・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第18号 3日目の4
2002.8.19 発行
今回のMission 七仏庵に向かえ
難易度 レベル5

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月22日―4》

 七仏庵ヘ

 11時5分、トンイルジョン[統一殿]を離脱。ナムサンのあちこちにちらばる石仏を見に出発する。

 本日の主目的地は、ナムサンにあるという七仏庵にある石仏である。
 この石仏、某『地球の歩き方』にも載っているくらいなので、キョンジュではかなり有名な石仏なのだろう。
 これは絶対見ておかなくては、ということでナムサンに向かった。

七仏庵
これはトンイルジョンにあった
地図に載ってた七仏庵。
こんなんが見られるらしい。

 しかし、問題なのは詳細な地図がないことである。
 観光案内所でもらった地図も、最初は「おおっ!」と思ったのだが、それほど詳しい道順がや目印が書いてあるわけではなかった。

ナムサンの地図
観光案内所でもらったガイドに乗ってた地図をもとに、
Illustratorでナムサンの地図をおこしてみました。
拡大版はこちら!→700×467[78KB] 1200×801[156KB]
間違ってても責任取れないので、かならず現地で本物を
もらってくださいね。

 七仏庵の石仏の写真が載っている某『地球の歩き方』にしても、掲載している地図の大きさは10cm×7cm程度。とてもじゃないけどアテにできない。

 しかし、ナムサンにハイキングへ訪れる人は多いという。
 じゃあ、その人たちの後についてけばいっか――程度の気楽な気持ちでわたしは出かけた。

 でも、足元はトレッキング・シューズで固め、服装もTシャツGパンに長袖のシャツと、ハイカーたちの足元には及ばないがいちおう登山モード。
 バスに乗ってから「あ、軍手忘れた」と思ったが、まあそれくらい何とかなるだろう、とこの時は思っていた。

 さて、トンイルジョンの駐車場から七仏庵方面へと向かう。
 七仏庵方面といっても、そんな看板は出ていない。たぶんこっちの方だろう、と目安をつけ、トンイルジョン前の大通りを南下する。

 そうして歩き続けて約10分後の11時16分、道の右側にハングルで、

キョンジュ・クンニプ・コンウォン・アンネドゥ(ナムサン・チグ)
[Kyong-ju-kuk-rip-kong-won-an-ne-du(Nam-san-chi-gu)]

と書かれた地図が立てられていた。

第一の関門
第一の関門

地図
こんな地図でした。
役に立ちそうではありませんでしたが。

 漢字に直すと「慶州国立公園案内図」(南山地区)か・・・

 左側には「トンイルアンはこちら」と右側の道を指している看板がある。
 しかし、七仏庵という文字はない。

 そもそも、七仏庵って韓国語でなんて読むんだ?
 「七」っていう漢字は「チル」[c'hil]、「仏」は「プル」[pul]、「庵」は「アン」[am]だからチルブルアン[c'hil-bul-am]・・・いや、リエゾンしてチルプランか?
※Attention! 「am」の「m」は口を閉じて鼻から息を抜く「ン」という音で、日本の韓国語の本では「ム」と表記する場合もあります。なので、「チルブラム」と書いてもいいのかもしれません)

 そんなことを考えながらふと左側を見ると、青地に白い文字で「チルプラン」と書いてある看板があった。

チルプラン
チルプランはこちら

 おおっ、チルプランまでの道案内があったのかっ!

 ちなみにこの看板、キョンジュ・ライオンズ・クラブ提供。

 しかし、「チルプラン」の表記はハングルのみで、漢字も英語もない。
 うーむ、ということは、他の観光地と違い、あまり外国人観光客が来ることを意識していない場所なのかもしれない。
 心してかからなくては。

 道案内にしたがって道を真っ直ぐ進むと、右手に三層の小さな石塔(プナンサ[芬皇寺]と比べて、ですが)が見えた。

 そういやあ、観光案内所でもらった地図を見ると、チルブランに行く途中に「南山洞三層石塔」というのがあることになっている。
 そうか、あれがその南山洞三層石塔か。

南山洞三層石塔
南山洞三層石塔

 南山洞三層石塔は鉄柵に囲まれていてるのだが、その囲いの中で帽子をかぶった女性たちが草むしりをしていた。近づきづらかったので、遠くから眺めるだけで通りすぎる。

 このあたりの道沿いには、青々とした麦畑と、灰色の田んぼが広がっている。
 田んぼは田植えはまだだったけど、水がすでに入っていて、カエルの鳴き声がひっきりなしに聞こえてきた。

ねぎ畑
これはねぎ畑だったかな?
こんな感じの道をひたすら歩く。

 途中、道の左手に白壁に木の柱の、伝統的な造りをした趣のある建物を発見。
 門だか建物の入り口だかに「承徳門」「咸安趙氏花樹亭」と書いてある看板がかけてあった。
 同じ出身地で同じ姓を持つ人たちの集会場みたいなもんだろうか?

 右手には工事中のお寺があった。「ナムサンサ」[Nam-san-sa]と書いてあったと思う。そのまんま「南山寺」かな?

 このあたりは畑も田んぼもかなりあって、ここは農道なのかな〜と思っていたのだが、けっこう立派な看板をかけたシクタン[Sik-tang:食堂]があった。こんな畑の真中に、と驚いた。<

 地図があるところから12分ほど歩いた11時28分、左右に麦畑の広がる十字路に出た。
 炎天下、白茶けた十字路のかわわらにはビーチ・パラソルが立てられていて、その下に置かれた椅子に、よく日に焼けたおじいちゃんが、まるで十字路を守る門番のようにじっと座っている。

 はて、チルブランはたぶんこの道を真っ直ぐ行くことになると思うのだが、本当に真っ直ぐ行っていいのかな? あのおじいちゃんは「この道を行っちゃダメだよー」というつもりであそこにいるのかな?

 どうしたもんかな? と思ったが、まるで無視して通り過ぎるのも何なので、思い切っておじいちゃんに話しかけてみる。

 日本語じゃ申し訳ないかな? もしかしてイヤかな? とは思ったものの、とりあえずわたしがまともに話せるのは日本語しかないので、「すみません」と声をかけてから地図の「七仏庵」と書かれたあたりを指差して、「チルブランは向こうですか?」と道の向こうをさらに指差してみる。
 するとおじいちゃんは、「ああ、チルブラン」とか「チルブルアン」とか言いながら、わたしと同じ方向を指差した。
 じゃあ、方向はあってるんだな。

 「カムサハムニダ」とお礼を言うと、おじいちゃんはにこにこと笑いながらわたしを見送ってくれた。

 道を教えてもらえてよかったけど、あのおじいちゃんはあそこで何をしているんだろう? 畑の見張りなのかな?
 確かに、韓国のお年寄り(特におじいちゃん)は、野外で座ってのんびりしたり将棋をうったりするのが好きみたいだけど(公園に行けばたくさんいる)。
 このあたりは公園がないからあそこにいるのかな? うーん、謎。

 ちなみにこの十字路を過ぎると、道はついに未舗装となる。
 いよいよ本格的に山である。


舗装されていない道。
そして先は見えない。

おわり


今回のMission 七仏庵に向かえ
難易度 レベル5
今回のMission結果 引き続きなので採点なし

 

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