トルコに興味がある人に是非読んでもらいたいのが松浦範子著のクルディスタンを訪ねてという本。 とにかくすごい。よくここまで赤裸々に書けたなーと思う。 クルド人は元々アーリア系でトルコ人とはまた違う民族なのだ。ロマ(ジプシー)、ユダヤと並ぶ国を持たない民族である。彼らは世界中に住んでいるが 多いのがイラン西部、イラク北部、そしてトルコ東部である。彼らが国を建設できなかった大きな理由として、列強による油田開発がある。要するにKurdistan(クルド人の住む地域)は石油が豊富に取れるから独立させたくなかった訳だね。まったくもう(怒) だからほんの一時だけ国を作ったけどすぐに分裂。その結果トルコ、イラク、イランにまたがって住むようになってしまった。この本にはそのような歴史だけではなく、トルコ政府からの弾圧で故郷を焼かれ、逃げるように西へ向かった人や住み続けている人、クルド人が故に差別から逃れなれない人、様々な人々が描かれている。 トルコの人はクルド人についてどういう印象を持っているんだろう…? 前、Istanbulに行った時に会った2人はいい印象はないとキッパリ言った。 一部の過激派による事件なのでついテロと関連づけてしまうそうだ。しかし Sultanafmetの絨毯屋の息子は自分からトルコ人証明書(出身地がかいてある)を見せて「自分はDiyarbakir出身のクルド人だよ」と誇らしげに言った。確かに一部の過激派はテロを起こしたりしているけど他の大多数のクルド人は平和を望んだごく普通の民族なのだ。 トルコにおけるクルド人問題。とても簡単には片付けられない。Erzurum出身の友達がいるが彼も、東部は危険だからトルコに来ても絶対に行くな!と言う。この本を読むと今、Istanbulで住んでいる人のどれだけが故郷を追われてやってきたのか…そう思うとやるせなくなる。 トルコは混血の国。彼らのルーツをたどると大抵はアラビア・ペルシャ・クルド・トルコ(タタール)のどれかになるそうだ。多民族国家の宿命だとは思うけど、少しでも早くトルコに住む人全てに平等の権利が与えられて欲しい。 ![]() お勧め☆ クルド人問題を扱った映画として遥かなるクルディスタンや酔っ払った馬の時間もあります
![]() |