・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第23号 3日目の9
2002.9.10 発行
今回のMission (1)バスでキョンジュ駅に向かえ
(2)夕食を調達せよ
難易度 (1)レベル1 (2)レベル3

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月22日―9》

 バスでキョンジュ駅前へ

 ナジョン[蘿井]前の小さな通りと大通りとの角には、ちょうどいいことにバス停があった。よってそこからバスに乗ってキョンジュ[慶州]市内に戻ることにする。

バス停のあたりから見えた風景
バス停のあたりから見えた風景。
田んぼの中に一本道。

 あんまり詳しいことは憶えてないのだけど、とにかくキョンジュ市内に向かうバスは、なんでもかんでもバス・ターミナルに停まるんじゃなかったかな?
 来たバスに乗ればいいや、くらいの気持ちでバスを待つ。

 すると、タクシーがわたしの前を通るたびにピッとクラクションを鳴らしていく。
 そういやあ、サムブルサからポソッジョン[鮑石亭]、ナジョンへ向かう時も、やたらと後から来るタクシーにクラクションを鳴らされたっけ。

 どうして歩道をあるいているのにクラクションを鳴らされるんだろう? そんなにわたし、ジャマかな? と思っていたんだけど、そうか、あれは「タクシーに乗らんかね〜」と誘われていたのか。

 うーん、さすが観光地。タクシーも客引きに積極的だ。

 時刻表のないバス停で待つこと10分の5時5分。
 バス、来ないなー、いっそタクシーに乗っちゃうか? と思いはじめた頃に500番のバスが来た。運転手と目を見交わし、バスを停める。

 バスのステップに足をかけると、料金箱に700ウォンという文字が見えた。 なので700ウォン払って乗車。
 乗り込んですぐ、一番前の席に座っていたおじいちゃんに声をかけられた。どこかぶつかったのかな? あやまったけど詳細は不明。

 バスは予想どおり、キョンジュ市内へと向かう。通ったことのない道だったので心配だったけど、途中で右側にテヌンウォン[大陵苑]発見。ほっ、あってる。

 このまま左に曲がってバスターミナルに向かうのかと思ったが違った。バスは右に曲がって、キョンジュ駅へと行くようだ。

 駅に行くのか。だったら、また駅前で降りてみるか。さっき駅前で降りた時は、ちょろっとしか駅前の様子を見られなかったし。

 バスの車内はバス停のアナウンスはなかったが、ラジオは入る。わたしに声をかけたおじいちゃんが運転手さんに「ラジオをいれてくれ」と頼んでいた。

 そして5時15分、キョンジュ駅前到着。他の乗客と一緒に降りる。
 


 駅前散策

 さて、この後どうするか。
 特に目的はないのだ。

 とりあえず帰る時に便利なよう、ホテル方面へ向かって駅前の大通りを歩く。

キョンジュ駅前の交差点
ちょっとわかりにくいですかね。
キョンジュ駅前の交差点です。

 ホテル前のテジョンノ[太宗路]と違い、こちらの通りはとってもにぎやか。
 ホテル近くでは探すのに苦労したコンビニもばんばんある。
 日本で言うところの100円ショップや(こちらはもちろん1000ウォン)、日本より1日短い6泊7日のレンタル・ショップ、ド派手な色の女性用下着を荷台に満載したトラックの屋台など(3枚でいくらという売り方だったと思う)、とにかくいろんな店がひしめいていた。

 お店の四方がぐるりとカウンター形式の屋台になったお店では、タコ焼きが売られていた。看板だかポスターにも日本語で「タコ焼き」と書かれていた。
 しかもタコ焼き機のすぐそばに置かれていたのは「おたふくソース」っ!

 おお、むかしは本当に広島でしか買えず、中国地方方面へ出張で行った人々がわざわざ広島で降りてでも手に入れようとしていたあの幻のソースがキョンジュにまでっ!
 すっかりポピュラーになったんだなあ。

 この屋台では串刺しおでんとかトッポッギとか、手ごろな値段で買える軽食がたくさん売っていたので、制服姿の中学生たちが群がっていた。

 うーむ、それにしてもいろいろな店がある。
 これなら、ひとりで店に入って食事するのが超・超・超!苦手なわたしにでも入れる店があるのではなかろうか?/p>

 そして何気にかたわらを見ると、デパートのような建物が見えた。
 この時は知らなかったが、あとで確認したら「シルラ・デパート」だった。

 階数案内を見てみると、地下がシクタンガ[Sik-tang-ga]となっている。
 シクタンガ・・・「食堂街」の韓国語読みか。
 日本でいうところのダイエーやイトーヨーカドーなどにあるフード・コートみたいなもんだろか?

 そういやあ、台北のデパートの地下にあるフード・コートは充実してたよなあ。
 よし、行ってみるか――と勇んで向かったのだが、ここのデパートの食堂街は空振り。ほとんどお店が閉まっていて、なおかつテーブルや椅子が片付けられていたのだ。

 しかし、まったくやっていないわけではないらしく、ほとんど照明がおとされた薄暗いデバートの地下、わずかに光があたるテーブルのひとつで、中学生くらいの女の子たち4人が麺をすすっていた。
 それはなんだかちょっと現実ばなれした風景で、白昼夢でも見たような気分だ。

 なんでだろう? 夕方6時を過ぎないと営業を開始しないとかあるのかな?

 とういわけで、食堂街はこんなありさまだったが、食品売場はいちおうやっていた。
 飲み物だけでも買っていくかー、と500mlペットボトルの水(W350)とポカ リスウェット(W980)を買う。韓国的にこれが安いのか高いのかはよくわからん。

 ざーっと他の売り物も見た。たくあんが売っていたのをおぼえている。
 お豆腐もあった。パックに詰められてなかったな。ビニール袋にでも入れて持って帰るのだろうか?
 


 ミョンドン・ソンククス

 デパートの食堂街をあきらめて、5時50分、地上に戻る。大通りに戻るか、 とふりむいた先に、入り口に料理の写真と名前を並べた大きな看板を出した店があった。
 おおー、わかりやすい。

これがそのお店
これがそのお店。
となりはLG25。

 いくらハングルを読めるようにしてきたとはいえ、名前だけじゃどんな料理かわからなくって困るんだよね。こうやって料理の名前と写真を並べておいてくれると便利だなあ。

 そうして看板を眺めていると、買い物帰りらしい母娘がその店の中に入っていった。
 ふーむ、母娘で気軽に入れる店なのか。

 ここで悩んだら、気後れして入れなくなってしまう。
 そら、いきおいで入っちゃえっ! ――っと自分をけしかけていたら、目前で中学生くらいの女の子たちが大挙して店の中に入っていった。何食わぬ顔をしてその後に続く。

 すると、店の中に入ったとたん、案内係らしいおじさんがわたしを見るなり日本人だと気付き(まあ、ひとりで飯食おうなんて、韓国人はあまりやらないことだから)、席まで案内してくれた。そしてすばやく持ってきてくれたのが韓国語と日本語のメニュー。

 へえっ! 日本語のメニュー。こりゃ驚いた。
 まさかこんなところで日本語を目にするなんて思ってなかったから、一瞬日本語だと気がつかなかった。

日本語も併記してあるメニュー
日本語も併記してあるメニュー
フラッシュなしで撮影したので、
すみません、ぼけてます。

 というわけで、日本語メニューはあるのだがこのお店、日本語は通じない。でも日本人の客あしらいに慣れているらしく、全然不便がなかった。

 韓国に来たらこれは絶対食べると決めている石焼きビビンバを注文し、その後日本語のメニューを熟読。案の定へんな日本語もあったが、外国で日本語の説明を読めるだけでありがたい。

 料理の説明書きの中に、ところどころ「ミナ」というカタカナが見受けられた。まあ、これは文脈からして「汁」という漢字を偏とつくりに分解してしまった結果の誤りだとわかるが、こういうのってどんな人が何を使って作っているんだろ?

ヘムル・ククスの説明書き
ヘムル・ククスの説明書き。
「海産物と野菜をまぜこ ミナを入れ煮っけた料理」とな。

 

チョンゴル・トゥッペギの説明書き
チョンゴル・トゥッペギの説明書き。
「ごはんとりっしょに食べる料理、
材料はスキヤキラどんと同じです」。
ラどんか・・・気持ちはわかる。
ちなみに「チョンゴル」は「すき焼き」とよく訳されています。
「トゥッペギ」は「土焼」というような意味です。

 さらによくメニューを見ていたら、なぜかそこだけ流暢な日本語の説明書きがあった。この店を紹介している日本人のコメントだ。
 どこかで見たデザインの文字組だな、と思っていたが、どうやらこれ、かなり古い『地球の歩き方』に載っていた読者紹介の部分らしい。
 ちなみにお店の名前は「ミョンドン・ソンククス」。
※Attention! 最新版の『地球の歩き方』には、場所はのってるけど説明は載ってなかったと思います)

 なるほど、この店、なにげに入ったけど、某『地球の歩き方』で紹介されたことのある店だったのか。だから日本人慣れしてるわけね。なっとく。

 注文してすぐ、いつもどおりメイン料理以外のいろいろな小皿がやってきた。キムチが3種類と何かのスープ、それと三ッ葉が入った真っ赤なつゆ。

キムチ3種
キムチ3種。
真っ赤なつゆは写真に撮りそこねた。

 なんだろ、この赤いの? どう見てもキムチの漬け汁に三ッ葉が浮いているようにしか見えないんだけど・・・
 そのまま飲むのか? いや、いくらなんでもそれはあるまい、こんな辛いもの。
 ということは何かにかけて食べるのか?

 むーん、謎。
 けっきょくこれにはまったく手を付けなかった。

 キムチを食す。うん、辛い。辛いっていうか、しょっぱくないか、これ?
 そういやあ、ユンさんがこっち(キョンジュ)の地方の料理は塩辛いとか言ってなかったっけか?

 このキムチが辛かったせいなのか、今日はすごく汗をかいたせいなのかはわからないが、この後やたらとのどが渇いて水を飲んだ。

 スープは、これは何味なのだろう? だしがよくきいているのはわかる。だが、何でだしを取ったのかがわからない。
 こんなん、日本じゃ飲んだことないぞ。
 強いて言うと、スルメっぽい風味がしないか?

 スルメ? スルメのスープ?
 スルメって焼いて食べる以外にも調理法があるのか?(←哀しき料理音痴)

 よってこのスープの正体も謎。
 うう、まだまだわたしの知らないことが多すぎるぜ、韓国。

 そんなこんなのうちにビビンバ到着。
 ビビンバの本場は別の地方だと思うから、果たしてキョンジュで食べるのが食べるのが正しいのかどうかはさておき。

お料理勢揃い
お料理勢揃い。
左端が赤いつゆ。その右となりがスープ。

 ご飯の上に乗っている具が、いつも日本で見るのと違う。カニかま(カニにおよく似せたかまぼこ)やどんぐり豆腐が乗ってるぞ。

 まあいいや、とにかく混ぜよう、とテーブルの端っこに常置きされているお箸箱の中を見たが、スッカラ[スプーン]は入ってなかった。
 あれ、スッカラがない、とお箸箱を閉めたところで、席に案内してくれたおじさんがやってきて、「これで混ぜて」とスープの器に入ったままのスッカラを示した。ああ、そっか、もうスッカラは来てたんだ。

 それにしてもおじさん、わたしのことを気にかけてくれていたのね。
 感謝しつつビビンバを混ぜる。

 そして実食。
 むーん、いつも食べてるのとは味が違う。なんか、豆の味がするぞ。豆なんて入ってたっけか?

しかし、なんといってもひさしぶりの暖かい食事である。それだけでも十分おいしかった。

 わたしにはかなり量の多い食事で結局残してしまったのだが、前のテーブルに座っていた母娘を見ると、石焼きビビンバを完食した上に、水餃子のようなものも頼んで食べ切っていた。
 すごいなあ、よくあんなに食べられるなあ。

 その母親が「ヨギヨ〜」と声を上げると、若い男性の店員さんがやってきて、どうやらテーブルで会計していた。
 ふうん、韓国ではああやって店員を呼ぶのか。

 そしてこの母親、その店員が知り合いだったのかどうかはわからないが、チップの札を握らせようとがんばっていた(笑)。
 韓国は日本と同じでチップの習慣はない。よって若い男性店員も必死になって断わっていた(笑)。

 ひととおり食事を終えて満足。
 今日は観光がイケてなかったけど、外で食事ができたからまあよしとしよう。

お食事代は4,300ウォン。わたしはレジで会計して、6時25分、店をあとにした。


店を出た後に撮影した看板。
よく見ると日本語でも店名が書いてあった。
アップはこちら!

おわり


今回のMission (1)バスでキョンジュ駅に向かえ
(2)夕食を調達せよ
難易度 (1)レベル1 (2)レベル3
今回のMission結果 成功(^ ^)
本部からのコメント バスに乗るのは、今日1日でもうすっかり慣れましたね。思っていたのよりも簡単だったのではないですか? でも、油断は禁物です。明日からも気をひきしめて乗るように。
ご飯もようやく外で食べられましたね。お店の人が親切で助かったのではないですか? 韓国の人は日本人よりも言葉の通じない人への接し方が積極的でありがたいですね。今後もがんばってください。

 

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