・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第27号 4日目の3
2002.9.25 発行
今回のMission キョンジュ・パンムルグァンを見学せよ―2
難易度 レベル0.5

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月23日―3》

 キョンジュ・パンムルグァン[慶州博物館]・第2別館

 第2別館はおととい行ったアナプジ[雁鴨池]から発掘されたものが展示されている。

 ここも、小学生だらけだったが、許せる程度。
 雨にぬれたカッパを着たままなのも、まあ許していいが、しかし、そのカッパのまま展示ケースによりかかってケースの窓ガラスを水でぬらすのは許せーんっ!(怒)

 おかげで展示ケースの窓ガラスはびしょぬれ。

 うーむ、どうしたものか。

 しかし、ここでひとりで腹を立ててもしかたないので、心を落ち着けて見てまわる。

 この時、わたしの心の琴線に触れて、メモに残っている品々は下記の通り。

 ・木製の亀
   かわいい。顔もある。赤べこの人形(福島名物)みたいに首が動きそう。

 ・木製酒令具
   正14面体のさいころ。1面ずつに4〜5文字の漢字が書いてある。
   どうも、出た目に書いてある通りのことをしないといけないらしい。
   文字は下記の通り(間違いがあるとは思います)。

    禁声作舞   曲臂則盡
    有犯空過   弄面孔過
    飯盡大咲   任意請歌
    衆人打鼻   月鐘一曲
    自飯自唱   自唱恠来晩
    三盞一去   空詠詩過
    両盞則放   醜物莫放

  「三盞一去」は「三杯飲み干す」みたいな英語の説明が書いてあったような。
  後はわからないけど、まあ漢字なのであれこれ想像してみるのも楽しい。

 ・蓮のつぼみの形をした欄干の飾り
   金の跡が残っている。

 ・瓔珞についているような小さな飛天(金もしくは銀製)
   水晶がところどころはまっているのがまたよし。
   どれもすごく小さいので、詳細は見えない。

 ・7〜10世紀頃に造られた仏像
   中指と薬指をちょっと前に出した印を結んでいる。
   6頭身くらいだけどバランスはいい。

 ・釈迦三尊像
   釈迦の仏像は説法印を結んでいうる。
   脇侍は身体がSひねり。
   衣のドレープがきれい。

 ・金銅板菩薩座像
   火焔の後背が密教っぽい。
   全体的に東南アジアの仏像のような雰囲気。

 ・智拳印の毘盧遮那立像

 往時のアナプジを紹介する写真もあった。
 復元する前は、本当に荒れ果てたところだった。

 新羅の瓦を紹介しているコーナーもある。
 ここだけなぜか日本語の解説あり。

 なんでだ? 日本人って瓦が好きなんだろうか?

 口の中に玉を入れた竜の鬼瓦なんてものもあった。

 けっこうじっくり見て、10時15分、第2別館離脱。


 キョンジュ・パンムルグァン[慶州博物館]・野外

 博物館の庭園の中には、石仏やレリーフが野外展示されているので、次はそれを見てまわる。
 雨なので傘をさしながら写真を撮り、メモをとり、と大変だったが、昨日ナムサン[南山]でろくに石仏を見られなかった恨みがある。ここで見ておかないと絶対後悔するわいっ。

 というわけで、ひとつひとつ見て歩く。>

 第2別館のすぐ近くの庭園には、おもに8〜10世紀頃の十二神将(単なる干支?)が雨ざらしで展示されていた。

 十二神将は、戦闘服バージョンと平服バージョンとがあった。
 どれも摩耗が激しく、苔むしていて、どれが何だかさっぱりわからない。

戦闘服バージョンの午(うま)
戦闘服バージョンの午(うま)

 でも、時代や衣装に関わらず、どの十二神将もすべて顔は左を向いていた。そういう造形の決まりがあるのかな?

 西遊記の孫悟空みたいに、首にスカーフを巻いた平服姿の申のレリーフもあった。

孫悟空みたいな申(さる)
孫悟空みたいな申(さる)

 円を基調とした文様の未完成のレリーフがある。日本語の説明があるから読む。
 円の中には鶴が左右対称に刻まれているんだけど、そんなふうに動物を左右対称にするのはギリシャやローマの様式なんだそうな。だからこのレリーフからは仏教に対する西域文化の影響がうかがえるんだとのこと。なるほど。

左右対称の鶴がいる文様
左右対称の鶴がいる文様。
アップはこちら!

 本館と第1別館の前の庭園も見に行く。
 こちらには
首のない石仏座像がずら〜っと並んでいた。
 ひええ〜、何か怖いぞ。

ほぼすべて首がない仏像
ほぼすべて首がない仏像

 なぜ首がもげていたのか、説明があったかなあ・・・ちと憶えていない。
 首がもげていない石仏も、わたしの憶えている範囲内では3体あった。
 その中にひとつ、猫背で短足、頭が妙に長くて顔がむくんでいて、アフリカの民族衣装を着ているみたいな観音立像がある。

 なぜ猫背なのだろう・・・まあ、いいか。(→他の2体はこちら!

猫背の観音・表
猫背の観音・表

猫背の観音・裏
猫背の観音・裏

 最後に有名なエミレーの鐘、というのを見に行く。
 遠くからも鐘の音が聞こえてきていたのだが、実際に鳴らしているのではなく、スピーカーから音を流しているだけだった。

 そしてこの鐘、さすが博物館のメインとも言える展示物らしく、記念撮影する人やら何やらでもうめちゃくちゃ周囲が混みまくっていた。

エミレーの鐘の前
エミレーの鐘の前

 しかし、韓国のお寺の鐘には飛天がいる。絶対見なくちゃ。

 というわけで、小学生をかき分けて鐘を見に行くと――やっぱり飛天はいた。
 花の上にひざまずき、薬師如来が持っている薬壷か蓮の花のつぼみのようなものをささげもっている。
 うーん、きれいだな〜

エミレーの鐘
エミレーの鐘。
飛天のアップはこちら!

 飛天さえ見れればここは満足。エミレーの鐘前離脱。

 そして本館前の広場に行くと、いつしかそこは小学生に埋め尽くされた。
 んもう、タダじゃなかったらブチ切れそうなほどものの見れなかった博物館見学だった。

小学生で埋め尽くされた本館前広場
小学生で埋め尽くされた本館前広場。
もう、どーにもこーにも・・・

おわり


今回のMission キョンジュ・パンムルグァンを見学せよ―2
難易度 レベル0.5
今回のMission結果 成功(^ ^)
本部からのコメント 「安いは必ずしも得ならず」をひさびさに味わってしまいましたが、とりあえずは石仏がたくさん見られてよかったですね。
でも、ナムサンに行かず、最初からここに来ればよかった、と思っては行けません。遺物はもともとあったところで見るのが一番です。
次回もがんばってください。

 

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