明けても暮れても悪行三昧。
 来る日も来る日も悪行三昧。

 ルール無用の悪党、それがうちのバセ。
 寝る間も惜しんで今日も悪戯。
 腹立ちのあまり、奴のことを歌ったへんてこりんな歌を幾つも作ってしまった。

 好奇心が強く何事にも顔を突っ込みたがる。

 もしも散歩中にバセの直ぐ側に車が止まりドアが開いたら、 興味津々車の中を覗き込み、その場から動かない。
人が降りてくるのを、じーっとじーっと眺めている。

 道路で測量をしている人を、眉間に皺を寄せ首をぐぐーっと50度傾けて じーっとじっーと眺めている。

 出くわした犬には挨拶しないと気が済まない性質で、相手がどんなに びびっていてもお構いなし。
 しかし、何匹かに立て続けに振られると、眉間に皺を寄せ、じっと地面を見 つめ、うずくまってしまう。まるで突っ伏して泣いている様だ。
バセは喜怒哀楽がとてもはっきりしている。「温和な犬」として紹介されているが、喜怒哀楽 がはっきりしていて「温和」ということがあるのだろうか?

この間、飼い主は必死にリードを牽き続けている。(でも無視)

 バセの散歩は大変骨が折れる。最低40分+洗う時間10分見ておかないといけない。休みの日なら1時間半。しかし歩く距離は2km以内。

 "ハウンド"と名はついているが、家庭犬のバセが追跡するのは主に猫のフンや犬の尿、残飯である。
嗅覚追跡型ハウンドなので、匂いに関する執着心が強く、盲目的に突進する。
が、匂いに執着するあまり大局が見えなくなり、嗅覚の他に聴覚や視覚を使った同居の老雑種犬 に先を越される。

 同居犬がマーキングするとバセは必ず自分がその上にマーキングしないと気が済まない。
気が急くあまりに、まだ用を足している最中に顔を突っ込み、頭からだらだらと流れたこともあった。

 長い耳と垂れ下がった上唇は匂いを嗅ぐ際に尿溜まりに浸かってしまう。その上、短い足なので自分の尿が跳ねが上がる。
散歩が終わった後はシャワーで流さないといけない。バセの肌のお手入れは大変である。
一般に"手入れは簡単"と言われているがあれは単に"ブラシをかけるのが簡単"という意味でしかない。

 馬鹿な子供ほど可愛いというが、バセはまさにそれだ。気がつくと奴が生活の中心になっているのだ。

 バセがまだ1歳になる前に、躾教室へ通った。そこへ来ている人たちと飼い犬を見比べたら良く似ていた。
ヨークシャーの飼い主は小さく綺麗に纏まった顔立ちで、コーギーの飼い主は恰幅がよく豪快な感じ。
思わず笑ったが・・・しかし・・・私は?



チャームポイント:短いアンヨで片足上げてオシッコ。

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