物語の起源・2 『ものいわぬ美女と冒険王子』
タイの説話集「ノントゥク・パカラナム」

 三つのヴェーダを学んだ兄弟の王子が旅の途中であった身に五つの全きものを備えた美しい姫。 ところがこの姫は口をきかない。

占星家は姫を占い「16歳になったときに夫にふさわしい男性があらわれ、口をきき始めなさるに違いない」 と告げた。

王は姫と求婚者を会わせて、姫が口をきいたら結婚させ、きかなかったら処刑させることにした。

しかし、姫の口を開かすことが出来る求婚者は現れなかった。

王子がこの町についたとき、あたかもある富める銀行家の息子が姫の元へやられることになっていた。
王子の「私が代りに行きましょうか」との申し出に喜ぶ子息。

日が暮れて、王子は王宮に入り、姫の前へ進み出る。

王子が姫に「私の質問に答えられるか?」と話しかける。

弟は体から魂を抜け出させ姫のそばの垂帳にかくれた。
垂帳は

「わたくしが答えましょう。わたくしは姫様のおそばに仕えている者です」

と答えた。

王子が質問すると弟はわざと見当外れの答えをするので、姫はたまりかねて

「あら違いますわ」

と答えてしまった。

こうして、4夜も王子の問いに答えてしまったので王様は二人の結婚を認めた。

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