・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第10号 2日目の6
2002.7.16 発行
今回のMission
キョンジュ市内の観光地を制覇せよ
 
(6)ケリム[鶏林]
(7)パノルソン[半月城]
難易度 レベル0.5

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月21日―6》(今回の地図はこちら!

 ケリム[Gye-rim:鶏林]

 さてケリム。
 たいていどのガイドブックにも、金氏の始祖金閼智(キム・アッチ)の誕生説話にまつわる林と書いてある。

 ほほう、それはまた古代ロマンを感じさせるエピソードのある場所ではないか、と思って行ったが、現在は単なるピクニック・サイトと化していた(笑)。
 お弁当を広げてのんびりとしている家族連れが多いが、それよりももう、とにかく、大勢のこどもたちが林の中をきゃーきゃーと騒ぎながら駆けまわっている。
 まあ、それはそれでまたよし。

ケリム
ケリム内。気持ちのいい公園です。

 見るほどのものはたいしてなかったが、林の一番奥に古墳があった。これは新羅の奈勿王(356〜402)という人のお墓だそうな。

 現地の案内板の説明によると、何度も倭寇を撃退したことのある人らしい。吐含山(仏国寺のある山)の斜面に伏兵代わりにかかしを置いて倭寇をだまくらかし、退けたこともあるそうな(すみません、適当です。英語だったので)。

奈勿王のお墓
奈勿王のお墓

 その他、石碑なんぞもあった。「郷歌碑」と漢字で書かれていて、歌詞が書かれていたのだが、それがすべて漢字。
 よって韓国人にはまったく無視されていた。

 ちなみにここもチョムソンデと同じで料金はたったの300ウォン(約30円)。
 最初は、中に何があるかわからなかったので、入ろうかどうか悩んだのだが、この料金なら入らない方が損である。

 というわけで、わたしはお金を払って入ったのだが、公園の奥の方では不埒にも1メートルほどの高さの金網を乗り越えて不法侵入しているやからがけっこういた。
 いくらなんでもケチるなよ、300ウォンを・・・

 ――っていうか、料金所の人、全然気にしてないな、こういうの。
 まあ、郷に入ったら郷に従えである。それもそれでまたよし。


 パノルソン[Pan-wol-seong:半月城]への道すがら

 ガイドブックを見ると、ケリムの先に新羅の王宮だったというパノルソン[半月城]がある、と書いてある。
 で、行ってみたがただの緑が広がる丘だった。しかもまったく人影なし。

 あまりの人気(ひとけ)のなさになんとなく不安になったので引き返す。

 その帰り道でリス発見。
 おお、今度はしっぽがくるんとしていて、しかも白と黒のしましまになっているリスだっ! かわいいっ!

 そうだよな、あれが正しい(?)リスだよな、と思いつつも、わたしはディズニーに出てくる動物のイメージに毒されきっているのではないか? と不安にもなる。

 右手に菜の花畑を眺めつつ、1時21分、チョムソンデ方面へ戻る。

 ふっとあたりを見回すと、すぐそこに黄色い花と緑の森、そして遠くには白い雲、青い空、濃緑の山々。
 ああ、こういうの、なんだかひさしぶりだなあ。

ケリム前からチョムソンデ方面へ
ケリム前からチョムソンデ方面へ。
遠くにチョムソンデが見えている。
アップはこちら!

 わたしは基本的にアジアは夏、と思っているのだが、春の韓国もいいものである。

 次の目的地はアナプジ[An-ap-ji:雁鴨池]である。チョムソンデ前を案内を見て、右に曲がる。
 この道はアナプジ方面に向かってゆるやかな坂になっていて、アナプジに向かうわたしにとっては上り坂だが、逆から来る人々には下り坂になる。

 そのせいか、向かいからレンタル自転車に乗ってかっとばしてくる若者たちが、下り坂の勢いにのって、「ひゃっほーっ!」とか奇声をあげながら走り去っていく。バカである。でも、気持ちよさそうだな。


坂道を若者たちが自転車で
駆け下っていった。

 1時34分。この坂を歩いている途中、青い大きなビニールシートでところどころを覆ったでこぼこした空き地があった。何かの遺跡の発掘現場みたいだ。

 看板(37KB)が出ているので見てみたら、「月城垓子」と漢字で書いてあった。
 ふうん、パノルソン[半月城]となんか関係あるんだろうな。

 ここもしばらく眺めて写真を撮るのみ。

月城垓子
月城垓子。
発掘調査が去年行われていたらしい。

 坂道をのぼりきると、たぶんウォルソンノ[月城路]という大きな通りに出た。三叉路の角には交番があって、白と水色でツートンカラーのパトカーが停まっていた。

韓国の交番とパトカー
韓国の交番とパトカー

 このちょっと先にまた青字に白い文字であちらこちらの観光地はこちら、と示した方向案内(32KB)があった。
 見てみると、先ほど行きそこねた(?)パノルソンやソクビンゴ[Seok-bing-go:石氷庫]の文字も見える。

 あいやー、ケリムの方からではなく、こっちの方からも行けるのか。
 せっかく見つけたんだから当然行く。

パノルソン入口
パノルソン入口

 紫色に近いピンクのつつじが咲く道を通って階段をのぼると、そこがパノルソン――というか、パノルソン跡地で、現在は単なる公園だった。
 平らではなく、いくつかの小さな丘が連なったような公園には、緑の芝生が広がっていて、キョンジュ市民のみなさんがスポーツに興じている。
 ふむ、ただの運動公園だの。

 何か白いふわふわしたものがたくさん飛んでいる、と思ったらたんぽぽの綿毛だった。
 うわあ、すごい。

 そういや、フランスはロワールのトゥールに行った時、あの町にも白い綿毛がたくさん飛んでいたっけ。
 でもあれはたんぽぽではなく、柳(?)かなんかの綿毛だった。

 何にせよ、なつかしいのう、と思いながら夏のような日差しをあびてきらきら光るたんぽぽの綿毛を見送る。
 しかし、これだけ飛んでいると耳の中に入ったりしないかな? 不安。

 さて、パノルソンにはソクビンゴという新羅時代の建物があるという。探す。すぐに見つかる。

 ソクビンゴは、正面は大きさの違う石を丁寧に組み合わせた石組みが見えていたが、それ以外は芝生に覆われていて、ちょっと見には古墳みたくなっていた。
 しかし、正面入り口の大きな石の側面に「石氷庫」と漢字で書いてあるのですぐに古墳ではなくソクビンゴだとわかる。

石氷庫
石氷庫。
画像じゃわかりにくいけど、
漢字で書いてある。

 入り口の鉄柵(中には入れない)に子どもたちが何人か群がり、なぜか「ソクビンゴーッ!」と建物の奥に向かってしきりに叫んでいた。

 子どもたちがいなくなってからわたしも中を見に行く。
 外から見える建物外壁は四角い石を平に積んでいるだけだったけど、中の石は真性アーチで組まれていて、かなり広い空間が確保されていた。
 目を凝らすと中は湿度が高いのか、緑に苔むした石が見える。

 奥から冷たい風が吹いてきた、というメモが残っているのだが、写真を撮ると中にガラスが張られているのか、どうしても画像に白い光の反射ができてしまった(写真はこちら!)。

 おかしいな。風が吹いているんだからガラスなんてないと思うのに。
 ファインダーが汚れてたのかな。でも、いつもならこんなふうにならないんだけど・・・謎。

 中をのぞきこんでいたら、韓国人の男の子(推定10歳)に話しかけられた。
 まさか子どもに話しかけられて無視するわけにはいかないので、いちおう耳は傾けたが、もちろん内容なんて全然わからない。

 なので、「ごめんね。わたし、韓国語できないんだ」と日本語であやまったら、「チョンマネヨー」と言われた。
 なんだ??? その「チョンマネヨー」ってぇなぁ。

 というわけで後で調べた。「チョンマネヨ」は、「ありがとう」に対しての「どういたしまして」という意味らしい。

 うーむ。わたしたちの会話、なりたっていたんだろうか?

 この頃1時40分。
 周囲はもはや炎天下。暑い。汗だくである。
 ソクビンゴ脇の木陰に座って休憩。

 遠くから風に乗って、合唱の声なんぞが聞こえてくる。
 運動だけじゃなく、合唱団の練習にも使われているんだろうか。
 その他木陰にはお弁当を持ってやってきたピクニック客がたくさんいた。

 わたしにはここは単なる公園だったが、見る人が見ると違うらしい。

 わたしが休憩している木陰の前に、年配の男性三人組がやってきた。その中のひとりがそこらへんに落ちている普通の石を拾い上げ、日本語でこの石には「ソテツ」(蘇鉄、粗鉄)だか「サテツ」(砂鉄)だかが混じっている、と言い、他のふたりとそれについて真剣に論じながら歩き去っていった。
 うーむ、考古学好きにはたまらん町なのだな、ここは。

 2時前、汗は全然ひかなかったが、次の目的地に向かうべく、わたしは立ち上がった。

おわり


今回のMission
キョンジュ市内の観光地を制覇せよ
 
(6)ケリム[鶏林]
(7)パノルソン[半月城]
難易度 レベル0.5
今回のMission結果 成功(^ ^)
本部からのコメント パノルソンは行き方を少し迷いましたが、結果的には行けたので、まあ成功でよいでしょう。
どちらもキョンジュ市民の憩いの場でしたね。お弁当を持って来て、のんびり過ごすのもいい手だったかもしれませんね。

 

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