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ハールーン・アル・ラシード注1はいつものごとく不眠に悩まされていましたが、
寝れなくなってから数日が過ぎており、いつもよりもカリフ注2のご機嫌は非常に悪くあらせられました。 カリフは不眠をマスルール注3に相談しようとしたところ、いきなりマスルールが吹き出しました。 カリフは即プッツン切れて、マスルールを投獄しそうな勢い。
マスルールが慌てていうことには
カリフ:
深夜、マスルールは大急ぎで道化師のもとを訪れます。 道化師: 「どうして私が?カリフ様から??」
マスルール:
道化師: 道化師がカリフのもとに連れてこられると、
カリフ:
道化師: ところが道化師の話でカリフは笑いませんでした。
カリフ: なんと袋には大きな石が目一杯詰め込まれていました。それで背骨を打ち据えたので道化師は息も絶え絶え。
3度目の打擲のとき お仕置きがいきなり自分に回ってきたマスルールは大慌ての体。
それをみたカリフ様は破顔一笑し、二人に抱えきれないほどの報酬を与えましたとさ。 |
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注1 ハールーン・アル・ラシード: 実在の人物。アッバース朝第5代君主。 注2 カリフ: 王。ここではハールーンのこと。物語中"信者らの長"とも呼ばれる。 注3 マスルール: 実在の人物。ハールーンの下に仕えた首切り役人。
ウマイヤ朝とアッバース朝を併せて「イスラム帝国」と呼びます。
8世紀後半から9世紀初頭がハールーン・アル・ラシード(アッバース朝)の治世でした。 |
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