・・Korea 9days ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓 国 9 日 間  徒 然 日 記
第41号 6日目の2
2002.11.21 発行
今回のMission ヘインサ[海印寺]までの道中をリポートせよ
難易度 レベル0.5

発行責任者 ちはる

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Turezure Diary・・
 
この日記は、ちはるが実際に韓国でつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
今回ちはるは韓国に行きましたので、呼称に関しましては在日本大韓民国大使館HPの記述に基づき、地域は「韓半島」、人は「韓国人」、言語は「韓国語」と表記します。特に政治的な意味はありません。
もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもしれません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあります。どうぞご了承ください。

《2002年4月25日―2

 ヘインサへ

 7時55分、乗車率40%くらいの人数の乗客を乗せて、ヘインサ[海印寺]行きのバスはテグの西部バスターミナルを出発。
 この時、朝日を背に受けていたから、バスはとりあえず西に向かって走っていたんだと思う。

 今日のバス内には、ラジオのニュースが流れている。演歌よりはずっといい。
 ヘインサまでは1時間半かかるはずなので、車内でゆっくりすることにする。

 バスはまずテグ市街を走る。
 あ、「OUT BACK」(アメリカ資本の肉料理屋。日本では2000年4月に1号店が出てる)がある、と思ったら地下鉄トンデグ駅前だった。
 さすがに通勤時間帯なので、市街の道は混んでいた。

テグ市内。渋滞中。
テグ市内。渋滞中。

 8時17分、バスが道をUターンした。どうやら通りの反対側にある高速の入り口にいくためらしい。
 ふうん、高速に乗るのか。

 8時24分、高速道路走行中。バスは街からだいぶ離れたみたいだけど、遠くにはまだまだ高層住宅が連なっていた。

 8時29分、ファウォル[Hwa-wol]とハングルで書かれたインターの(横を)通過。
 ファウォルか。どんな意味なんだろう?
 わたしの知っている範囲の漢字をあてはめれば「花月」だけど、実際のところは不明。

ファウォルのインター
ファウォルのインター

 この辺りまでくると、周囲は完全な郊外。遠くに見える山のふもとまで、田圃が広がっているような状態だった。

畑〜
畑〜

 8時37分、橋がある、と思ったらバスが川を渡った。
 川辺が白い砂浜になっている川だった。

川を渡る
川を渡る

 この直後、バスは高速を降りた。
 そういえば、もうバスが走りはじめて40分くらいたつけど、全然バス、停まらない。
 みんなどこまでいくんだろう?

高速道路を降りる
高速道路を降りる

 この後、バスは、スキーに行く時よく通るような、幅がせまくて両側に民家のせまる坂道をのぼっていった。

 8時45分、木陰に亀の背に石碑がのっているというモニュメントがある。かなり新しいものだった。あれもお墓か?

 「大伽耶古都」と刻まれた石碑も発見。
 ヘインサはカヤ[伽耶]山にある。カヤ山に入ったということだろうか? 道も完全なのぼりの山道だし。ふもとに大きな町が見える。

 でも、あれ? バス、今度は下っているぞ。ブレーキがキュウキュウ鳴っている。

 8時49分、バスは山のふもとに降りた。
 ああ、じゃあ今のはカヤ山ではなかったのか。
 すごい、道中ですでに一山越えてしまったのだな。

 バスはまた川を渡る。右手に作りかけの新しい橋桁が見えた。
 もし、わたしがまたここに来ることがあったら、次の時にはあの橋はできあがっているんだろうな。

 8時50分、初めてバスが信号以外で停まった。
 何やら小さなバスターミナルみたいなところである。

 え? まさかここが終点? 降りるのか?
 でも、他の乗客はほとんど席を立たない。じゃあ、まだ終点じゃないのかな。
 ちょっと事情がわからずドキドキする。

 看板があったのでハングルを読んだら、「コリョン シウィ(シウェ) ポス チャンリョジャン」となっている。「コリョン市外バス停留場」か。

コリョ市外バス停留場
コリョン市外バス停留場

 コリョン? コリョンってどこよ? 「高麗」?(←これはコリョ)

 ここで乗り降りした乗客はいなかったと思うが、バスは定刻を待ったあと、ふたたび発車。
 すると、ここはいちおう観光地なのだろうか、バスターミナルにある観光案内の地図が車窓から見えた。日本語でも「ようこそ」と書いてある。
 地名は「高霊」となっていた。

 ふうん、すっごいローカルな町だけど。
 観光客なんて来るんだろうか? 謎。

 このコリョンの町中にあるバス停で乗客をひとり降ろし、バスはさらに先へと進んでいった。

 8時55分、右手の山の頂上付近、緑の森の中に、ハリウッド・サインみたいな大きな白い文字の看板が見えてきた。「カヤテハッキョ」と読める。「伽耶大学校」か。

 こんな所にある大学に、みんなどうやって通うんだろう? 遠方からの通学は苦しそうだった。

 ところで、わたしの席の通路をはさんだとなりには、テグからずっと、制服を着た高校生くらいの女の子が座っている。
 通学なのかな、このバスで。他に、このバスに乗っている学生は見当らないけど。

 しかも、最後に乗客を降ろしてから、バスは全然停まらない。
 そういや、道に信号もないや。
 外の風景は、山・田んぼ・ビニールハウス、山・田んぼ・ビニールハウスのくりかえしだった。

のどか〜な風景
のどか〜な風景

 9時8分、前方にまあるい花壇が見えた、と思ったら、バスはその花壇のまわりをロータリーのようにまわり、180度ターンをして山へと続く坂道を走りはじめた。
 坂道の入り口には「〜〜参道」と漢字で書かれた石碑が。
 今度こそカヤ山だろうか?

まるい花壇
まるい花壇が見える。
ここで180度ターンをかました。

 けっこう急な坂道で、バスが走る道は、は高度をぐんぐんと増していった。

 9時12分、となりの席の女の子が荷物をせおった。
 ええ? こんなド田舎に学校が――と思って驚いたが、窓の外をよく見ると、おお、小さいながらもここは町だ。こんな山間の小さな町に学校が?

 しかし、時刻は9時を過ぎているぞ。韓国の学校って何時に始まるんだろう?(わたしの通ってた高校は8時40分はじまりだった記憶がある)

 絵的には、「この森で、天使はバスを降りた」in アジアって感じだよなー。
※Attention! 「 」内は映画「The Spitfire Grill」の邦題です)

 学校に行くのかな? それともさぼりなのかな?(この町に遊ぶ場所はないと思うが)などとちょっと考えてみる。

 そろそろバスに乗って1時間20分たつ。遠くへ来たなあ。

 バスが走る道のすぐそばを流れる川の中に散らばる石がでかい――っていうか、あれ、石じゃなくて岩だな。そうか、もうだいぶ川の上流――標高の高い所に来ているんだな。

 9時20分、「カヤノンヒョッ」という看板発見。「カヤ農協」だと思う。
 この頃になると、通りのあちらこちらに「カヤ」の文字が。
 道の両側には店がたくさんあって、このあたりは人口が多いようだった。

 どこかのバス停で、おばちゃんがたくさん乗り込んできた。そして、なぜかバスの中に食べ物のにおいが急にみちあふれる。原因はおばちゃんたちが持っている荷物らしかった。

 窓から見える山の斜面につくられた棚田の中にも、岩がごろごろと転がっている。
 ずっと以前に山から落ちてきたものなのだろうか。

 9時27分、「海印聖地」と刻まれた石碑発見。
 おお、ついにヘインサだ。

 道沿いの下を流れる川の中は、もはや上流らしく岩だらけ。巨岩がごーろごろ転がっている。
 周囲には山がせまり、深山のおもむき。

 9時30分、紅流門と書かれたへん額のかかった門を通過。
 川の中の岩に根付いたつつじが、満開の花を咲かせている。きれい。

 道はすっかりつづら折り。
 左手に真新しい石仏と五重の石塔が見えた。

 9時32分、またしても門。
 右手には休憩所のような造りをした、朱塗の建物が見える。
 途中で大挙して乗り込んできたおばちゃんたちはここで降りた。
 そっか、あの休憩所みたいなところえ働いているんだな。

 そして9時35分。ついにバスは終点に到着。バスがバックで駐車場に入る。

バスの終点
バスの終点

 しかし――あれ? ヘインサってどこよ? 全然見えないじゃん。

 この時バスの中には、他に乗客がひとりもおらず、誰かの後についていく作戦はとれない。
 不安だったので、バスを下りる時に、駐車場から見て坂道の上の方を指さしながら「ヘインサ(は向こうですか)?」と運転手さんに訊いたら、「ちがう、ちがう。下に行って左に曲がれ」と身振りされた。
 ああ、なんだ。ヘインサ前を通り過ぎていたのか。

 おぼろげながらもヘインサのある方向はわかった。
 でも、他に観光客が全然いないのでちょっと不安。

 しかし、とりあえずは運転手さんに言われたとおり、わたしは来た道を引き返して行った。

来た道を引き返す
来た道を引き返す。
世界遺産のある観光地なのに、
他に人がおらんがな・・・

おわり


今回のMission ヘインサまでの道中をリポートせよ
難易度 レベル0.5
今回のMission結果 成功 (^ ^)
本部からのコメント どうにかヘインサに着いたようですね。長い道中おつかれさまでした。次回はヘインサのリポートをがんばってください。

 

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