DIARY

2002/10/16 雨のち曇り 遥かなる大地へ旅立とう!

 8:00頃起き、旅の最終準備を整える。日本一周から2ヶ月ほど経ち、暇を持て余していた自分は、再び旅に出ることにした。といっても、今回は旅というよりは観光といったほうがいいかな。目指す場所はカナダ東部!最初はトロントへ行くことになっている。そこには留学している友人T氏がおり、日本一周したら、今度はそっちに行くよとあらかじめいってあったのだ。

 荷物の最終チェックも終わり、いよいよ出発。まずは、今回の旅に同行してくれる友人S氏を迎えに行く。S氏と合流し、バスを使い、名古屋空港へ向かった。空港へは出発時間の2時間ほど前に到着。すぐに搭乗手続きを行い、荷物を預ける。身軽になったところで、空港内を見て回ることにした。トロントへ着いた夜に、T氏のホームステイ先で”ThanksGivingDay”のパーティーがあるらしく、お呼ばれしているのでちょっとお土産を買っていく事にした。んー日本の伝統的?な食べ物の”生八橋”でいいか。お土産を買い、軽い昼食を取り時間になったのでセキュリティーチェックを受けに行く。緊張の瞬間であるが、過去何度かこの儀式は受けたことがあるので、傾向と対策はばっちりだ。自分がしているベルトが引っかかることは実証されているので、早々に外しておく。財布や携帯も籠に入れ、これで何の問題もないはず。・・・・・・ヨシッ!警報は鳴らず。

 次は出国審査である。まぁこれは何の問題もないはずだが、自分には一つ不安材料があった。別に逮捕歴があるとか、怪しいブツを所持しているとか、出入国を拒否された経験があるということではなく、パスポートを洗濯してしまい、ヨレヨレになっているということだ。写真のページがペロペロ剥がれてたり、クシャクシャになってたりで、非常に怪しい。ドキドキしつつ、パスポートを検査官に差し出す。どうにも検査官の顔が厳しい・・・ように見える。こちらを見て一言、「これ洗濯しました?」。ええしちゃいましたとも、ポケットに入れたままガンガンに洗濯機にかけましたとも。もうしないんで堪忍して〜。願いは通じたのか、検査官は判子を押してくれた。返す時に、「気をつけてくださいね」といわれてしまったが。ともかく、これであとは飛行機に乗るだけだ。

 トロントへ向かうノースウェスト航空の便は、平日昼間でも満杯だった。空いてる席があったら、勝手に移動しようと思っていたのだが断念。おとなしく自分の席に座っていることにした。それにしてもつまらない。飛行機に乗っていて、中央に座っていることほどつまらないものはない。外の景色がまったく見えない。これから12時間もこの状態・・・鬱だ。まぁどうにもならないので、日本から持ってきた小説を読んで時間をつぶすことにした。

 日本時間の14:30頃機内にて夕食が配られた。早いっつーの !16:00頃には明かりが消され、就寝時間になった。席を立って外を見ると確かに暗かった。東へ飛んでいるので、日が落ちるのが早いようだ。まったくといっていいほど眠くなかったので、灯りをつけ読書続行。・・・・・・・・長いフライト時間を読書で費やし、ようやく乗り換えの空港であるデトロイトに到着。一時的とはいえ、米国へ入るので、入国手続きがある。ここからは全て英語なので緊張する。英語なんてまったく喋れないが、聞いてくる内容は大体決まってるから大丈夫だろうと思い検査官のところに行くが、この検査官こっちを見やしねぇ。なんだコイツ。おまけにこっちのパスポートを見る気配も無い。かなり怪しい野郎だ。しばらく待ってると、PCの画面みながらぶつぶついってる。こっちに向かっていってるのかどうなのかさっぱり分からん。とりあえず何かいっといたほうがいいかなと、NOといってみた。すると、シッシッと追い返された。・・・ムカツク。非常に不愉快だった。隣の列に並んでたS氏は通過していたので、そちらの列に並ぶ。今度は大丈夫そうだ。パスポートを渡し、これからどこに行くのか、何日旅行する予定だ、などのお決まりのことを聞かれ、片言の英語で答えていく。そして最後にパスポートを指しながら、こんな単語が聞こえた”Wash?”。ええそうですとも、洗っちゃいましたよー。Yesと答え、首をブンブン振る。続けざまに検査官はブォーブォーといいながらパスポートの上で指を動かしている。ええそうですとも、ドライヤーで乾かしましたとも。YesYesといい、また首を振る。ようやく帰ってきた問題児(パスポート)を大事にしまいつつ、今度新しいパスポートにしたら、大事にしようと固く心に誓った。

 なかなか出てこないと思っていたら、隣のターンテーブルでグルグル回ってた荷物を回収して、デトロイト空港のロビーで小休止。1時間ほど休み、いよいよトロントへと向かう。再びノースウェスト航空に乗り込む。デトロイトからトロントへは1時間ちょっとで着くので早い。機内で渡された入国カードは全て英語でさっぱりだったので、適当に書いておいた。そして現地時間15:30ようやくトロントへと到着。長かった。入国手続きも問題なく通過!今回は洗ったのか?とか聞かれなかった。

トロント空港にT氏が迎えに来てくれているはずなので、T氏を探す。それにしてもトロント空港は行儀が良い。前に行ったことのあるヨーロッパ方面や韓国では、タクシーの客引きでごった返していたが、ここは非常に静かだ。客引きがほとんどいない。これには少し驚いた。おかげでT氏はすぐに見つけられた。数ヶ月ぶりの再開であった。

 売られていく子牛のごとく、T氏に連れられまずは宿泊場所のB&Bへ向かった。B&Bは、日本でいうなら民宿のようなもので、ベットと朝食付きという意味だ。バス及び地下鉄で1時間ちょっとのところにB&Bはあった。地下鉄PAPE駅から徒歩5分ほどのところにあるそこは、日本人が経営している。お陰で日本語も通じるし、なにより安いので助かる。1日35C$也。日本円にしても3000円以下。ユースに泊まるよりも、安全で快適だ。

 到着して早速中に入ろうとすると、ドアのところに書置きがあるのを発見。鍵はマットの下にあるから勝手に入ってくれと書いてある。いいのだろうか。中に入ると、誰もいない。あんな書置きがあるくらいだから当然だろう。激しく不安だったが、このあとパーティーに行かなければならないので、荷物だけ置きB&Bを後にした。

 パーティー会場であるT氏のホームステイ先へ向かうべく、地下鉄に乗り込む。トロントの地下鉄は2本のラインしかないので、非常に簡単である。トロントの人が東京の地下鉄に乗った日には迷子になること必死だろうなぁ・・・。地下鉄→バスと乗り換え、ホームステイ先に到着。出迎えてくれたステイマザーに挨拶するが、何いってるかさっぱりわからず。自分の無知っぷりが悲しい。続いて娘さんが出てきたが、相変わらずさっぱりだった。しかし、娘さんは日本の英会話教室で講師をしていたことがあるらしく、ほんのちょっぴり日本語が話せ、また英語も幾分聞き取りやすかった。聞き取れたって意味がわかんないので意味無いけどね・・・。

 パーティーの用意がまだ出来ていなかったので、それまで娘さんと雑談して過ごすことになった。あちらさんは日本語の会話集みたいなのを持ち出してきた。こちらも辞書を取り出し、ガチンコバトルスタート!・・・バトルにならねぇ。あっちは一応日本語で聞いてくるが、こちらは英語で答えなければ通じない。英語で聞かれると???の状態。こっちが英語で話そうにも、それは不可能というもの。よってこの勝負にははなから無理があったというものだ。いつしか沈黙が場を支配し、そのあとには乾いた笑いが起こるだけだった。合掌。ちなみにT氏は、自分の家族も来るというので迎えにいっており、通訳してもらうことも出来なかった。

 やがて準備も整い、ようやくメシにありつくことが出来た。チキンの丸焼き、かぼちゃのようなものに、ミニキャベツ、不思議な味のパンに、各種飲み物。ステイマザー等はなにやらマシンガントークしていたが、参加できず黙々と食べつづけた。宴もたけなわになり、食べる手も止まりこれで終わりかなぁと思っていたら、パンプキンパイがでてきた。腹いっぱいの今の状況ではかなりキツイブツであるが、食べないわけにはいかないので詰め込む。完食し、もう無いだろうと思っていたら、みやげ物を開けだした。こちらの人は貰ったものは、その場で開ける習慣があるんだそうだ。八橋をかったことが裏目に出た。まぁすごいわとかいいながら、皆のテーブルに配っていく。クッソーと心の中で悪態をつきつつ、数個を胃の中に収めた。

  夜遅くなり、ようやく解散することになった。T氏は今日は家族とホテルで泊まるというので、明日の約束をしてわかれた。夜の異国をS氏と連れ立ってバス停へ向かったが、寒いし疲れていたので、タクシーを拾ってみることにした。しかしこの時間だと流しのタクシーもほとんどいなく、やっと捕まえた黒人のあんちゃんは、こっちの話をまったく聞いてはくれなかった。駅へ行きたいと硝子越しに伝えるが、EASTというばかり。ただ道を聞いてるだけと思われてるようだ。それにもう今日は営業はおしまいさ、みたいな雰囲気が漂っていたので、おとなしくバス停まで歩くことにした。

 バス停に着いたはいいが、これが駅へ向かう保証はどこにも無い。来たバスの運ちゃんにこのバス駅にいく?と適当な英語で聞いてみると、どうも違ったようだ。向かいのバス停だといわれた、多分。急いで向かいに移動し、待つこと数分。今度は何も聞かず乗ってみる。すると、数駅後には駅に着いた。良かった−と安堵しつつ、地下鉄に乗り寝床へ移動。地下鉄までこれば、もう迷う心配はなかった。

 寝床のB&Bでは、本日最後の試練がまっていた。ドアが開かねぇ。え?この寒い中、野宿ですか?と誰にでもなく質問してしまう。いやいや、鍵は持っているのだ。ただその鍵は二つ目の扉の鍵であって、一番外側の鍵ではないのだ。この家には玄関に二つ扉があり、自分たちが持っているのは内側の鍵というわけだ。絶望という二文字が二人の頭上に訪れる中、必死の抵抗を試みる。とりあえずチャイムを押してみるが、鳴ってる気配は無い。ダメか。ならばノック作戦だ。必要なまでのノックを繰り返す。時折ノブをガチャガチャやったりもする。・・・はたから見ると凄い怪しい。とうか警察に通報されても文句言えないのでは?しかし、こちらとて必死である。はたして、その行動はやがて実を結んだ。家の明かりがつき、家主が出てき中へ入ることに成功した、パンツにTシャツを着た大男によって・・・。大男の後からでてきた日本人オーナーに事情説明&挨拶をして、ようやく安息の地を得ることに成功したのだった。その日はもうくたくただったので、シャワーを浴び、速攻で眠りについた。あとで知ったことだが、外側の扉は、鍵穴を押しながら引けば開いたそうな。手屁っ。

1日目終了。
   


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