DIARY

2002/10/21 晴れ 紅葉と雪化粧

 外はまだ真っ暗だというのに、目が醒めた。どうもカナダへ来てから、体内時計がうまく機能してないようだ。自然に起きてしまった場合、2度寝することがなかなか出来ない。仕方なく、布団の中で夜が明けるのを待つ。7:00頃から徐々に明るくなりだし、ブラインドを指でチョイト開けて外を見ると、驚きの光景が目に入った。昨日まで茶色だった地面が、真っ白に変わっていた。今は降っていないが、雪が3cmほど積もっていた。当然車にも積もっていて、フロントガラスは水滴が凍り付いて張り付いているのが見えた。10月下旬で、もう凍りつくのか・・・。道路に積もってたら嫌だなぁと、首をめぐらせて見ると、道路には積もってなかった。ほっと一安心。雪道なんて運転したくない。

 8:00には二人も起きてきて、出発の準備を始める。二人より早く起きていて、特に準備することのない自分は、車の面倒を見ておくことにした。扉を開け外へ出ると、寒風が吹きすさぶ。ぶるぶるぶる。寒さに震えながら、車に積もった雪を払い落としていく。大自然の中にあるだけあって、雪はこの上なく綺麗でサラサラだった。カナダでスキーもいいなぁと思いながら車に乗りエンジン始動。車を暖めつつ、各ガラスの凍りついた水滴を溶かしていく。途中からS氏も部屋から温水を持って出てきて、氷を溶かすのを手伝ってくれた。ようやく雪も氷もなくなり、クリーム色の車体が太陽の元照らし出された。しっかし、いつの間にこんな汚くなったんだ・・・。クリーム色の彼は雪のせいだけでは無いだろうが、すす汚れて借り出した頃の面影は無かった。

 さて、人も車も準備オッケーとなったところで出発。今日の最終目的地はオタワだが、その前にロレンシャン高原へ行って、紅葉を楽しむことにする。高速道路に乗るべく、昨日来た道を引き返す。昨日は夜だったので景色がほとんど分からなかったが、光の下で見渡せば建物らしい建物がほとんど無いのが分かった。豊かな田園地帯といった場所で、山もないので空が異様に広く感じられた。改めてカナダという国の広大さが理解できた。

 高速道路を順調に飛ばしつつ、ロレンシャン高原目指し北上する。緩やかな丘陵地帯に広がる紅葉が、カーブを曲がるたびに色鮮やかになっていく。高速道路から一般道へ移り、しばらく走ったところでサン・ジョビットの村に到着。ここら辺が観光客の集まるところのようで、小さなお店が道路沿いにいくつも並んでいた。道路の端に設けられた駐車スペースに車を止め、お店を見ながら休憩することにした。カナダ版100円ショップに寄って、飲食料やらなんやらを買い込んだり、レストランで食事をしたりしてのんびりとした時間を過ごした。

 お腹も一杯になったところで、紅葉を堪能すべくさらに山の方へ向かった。こちらの方も雪が降っていたみたいで、うっすらと積もっていた。30分ほど走り、すれ違う車も無く、舗装道路が無いところまで来たところで車を降り散策してみた。紅葉の中に積もる雪、う〜んビューティフル。この寒さでは紅葉を維持するのは難しいのだろう、舞い落ちた葉が地面に無数に広がっていた。1週間ほど前が、ピークだったのかなと思わせた。まぁ、遠くから観た紅葉はこの上なく綺麗だったので満足である。

 ロレンシャン高原を後にして、次はオタワに向かう。山道を走っていくのだが、こちらは急カーブがほとんど無いので、一定のペースを保って楽に走ることが出来る。制限速度も、お決まりの80Km。非常に順調である。時々物凄いアップダウンがあるが、それはご愛嬌である。

 あと少しでオタワ中心部だーというところで、大渋滞にはまった。反対車線を見ると、事故をやっていて、全面封鎖されていた。救急車とパトカーだけがいる。このせいなのだろうか、あっちもこっちも大渋滞だった。こいつはどうにもならんな、ということで観光場所から少し離れたところに車を停めて、そこから歩いて観光することにした。夜になれば渋滞も解消されてるだろう。

 オタワは、カナダの首都なのだが驚くほど小さな街である。観光スポットとしては、美術館や博物館が多いが、自分たちは興味無いので実際に観る場所はかなり少なくなってしまう。それだけに、短時間で観て周れるので助かるのだが。時刻も夕方になっていることだし、さくっと行きますかということで、まずはノートルダム大聖堂へ向かった。これでノートルダム3つ制覇だ。ここのノートルダム大聖堂で、トイレを拝借して中へ入っていく。・・・ほぼ無人。入れ違いに何人か出ていったので、礼拝が終わったあとだったのだろうか。観光客はまったくいなかった。誰もいない場所というのは居ずらいものなので、そそくさと退散。外に出て写真を何枚か撮り、次の場所へ。

 ノートルダム大聖堂の向かい側には国立美術館があるのだが、ここはパス。どちらにしても閉館時間が迫っていたので、観ることはできない。少し歩くと、今度は国会議事堂が見えてきた。ここは外から見るだけ。中に入ることも出来るが、どちらにしても(以下略)。うーん、夕方に来たのは失敗だったか。でもそんなに見るとこないしなぁ。もう一日あれば、どっかの美術館とかいってもよかったんだけど、明日にはトロントへ戻らないといけないのでしょうがない。

 何気に辺りは暗くなっていて、これ以上観光する場所もなさそうなので、大型ショッピングセンターの中をさ迷うことにした。確かリドー・センターとかいった気がする。特に買うものは無いが、1〜2時間ほどぶらぶらしておいた。CDでも買おうかとも思ったが、欲しいアーティストもいないし、有名どころは日本でも買えそうなので、手は出さなかった。前行った韓国だと値段も安いし、まず日本じゃ見かけないものばっかだったので、大量に買ったんだけど・・・。

 リドー・センターを出た頃には、すっかり夜になっていた。渋滞もそろそろ解消されてるだろう、ということでモーテル探して移動することにした。オタワにもユースはあるのだが、モントリオールでの第一印象が悪かったので辞め。というかモーテルがユースに比べるべくも無いほど快適だったので、気に入ってしまったのだ。ただ、探すのだけは苦労するが・・・。

 今回も、50Km走っても無い、100Km走っても無い。150Km走ってようやく見つける事が出来た。モーテルの場所が載ってる地図を買っておけばよかったかなぁ。今日のモーテルは、昨日のところよりも、しっかり”ホテルです”っていう建物で、料金も一人30C$だった。そのかわり朝食付きのようだ。シャワーのでもバッチシだし、ベットもふかふか。エキストラベットもあったので文句無し。荷物を置いて一段落したところで夕食の調達に出かけた。すぐ近くにスーパーがあったので、そこで買うことにした。チョコレートケーキ、ポテチ、チーズ、ハム、ヨーグルト、レーズンパン、ドーナツ。節操無く色々購入。おおよそ”夕食”のイメージからは程遠いものばかりだが、あまり気にしない。モーテルに戻って箸もフォークもスプーンも無いのに気づいたが、買いに行くのもバカらしいので、手でケーキをちぎり分け、ドーナツの入っていたプラスチックケースを破り、スプーン代わりにして食べた。全部食べるのは無理だったので、明日移行に持ち越し。あれは”夕食”じゃなくて”おやつ”だな、と思ったところで今日はお開き。今日も500Km以上走りました・・・。

6日目終了

雪と車と紅葉と
ロレンシャン高原の風景
ノートルダム大聖堂

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