日ごろごろしていたいくらいだ。

 しかし、そんなぜいたくは貧乏旅行では許されない。気力をふりしぼって起きる。

 部屋の中がすごく乾燥しているのがわかる。外は寒そうだ。
 カーテンを開けると空が青かった。ふむ、天気は良いようである。

 窓からは、遠くにうっすら水墨画のような山の稜線が見える。
 近景には灰色の瓦屋根が連なる低い家並み。

 ここは「田舎」ではなく、「古都」なのだな、と朝のこの風景を見て初めて思った。

朝のキョンジュ
朝のキョンジュ[慶州]。
昨夜とほぼ同じ角度。

 TVをつける。
 NHKBS1では、昨日はず〜っとサッカーだったが、今朝は野球のニュースが終わったと思ったら次はえんえんサッカーのニュース。
 BS1って、こんなチャンネルだったのか。

 昨夜買ってきたパンと飲み物で朝ご飯。
 テーブルにガイドブックなどを広げ、本日のルートを決める。

 さて、今日は何をするか。
 ホントは、ハイカーの多い今日(日曜日)にナムサン[Nam-san:南山]へ 石仏を見に山へ登ったほうがいいかな、とも考えてたのだが、とりあえずキョンジュの町の全体像を把握したいので、徒歩で市内観光をする、と決める。

 観光施設をめぐる順もこの時なんとなく決めてみたのだが、結局決めた通りには行かず、ほぼ行き当たりばったりになってしまった。

 結果的に行ったところと順は下記のとおり。
※Attention! 横に書いてあるのは現場到着時間。移動はすべて徒歩)

 

 1.09:40 キム・ユシン[金庚信]将軍のお墓
    ↓
 2.11:00 瑞鳳塚・金冠塚
    ↓
 3.11:39 テヌンウォン[Daeneungwon:大陵苑]
    ↓
 4.12:45 チョムソンデ[Cheomseongdae:瞻星台]
    ↓
 5.13:05 ケリム[Gyerim:鶏林]
    ↓
 6.13:34 パノルソン[Banwolseong:半月城]
    ↓
 7.14:15 アナプジ[Anapji:雁鴨池]
    ↓
 8.15:23 プナンサ[Bunhwangsa:芬皇寺]

 

 身仕度を整え、9時ちょっと過ぎ、部屋を出発。
 階段を降りて、フロントで鍵を預けたら、「いつチェック・アウトしますか?」とフロントの男性に英語で訊かれた。
 おいおい、「24日にチェック・アウトする」って昨夜キミに言ったじゃんっ!

 おぼえてなかったのか、と心でため息をつきつつ「24」と英語で答える。
 まあ、別にいいんだけどさ。
 あきらめて外へ出る。
 


 高速バスターミナル付近地図はこちら!

 ホテル前の大きな通り[テジョンノ:太宗路]に出る。すぐそこにバス停がある。けっこう人が待っている。
 そうか、市内バスにはここで乗り降りすればいいんだ。
※Attention! 実際にはバスの経路の関係で、降りる時はホテル前のバス停、乗る時はホテルから見て通りの向かいにあるバス停を使いました)

 バス停のまわりには、あきらかにこれから山へ登りに行ってきます、という服装をした中高年の男女が集まっている。ナムサンへ行くのだろうか?

 とりあえず高速バスターミナルの方へ歩いていく。

 歩道沿いにはレンタル自転車の店がいくつか並んでいた。
 店先にはいろいろな自転車が並べられていたが、バイクでいうところのアメリカン・スタイルのような、フロント・ワークの自転車もある。乗りにくそう。

 高速バスターミナルの前をさらに通り過ぎていくと、市外バスターミナルがあった。ついでだから見に行ったけど、何がなんだかいまひとつよくわからない。

 なんか・・・ダメだ。
 まだ自分とキョンジュの町がしっくりなじんでいない感じがする。
 なんていうか、こう、町から自分が浮き上がっているというか、町と自分の間に違和感を感じるというか。

 あてはなかったが高速バスターミナルに戻り、中に入る。
 切符売り場を見るとテグ[Daegu]というハングルが読み取れて、30分おきにバスが出ていることが確認できた。

 ――ああ、この町で、わたしにも理解できることがある。

 そう思うと何となくほっとした。
 


 キム・ユシン将軍墓へ

 高速バスターミナルのすぐ近くに大きな交差点がある。
 その交差点に、茶色地に白い文字で「キム・ユシン将軍墓はこちら」というような方向案内の看板が(確か漢字で)出ていた。

 キム・ユシン将軍のお墓かあ。
 ホテルで決めてきた本日の予定では行くつもりのないところだったが、方向案内を見たら行ってみたくなった。
 確かガイドブックに15分くらいで歩いて行ける、って書いてあったし。
※Attention! ガイドブックによってまちまちで、『歩き方』には20分と書いてありました)

 というわけで、方向案内にしたがってGo!
 交差点を渡ってヒョンサンガン[Hyong-san-gang:兄山江]にかかる橋を渡る。

 まだ雨の季節じゃないせいか、川は水が少ない。
 それでも川はほそぼそと流れをつなぎながら、はるか向こうまで続いている。
 そして川面を追って遠くを見やると、そこには霞がかった薄墨色の山々。

 ああ、のどかな風景だ。

 こんな景色の中を歩くのはひさしぶり。
 かたわらを突っ走る車の速度はすごいけど、気分はのーんびりとして橋の上を歩いていく。

橋の上から
橋の上から
仙桃山
橋の正面に見えている山は、
たぶん仙桃山。

 橋を渡り終わる頃には、また「キム・ユシン将軍墓はこちら」という案内が現れた。
 案内に従って道を渡り、今度はヒョンサンガン沿いの道を北上する。

 この川沿いの道は緑で覆われていた。
 通り沿いにえんえんと植えられた桜の木が、緑の葉で道路の上にアーケードを作っていたのだ。
 おお、気持ちいい。
 緑ももちろんよかったが、桜の花が咲いていたならもっと見事だっただろう。

桜並木
桜並木。いまは新緑。

 木も見ていたが、何気に街灯の根本にも目を向けてみた。
 すると、ちょっとクラシックなデザインの街灯は、銅色の根本が少し太くなっていて、その周囲にぐるりとレリーフが配されている。

 何だ? と思ったらそれは手に武器を持った平服姿の十二支像だった。漢字とハングルで「戌」(いぬ)とか「未」(ひつじ)とか書いてある。

 えー、なんでこんなものがこんなところに?

 不思議だったのでとりあえず写真を撮っとく

街灯の根元
街灯の根元
これは未(ひつじ)
これは未(ひつじ)
申 酉 戌
左から申、酉、戌

 さらに道を真っ直ぐ行く。そして15分ほど歩いたのだが、未だキム・ユシン将軍のお墓に全然着かない。

 どうしちゃったんだろう・・・こんな初手から道に迷ったか――と不安に思って立ち止まってあたりを見回していたら、後ろから「プッ」っとクラクションが鳴らされた。

 あ、しまった。道の端っこにいるつもりだったけど、車のジャマになってたか。

 あわてて道路の端に寄って、安全確認のためにふりかえったら、そこには車が停まっていた。
 人通りの少ない道だったので、一瞬、「うぉっ、車にひきずりこまれて誘拐されるっ!?」と思ってビビる。

 しかし、その車をよく見てみるとタクシーだった。
 何だ〜。驚かさないでくれよー。

 「ナントカカントカー?」と運転手さんがわたしに声をかけてくる。言葉はわからなくても、この状況なら「乗るか?」と訊かれていることくらいわかる。

 外国でタクシーに乗るつもりはわたしにはまったくないので(理由はこちら参照)、乗らない、と首と手を振る。運転手さんもすぐにあきらめて走り去った。

 タクシーの客引きか。さすが観光地、積極的だな。

 タクシーに乗らない、と言ったはいいものの、果たして本当にこの先へ進んでいいのかどうかわからない。

 どうしよう・・・迷いすぎないうちにあきらめて引き返すか?
 いや、観光初日の、それも初っ端からそれはさいさき悪すぎるか。

 情報を求めて、ガイドブックを取り出し、キム・ユシン将軍のお墓の項目を読んでみる。

 すると、キム・ユシン将軍のお墓の周囲には十二支像が刻まれている、というようなことが書いてある。

 十二支像・・・?
 あ、さっき街灯の根本で見たやつじゃんっ!

 そっか、あの街灯のレリーフはキム・ユシン将軍のお墓のレリーフを模したものだったのか。

 ということは、根本に十二支のレリーフがある街灯をたどって歩けばキム・ユシン将軍のお墓に着くってこと?

 ――という、この推測は正解(^ ^)。
 街灯を確認しながらしばらく歩くと、ハングルで「キム・ユシン将軍墓まであと400m」というよなことが書かれた看板を発見した

 ああ、よかった。道を間違えていたわけじゃないんだ。

看板発見
看板発見

一番上の茶色に白いハングルが
「キム・ユシン将軍墓」。
英語も書いてあるから安心。

 そしてそこから坂道を10分ほどのぼると、いかにもここは観光施設の駐車場です、って雰囲気のところがあった。
 ようやくキム・ユシン将軍のお墓に到着である。

 ふう、けっこう時間かかったな(※25分くらい)。
 ま、とにかくまずは初観光である。

おわり


今回のMission
キョンジュ市内の観光地を制覇せよ
(1)キム・ユシン将軍墓に向かえ
難易度 レベル0.5
今回のMission結果 まあ成功(^ ^)
本部からのコメント ガイドブックに詳しい地図が載っていなかったり、載っているのよりも時間がかかったりしてあせりましたね。
多少まごまごしたので少し減点ですが、結果は成功でよいでしょう。

 

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