・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第36号 5日目の3
2002.11.5 発行
今回のMission ソックラム[石窟庵]に移動して観光せよ
難易度 レベル2

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
 
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月24日―3》

 シャトル・バスでソックラムへ

 さて、ソックラム[石窟庵]。
 行き方は、ガイドブックにプルグクサ[仏国寺]の駐車場から出ているシャトル・バスに乗っていけ、と書いてあるけど、どんなバスなのか、何時に出発するのか、わからず不安。

 というわけで、プルグクサの山門から駐車場に出て、すぐに見つけた観光案内所で訊いてみることにした。韓国の観光案内所では、どうやらかなりの確率で日本語が通じるみたいだし。

 そして9時33分、観光案内所着。
 アンニョンハセヨー、と声をかけた後、心配だったので、いちおう「日本語でいいですか?」と日本語で訊ねると、中にいた女性たちは日本語で対応してくれた。ほっ。

 ソックラムに行くバスはどこから出ますか? と訊いたら、すぐそこにいるバスです、と観光案内所から少し離れたところにいたバスを指差された。
 なんだ、ホテル前から乗った11番のバスと同じデザインのバスじゃん。

ソックラム行きのバス
創刊準備号にも出てきましたが、
ソックラム行きのバス
バスが停まっているあたりの風景
バスが停まっているあたりの風景

 何時に出ますか? と訊いたら、毎時40分です、とのこと。
 げ、1時間に1本なのか。

 しかしこの時はちょうど40分少し前だったのでことなきを得た。
 お礼を言って、観光案内所を後にする。

 ソックラム、と書かれた看板の向こうに停まっていたバスに近づいてみたが、この時、車内は無人。運転手さんらしき人は外にいて、駐車場の警備の人とおしゃべりしていたと思う。

 果たして、お金を払わず乗ってしまっていいものだろうか? と激しく悩んだが、どうせあとで徴収に来るだろ、と考えて乗り込んだ。そしたら案の定、席に座っているわたしのところまで、運転手さんはお金を取りに来た。

ソックラムへ行くバスの車内
ソックラムへ行くバスの車内

 「カタミチ、センゴジュウ」とカタコトの日本語で、にこにこ笑いながら運転手のおじさんは料金を案内してくれた。感謝。

 そして9時40分、バスはソックラムに向けて出発。
 かなり急な坂道を、バスは上へ上へとぐんぐんのぼっていく。

 ガイドブックには、プルグクサからソックラムまで歩いて行けると書いてあるが、こんなものすごい山道を歩いて行けってか?
 歩くことには自信のあるわたしでも、これはちょっとパスって感じだった。
※Attention! 実際に徒歩でソックラムに行く場合は、プルグクサの境内前の広場あたりに、その出発点があるようです)

 バスは途中、仁王像があるふたつアーチのトンネルを抜けた。
 このあたりまで来ると、はるか彼方の眼下に、キョンジュの町を一望することができるようになる。

 うわあ、すっごい高いところまでのぼってきたんだな。


ソックラムへ行く途中の眺め。
棚田が写ってますね。

 また、このあたりは標高が高いせいか、まだ八重桜が散っていなくて、沿道はピンクの並木道になっていた。

 急峻な山の斜面には棚田などもあり、なかなかの眺め。ちょっとした、何とかスカイラインを走っているような感じだ。

 しかし、バスは15分ほどであっという間にソックラムの駐車場に着。短いドライブであった。

 バスを降りる時、運転手のおじさんが、これまたカタコトの日本語で、次のバスは11時ちょうど、12時ちょうど、と毎時ちょうどに出発することを教えてくれた。

 むちゃむちゃ親切な人だなー、と感謝しながらバスを降りる。


 ソックラム

 こうしてソックラムにわたしは到着したわけだが・・・寒っ!
 うええー、何なんだこの寒さはっ!

 山の上だからなのだろうか? 風が強い&冷たくて、めっちゃ寒い。
 うーん、今日は上着を持ってくるべきだった。

 ソックラムは、この駐車場から1kmほど歩いたところにあるらしい。
 寒さをこらえつつ、ソックラムに向かう。

ソックラム駐車場よりソックラム方面をのぞむ
ソックラム駐車場より
ソックラム方面をのぞむ

 まず駐車場からは、階段をのぼったところにある鐘楼が見える(※実際には展望台だったらしい)。飛天を求めてそちらに行ってみたが、ここの鐘楼は、鐘にまったく近づくことができなかった。
 それでも遠目に、鐘に双胴の鼓を持った飛天がいるらしいことが見てとれた。

鐘楼
鐘楼

 階段上の広場には、何かヘマをやらかしたのだろうか、40人ほどの小学生が体育座りをしてうなだれて、先生に怒鳴られていた。うん、修学旅行らしい風景である。

 入り口近くにあったチケット販売所で入場券を買う。3,000ウォン。
 このあたりに世界遺産の碑があったはず。写真にとってからいざ参道へ。

世界遺産の碑
世界遺産の碑

 参道の道幅は狭く、その片側には山肌がそびえ、もう片一方は崖になっていて、深い森が広がっている。

 そして小学生のみなさんは、その狭い参道の横幅いっぱいに並んで歩いてくださる。しかも、おしゃべりに夢中で、前なんかちっとも見て歩かない。
 頼む、わたしを崖下に突き落としそうにならないでくれ。

ソックラムへの参道
ソックラムへの参道。右側が崖。

 危険を感じ、なるべく山肌側を歩く。

 木々の緑の枝がアーケードになったゆるやかな坂道をのぼり続けると、やがて読経の声が聞こえてきた。
 目的地が近いな、と思ったら、木の陰の間に建物が見えてきた。

 そこからほんのちょっとで、ソックラム下の広場に到着。
 小学生が群がっている何かがある、と思ったら水場だった。「カンロス(カムロス)」(?)とハングルで書いてあるから、きっと「甘露水」であろう。
 赤や水色のプラスチックのひしゃくを使って、みんなで水を飲んでいた。

甘露水
甘露水

 広場にはソックラムの案内板があり、ちょうど日本語ガイドが説明中だった。ツアー客に混じって、ありがたく聞かせてもらう。

 ガイドさんの説明によると、ソックラムが作られたのは751年のシルラ時代とのこと。

 現在ソックラムの前には建物があるが、以前はこの建物はなく、仏像はむきだしだったとのこと。しかし仏像保護のために、(いつの建造だかは忘れたが)作ったそうな。

 ソックラムの中には入れず、ガラス越しに見られるだけだから、この案内板に描いてある仏像の配置をよく覚えておいてね、というようなことも言ってたような。わたしもあたまにたたきこむ。

石窟内俯瞰図
石窟内俯瞰図
石窟内断面図
石窟内断面図

 ちなみにこのソックラム、日本人的に言うところの戦前と戦後に修復が行われているそうなのだが、戦前の(つまり日本人による)修復時に、石窟をセメントで覆っちゃったので、湿気がこもるようになって、その後大変だったのだそうな(現在は韓国の修復によって、湿気が逃げるようになっているらしい)。

 ふうん、現在のアンコール・ワットの修復では、けっこう日本人の修復技術には定評があるけど、戦前はけっこう無茶なこと、してたんだな。

 ツアーのお客さんに続いて、わたしもソックラムに向かう。
 年寄りにはかなりキツそうな石の階段をのぼると、韓国らしい五色の丹青に彩られた建物が見えてきた。この中からソックラム見えるはずである。

 そして建物の中に一歩足を踏み入れると、すぐ左側がガラス窓になっていた。
 ああ、もうここからガラスなのか。
 中なんてほとんど見えないじゃん。

 ひと目見るなりがーっかりしたけど、でも、オレンジ色の光の中に浮かび上がった白い如来像には、思わず「おおっ」と目をみはってしまう。/p>

 きっとオレンジ色の光は人工の照明なんだろうけど、雰囲気がすごくよくて、ホント、ガラス窓の向こうは別世界のようだった。

 ガラス窓の向こうでは、ちょうどお坊さんが読経中。
 ちなみにこのガラス窓の向こうには、信者の人は入っていける。
 ううっ、わたしがどれほど信者のふりをして中に入って行きたかったことか。

 しかしそんな無茶をする度胸はわたしにはないので、ガラス窓越しに中を見つめるのみ。
 でも、触地印を結んだ白い本尊以外はすべてレリーフで、しかもその彫りが深くないので、あまりよく見えなかった(泣)。
 それでも、仁王像はわりとよく見えた方かな?

 ソックラムは、行っても何も見えないよー、とハンさんに言われていたのだが、まさにほぼその通りだった。

 でもいいのだ。世界遺産だし。行かずに後悔するよりはいい。

 先ほど外で話をしていた日本語ガイドさんが、ここでも説明をしていた。もちろんお客さんにまぎれて一緒に聞く。

 仁王像の手の形がテコンドーの型になっている、とか言ってたかな?
 本尊の額には、きらきら輝いている石がはまっているが、現在あれはニセモノだそう。ふうん、盗まれちゃったのかな。

 そんな話を聞いたあと、心残り防止にしばらく石窟の奥を眺め、外に出た。

石窟前の建物
石窟前の建物。これは出口側から撮影。
山肌にある建物が左と同じ建物
山肌にある建物が左と同じ建物

 この建物の前の広場からは、遠くにトンヘ(東海。日本でいうところの日本海)が見えるのだそうな。
 だけどこの日は天気が悪く、残念ながら見えなかった。

天気がよければトンヘ(東海)が見えるそうな
天気がよければトンヘ(東海)が見えるそうな

 ソックラム下の広場で、甘露水を飲み、ふたたび緑のアーケードを歩いて、10時44分、ソックラムOUT。

 風は冷たいけれど、日差しは紫外線が強く、暑かった。

 門の前にお土産屋さんがある。
 ソックラム内部の写真が全然撮れなかったので、絵葉書でも買って帰るか、と考える。しかし、品物を見ていたら、キョンジュの観光名所を集めた解説本があった。お値段は12,000ウォン。

 大きいし、荷物になるかなーと考えたのだけど、中を見たら買いたくなったので買った。
 韓国滞在5日目にして、初めて単価が10,000ウォンを超える買い物となった。

 10時50分、バス停へ。
 相変わらず風が強い&寒い。

行き帰りに使ったソックラムのバス停
行き帰りに使ったソックラムのバス停

 早くバス、来ないかなーと思っていたら、5分ほどで来た。
 わたしが乗ってきた時とは違い、人がたくさん乗っていた。

 乗客が降りた後乗り込むと、運転手さんは行きと同じおじさんだった。
 わたしの顔をおぼえてくれていて、顔を見合わせるとにっこり笑ってくれた。

 バスはまたわたしひとりを乗せて、プルグクサへ向けて出発。
 ピンクの並木道を抜け、バスは15分ほどでプルグクサの駐車場に戻った。

おわり


今回のMission ソックラム[石窟庵]に移動して観光せよ
難易度 レベル2
今回のMission結果 成功(^ ^)
本部からのコメント バスに往復無事乗れてよかったですね。バスの運転手のおじさんには、特に感謝しましょう。
仏像があまりよく見えなくて残念でしたが、とにかくここは世界遺産なので、行ったことに意義がある、ということで納得してください。
次回からはテグです。新しい土地へ意欲的にチャレンジしてください。

 

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