DIARY

2002/07/24(水) 晴れ 今はもう夢の跡

 朝一で行った”大物忌神社”は、いまいちというか、特にこれといった特徴がなかったのですぐ引き返してしまった。たまにはこういうこともあるさと、秋田県入りし、田沢湖まできた。田沢湖は水深が423Mあり、日本一深い湖らしい。水は澄んでいて、ルリ色に輝いている。駐車場近くに、湖に降りる階段があるのだが、そこに凄い数の魚が集まっていた。近くに神社で餌を売っていて、それが目当てで集まってるようだが、この数は気持ち悪い。体長10数センチはある魚が、所狭しとひしめき合っている。やろうと思えば、素手で掴み取りがいくらでも出来そうだ。
 田沢湖の周りをぐるっと走って、近くにある乳頭温泉郷へ向かうことにした。緑で覆われたスキー場の横を走り抜け到着。いくつか温泉がある中で、秘湯の雰囲気をかもし出している”黒湯温泉”に入ることにした。受付で400円払い早速入る。ここは、混浴露天風呂1、男女別内湯1がある。場所が少し離れているが両方とも入っておいた。中は乳白色をした湯船があるだけなので、体を洗ったりすることもできない。ただ浸かっていただけだったが、こういう人があまりこないようなところに入っているのは、気分がいいものである。難点をいえば、体を流す水さえないので、硫黄の匂いが体に残ってしまうことだ。改めて設備の整った温泉に入らねば!
 新たな温泉を探し、R341を走っていたのだが、ここで奇妙な場所を見つけた。地図上で温泉がある場所へ続く道が封鎖されている。看板があり、土砂災害のため封鎖されているようである。ゲートがあったのだが、壊れていて奥に行けるようになっている。後で調べたのだが、ここは赤川温泉が、かつてあったところで、平成9年に土砂災害により全壊してしまったらしい。幸い死者は出ていないようだが、今になっても復興はされていないようだ。そんなことは露知らず、心の中で囁く者がいる。行ってみたら?と。激しく興味はあった。川には今も土砂があるが、危険な様子は無い。天気も晴れている。ふらふらっと誘われるように入ってしまった。赤川温泉へ続いていた道は、所々隆起していたが、歩いて行く分には問題は無かった。草むらや、空には無数のトンボが舞っていて、ここはトンボ達の楽園になっているようだった。ひたすら歩くこと20分。目の前にすばらしい光景が見えて来た。かすかに香る硫黄の匂いとともに、目の前の山からは白煙が舞い上がっている。建物の跡は何も無く、バリケードも無い。雲仙普賢岳でみた地獄の景色がすぐ目の前に広がっていた。しかも近づき放題である。ここまで来たら、多少の危険はなんのその。土砂崩れの跡を駆け上り、すぐ近くまで行ってきた。すると、白煙のそばを流れる小川からは、湯気がたっているのをみつけた。触ってみると熱い!もの凄く熱い!まだ温泉が湧いて出ている。川の流れに沿い、赤川と合流するところまで来ると、温度は適温になっていた。途中で他の川の冷水と混ざっていい感じになっていた。スコップがあれば、土を掘り返し湯船を作れそうだ。あいにくそんなものは持ってなかったし、そこまでやろうとは思わなかったので辞めておいた。周りは山に囲まれ、下界から完全にシャットアウトされた場所。秘境を見つけた感じがしてとても良かったです。まぁ、立ち入り禁止された場所に入るのは、ルール違反ですけどね。罰せられても文句は言えません。
 赤川温泉跡で、さらに硫黄臭を溜め込んでしまったので、次の温泉に向かうことにした。赤川温泉跡から少し行ったところに、ゲルマニウムという謎の物質を含んだ”トロコ温泉”があったので、ようやく体を洗うことが出来た。ホテルの中にあるので、設備も万端だ。しかも値段が黒湯温泉と同じ400円だった。
 温泉の後、十和田湖に行こうと思っていたのだが、時間が遅くなってしまったので辞めておいた。

走行距離 416.7Km (総計 6080.2Km)
出費
ガソリン代 2793円
飲食代 722円
温泉代 800円
合計 4315円


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