Zamani Baraye Masti Asbha:酔っ払った馬の時間
内容を知りたくない方は見ないで下さいね☆


ついに見ちゃいました。自主上映の映画なので母ととても楽しみにしてたのです。何でもクルド語が使われた初めての映画!だそうです(トルコ政府はクルド語の使用を長年、禁止してきた) 最初のシーンに使われてるのもクルド語。字幕っぽくスクリーンに出てくるのもクルド語。クルド語ってアラビア語に似た文字なんだけど微妙に違うんですよね。クルド語の方が一文字に丸みがある。

お話はクルディスタンに住む遺児となった5人兄弟のお話。障害を持つマディってお兄さんを助ける為、兄弟みんなが一生懸命働くんです。 お姉さんはお嫁入りし、次男のアーヨブは手術代を稼ぐ為、ラバを売るため密輸隊に入る。 例え、お兄さんの命が短くとも、大好きな家族の為にみな出来る限りのこと、するんです。

タイトルとなる「酔っ払った馬の時間」???って思う人も多いでしょう これはクルディスタンの冬の厳しさを伝えてます。特に国境地帯の冬はすさまじく、密輸隊がラバに凍えないようにお酒を飲ませるのです。本当に、今でもクルディスタンで起こってそうな風景です…。

最後、イラクの国境まで来た時、国境警備隊に見つかり、他の仲間はみんな逃げてしまいます。でもアーヨブは大好きなお兄さんの為、ベロンベロンに酔ったラバを引き、国境を越え、イラクに入っていきます。 ってそこで終わってるので後、どうなったかっていうのは想像にお任せってやつっですね^^;わざわざイラクに入っていったのはイラクのほうが高い値段でラバを売れるから。密輸に小さな子までも加わるのは、工業も産業もないこの地域でお金になる仕事は密輸くらいだからでしょう。

見終わって大変とか可愛そうっとかいうよりも、あまりのすごさにびっくりしてしまいました。すごさってクルディスタンに住む、人間の強さ、壮大な風景のすごさ、家族愛のすごさetc...いっぱいあります。出てくる子供達もそこに住む子を起用したのだとか。だからクルディスタンに住む厳しさっていうのを身を持って表現できたんでしょう。

でも私がいっちばんびっくりしたのが最後の国境越えのシーン。国境って有刺鉄線(しかも殆ど倒れてる低い柵みたいなもん)でアーヨブみたいな小さな子でもヒョイってイラクに入っていけちゃうのかな?中東は特に国境付近は治安が悪いけどクルディスタンは国境が曖昧になってるからね...

とにかく、見てよかった。今までの映画とは180度違うものだったけど、めちゃいい。中東に興味のある人(特にトルコ、イラン、イラク情勢)是非見てください!!



↑主人公のアーマネ役のアーマネちゃん。めちゃ可愛い!!登場人物は本名をそのまま起用してるのだ…