DIARY

2002/10/20 晴れ時々曇り 極寒のケベックシティー

 朝、かなり早い時間に目が醒めた。周りを起こすのは忍びないので薄暗い中、手帳に日記を書いて時間を潰した。8:00日が昇るのが遅いカナダでも、さすがにこの時間だと明るい。しかし、周りはだれも起きてこない。みんなお寝坊さん?寝てようが起きてようがこの時間になれば関係ない。身支度を始める。歯を磨いて、顔を洗うだけなのですぐ終わる。シャワーも浴びたかったが、ここのシャワーはショボショボなので止めておいた。狭い上に水の出も悪い、脱いだものを置いておく場所もない。昨日は我慢したが、脱いだものを地べたに置くのは抵抗がある。カナダ人とかにとっては、当たり前のことなんだろうけど・・・。

 9:00には他の二人も準備を終えて、ケベックへ出発することになった。今日もガンガン行くぜーと思っていたが、休日ということもあってか警察が大量にいたのでおとなしく運転した。のんびり走りながら遠くの景色をみると、森林が真っ赤に紅葉していた。ちょうどいい時期にこれたようだ。ケベックからトロントへ帰る途中に寄り道していくつもりなので今から楽しみだ。

 200Kmほど走った頃、路肩に雪が積もっているのを発見した。初めは雪だとわからなかったが、進むにつれ積もっている量が多くなってきた頃に、あぁこれ雪なんだとわかった。SAでちょいと下りて、休憩がてら雪と戯れることにした。いやー寒いの何のって。ぶるぶる震えてきた。日本はまだ秋だってのに、こっちはもう冬支度が必要なようだ。紅葉と雪という組み合わせが、絶妙にマッチしていた。道路には積もっていないので、その後も普通に走らせることができた。スタッドレスなんて積んでないから、雪道だったらどうしようかとビビッてたけど、良かった。

 モントリオールからケベックはそれほど離れてなかったようで、昼前には到着できた。ケベックでは赤信号右折が出来ないので、注意して運転する。同じ国でも州によって道路交通法が違うのは、なにかと不便である。ついでに言うと、ケベックはフランス語で皆喋る。これは昔、フランスの植民地であった為のようだ。高速道路を下りて、10分程走ると、観光スポットに到着した。駐車場を求め走り回ったが、見つからなかった&路上駐車が多かったので、自分たちもそれに習った。裏路地に入り、無事駐車スペースを発見することが出来た。おまわりさんが来ませんよーに。

 ケベックは、観光名所が一つの地域に固まっているので助かる。地下鉄に乗ったりする必要もなく、全て歩いて見て回れる。手始めにダルム広場へ向かった。旧市街地の中心部にあり、ここを観光の起点にすると便利だとガイドブックにも書いてあった。ダルム広場から右手にシャトー・フロントナック・ホテルを眺めながら、シタデル(要塞)へ向かう。このシャトー・フロントナック・ホテルは、第二次大戦中に日本本土への攻撃をチャールズやルーズベルトが話し合った会議場にもなったらしい。シタデルは星型の要塞で、所々に大砲が設置されていた。大砲の砲身にはゴミが大量に投げ込まれており、少し物悲しい。要塞の外側は散歩道になっていて、300段あるといわれる階段を昇ると城塞の上にあがることが出きる。周りには風をさえぎるものもなく、吹きつける風が直接肌にあたりどんどん体温を奪っていく。指がかじかんでしょうがない。これ以上ここにいるのは自殺行為に等しい。ということで、さっさと移動した。

 旧市街地へ戻り、今度はノートルダム大聖堂を見物することにした。モントリオールに続き、2つ目である。やっぱり、カトリック系が多いんだろうねぇ。中は相変わらず豪華である。金ピカリンは基本のようだ。窓はステンドグラス、天井を見上げれば青空が描かれていた。マリア様の心、それは青空ってやつだろうか?聖堂の中は、否応無しに静寂を求められる空間である。靴音一つ立てるのもはばかられる。そろりそろりと歩いて椅子に座り休憩。寒さに震えてた身には、ありがたい場所である。体があったまったところで外に出ることにした。

 ヒュォ〜〜〜という風と共に、一瞬して体は凍りつく。鼻水が垂れてくるくらい寒い。防寒着、何か持ってこればよかった。道行く人々は、コートやら何やら着こんで暖かそうだ。ケベックは真冬にもなると、最高気温が氷点下という日が続くらしいので、現地の人にいわせればまだまだなのだろうけど。寒いのは嫌だが、ここらでお土産が欲しいなぁということで、繁華街を歩き回ることにした。ついでにこの店は外せない、と前からチェックしていた場所も見ておく。エクスカリバーという店で、一風変わった品物を置いている。何かは秘密。別に変なとこではないよ。かなり入り辛い場所ではあるけど。ここは店員のレベルが高く、なかなかいい場所だった。

 繁華街を小一時間ほど見て周り、かなり遅めのランチタイム。レストランに入り、スパゲッティーを注文。うーん良く考えると、カナダらしい食事ってあまりしてないなぁ。ファーストフードとかギリシャ料理とか中華料理とか・・・不思議だ。まぁ、食にはこだわらないので、そう気にならないが。こういうちゃんとしたところで食事をすると、チップが難しい。チップの習慣のない日本人にとって、いくらぐらいおいとけば良いのか見当もつかない。だいたい勘定の10〜15%なんてよくガイドブックには書いてあるけど、現地の人が本当にそれだけ払っているのか確認するすべもない。それに、そのチップが誰の手に行くかも謎である。ホテルだったら、ホテルマンに直接渡せば、その人のものだろうし、ベットの枕元に置いたチップは、ベットメーキングをしてくれた人のものだろう。しかし、レストランとかだとどうだろう。代金とチップ合わせて30C$になって、お札3枚出したときなんかは、そのままレジへGOだろう。チップなんて関係ない。ウェイターが、チップ分をレジから頂いたりしてるんだろうか。ちょっとこすい気もする。個人的に、チップはウェイターよりも料理人に渡したいんだが。うーん謎だ。

 外へ出ると寒さは一段と厳しくなっていた。嫌だ嫌だと思いつつ、近くの店でメープルシロップを購入。カナダ土産の定番だ。旧市街地から今度はまったく栄えてない、というか観光名所じゃないところを歩く。こういう日本人がまずいないところを歩くのが、何気に好きだ。さびれている場所を歩くのはドキドキする。高速道路の下を通ったとき、一人で黙々と柱に落書きをしてる青年がいたのはポイントが高かった。そこからふっつーの道を歩き出す。所々に店はあるが、観光客が入るようなところではない。少し歩いたところに聖堂があったので、ちょっくら覗いてみた。まさに地元の人の為の、って感じのところだ。場違い感が凄まじくする。入って何をするでもなく眺めていたら、近くのおばちゃんが寄って来て、握手を求めてきた。何か話し掛けてきてるが、フランス語なのでさっぱりわからない。多分よく来たわね〜、ここは素晴らしいところよ〜とか言ってるんだろう。敵意はないようなので、適当にうんうん頷いて、そそくさと退散した。

 日も暮れかけてきた頃に車に戻り、寝床に移動することにした。ケベックにもユースホステルはあったが、昨日で懲りたので、今日はモーテルに泊まるつもりだった。といっても場所は調べていない。高速道路を走っていれば、そのうち見つかるだろうと甘々の考えだった。オタワに行く道がてらにあるという仮定のもと、車を走らせる。10Km、20Km走ったところにあったが、ケベックに近すぎる。もうちょっとオタワに近いほうがいいかなぁと、見逃したのが失敗だった。そこから先はまったく影も形もなく、適当なところで下りて探したりもしたが無駄だった。

 結局100Km以上走ったところで、ようやく看板を見つけ、高速を下りてかなり走ったところでようやくモーテルに到着した。その頃にはもう日が完全に落ちていた・・・。ちなみにモーテルってのはモーターホテルの略です。駐車場完備で車で乗り付けてくれてOK、というありがたいホテルです。しかもここのモーテルは安かった。郊外にあるということもあり、一部屋55C$。3人で一部屋なので、一人1500円位?超激安!そのかわりベットが一つ足りなかった。狭いのでエキストラベットも入れられない。まぁ、そんなことは些細な問題だ。テレビだってあったし。

 寝床も決まって、メシを食べようということになり車を走らせ探し回ったが何もない。だだっ広い道が永遠と続いている。制限速度も80Kmと、出血大サービス。モーテル近くに戻り、ガソリンスタンド兼コンビに兼レンタルビデオ屋を見つけたので、ようやく食い物を調達できた。本日の走行距離は460Km。今日もよく走った。明日もそうとう走ることが予想できたので、一番にシャワーを浴び、速攻で寝た。床で寝る羽目になったのはS氏だった。すまん。

5日目終了

シャトー・フロントナック・ホテル
ノートルダム大聖堂
大聖堂の中

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