Detour 03-3 in Myanmar
Yangon〜Pagan (23rd)
7時にセットしていたアラームが時間どおりにチャイムを鳴らし、今日の行動開始です。
自分で選んだ安宿ですから文句は言えませんが、部屋に窓がないというのは、こんなにも時間感覚を麻痺させ体内時計を見事に狂わせるものでしょうか?
(ミャンマーは時差の関係で、日本よりも2時間30分遅れ。 しかし、実際には日本より日が早く明け、日が早く暮れているみたい。)
今日の出発は午後3時。 パガン行きのバスが出発する時間が午後3時なのです。 それまでの半日は自由。 『午前中はホテルにチックインしたまま出かけることができるし、帰ってきてもう一度シャワーを浴びて出かけることにしよう。』
『ヤンゴン一大きな市場のアウンサンマーケットやDuty
Free Shopも今のうちに見ておこうか。』、という気持ちで出かけていきました。
まず、Duty Free Shopは10時から開店。 『ざんねん。』 しかも、アウンサンマーケットもまだ、開いている様子なし。 まだ、従業員が職場に向かっているだけのようです。 今日もまた、昨日行った“J ドーナッツ”へ。 昨日といい今日といい、決してミャンマー人の給料から考えるとドーナッツの値段は安くないのですが(はっきり言うと高い)、その店に来ている客の数の多さには驚き!
『こんなに、豊かな(所得の面で)国だったけ、ミャンマーって…?』
先日も書きましたが、公務員の平均給与は2,000〜3,000チャット(しかし、公務員は米など生活に必要なものは市価の3分の1の値段で買うことができるそう。)、民間企業でも20,000〜30,000チャット。 私の今日のオーダーはドーナッツ3個とコーヒーで240チャット。 ドル計算すれば、1ドルにも満たない額なのですが、公務員にとっては給料の約10分の1。 日本にすれば20万の給料で、2万円のドーナッツ。 それほどのものには思えませんが!
アウンサンマーケット
9時過ぎにはアウンサンマーケットへ。 でも、まだほとんどの店はシャッターを下ろしたまま。 『10時ぐらいかな、店が開くのは?』 そう思い、ぷらぷらとマーケットを進んでいきました。
そして、ちょっとジュースでもと思い、イスに腰を下ろしていると、そこに現れたのはインド系の少年。
きっといろんな旅行者と話をして覚えたんでしょう、巧みな日本語を話すではありませんか。
「両替するか?」、「一番いい店こっち。」
しかし、私はヤンゴンについたとき、白タクの運転手に言われるまま公定レートで40ドル(交換レート 1ドル=250チャット 合計10,000チャット)両替をしていたので、当面のチャットは間に合っていました。 しかし、同時に別の不安が…。 『きっと、このままいくとFECは余ってしまい、無駄なものを買わなければいけないはめに…。』
ここで朗報。 現在では闇市場を通じてFECからドルへの再両替が可能になっていたのでした。
「聞くだけ聞いておこうか!」 彼の言うがままについて行った先は、ビデオ屋さん。 商品のビデオは、どこから見ても完全なダビング品。 いかにも“怪しい店”。 若い夫婦が店の経営者。 彼らは、私たちに対しては無関心なそぶりしか見せず、愛想の全くないものでした。 これも、警察などの取り締まりを考えてのことなのでしょうか?
「200FECは$190に交換」 本来は1FEC=$1なので、実に$10の儲け。 『実にぼろい商売だ。』 一回の取引で、公務員の月給ぐらい稼いでしまうのですから。 どの世界でも、一番割りのいい商売は金融業?
また$1をチャットに両替する場合、闇市場では330チャット。 これは日々変動しますので、言い切ることはできませんが…。 それにつけても、白タクの運転手にはやられました。 『さすが白タクの運転手!』、『$40だけにしておいたのがせめてもの救い。』
「とりあえず今日はお金も持っていないし、とにかく土曜日か日曜日にはまたヤンゴンに戻ってくるから、その時また来るよ。」
その後もロンジー屋、木製品、漆製品、シャン族の衣装・バッグなど、色々な店を紹介してもらって彼とはさようなら。
『使えない、FECならばお土産でも買おうかな?』 そう思い、今度はDuty Free Shopに行ってみますが…。
そんなに期待をしていたわけではないのですが、『やっぱり!』
これが、予想以上におそまつ。 『スーパーマーケットの間違いでは?』 お酒やタバコなど一見それらしきものはありましたが、その外はというと…。 醤油、紅茶、干し椎茸、後は磨き粉などのなどの日用品。 カルビーポテトチップスなど日本のスナックもありましたが、賞味期限は2月18日であったり、3月2日であったり、すでに期限を越えたものばかり。 『一体誰が、こんなもの買っていくのだろう?』 唯一買ってもいいと思ったものが、ミャンマーと名の入ったチョコレート。 でも、$8はぼったくり!?
エアコンは効いていて快適なのですが、他の客は誰もおらず、ずっとここで時間をつぶすのは無理。
Hmm 考え浮かばず、ホテルに帰還。 ホテルでシャワーを浴びゆっくりすることに。
『ヤンゴンは都会すぎる。 早くどこかに行きたい。』 都会になりすぎて、喧しすぎるヤンゴンにはもう未練はありません。 早くヤンゴンを離れたい。
午前中ちょっと歩いただけでシャツは汗いっぱい。 ミャンマーは今、乾季なので日本の夏よりも湿気が少なく、ましはましなのですが・・・。 それでも、30度以上の気温と自動車からでる排気ガス、そして埃が入り混じって、私の体もぼろ雑巾みたいに薄汚れてしまっている気がします。
せめてもの救いは、このホットシャワー。 読んで字の通り、温水のでるシャワー。
さて、東南アジアにおいてはシャワーといえば、出てくるのは水だけと決まっています。 ホットシャワーといっても水しか出てこないところが、実際は大半でしたから。 そう考えれば、ここはかなりましな方?
シャワーも終えて、食事も終えて、長距離バスの会社が集まるバスターミナルにタクシーで向かいます。 タクシーの運転手は英語はあまりよくわかっていなかった様子ですが、でも、近くにいた仲間に聞いて、OKみたい。(?)
バスターミナルは空港近くに位置していました。 タクシーに乗っている最中に急に雨が降り始め、よかったような悪かったような気分。
出発2時間半前にそこに着きました。 バスターミナルとばかり思っていたのですが、実は様々なバスのオフィスが集まった広場のようなもの。
『タクシーで来なかったら、この雨の中大変なことに…。』 と、一安心。
神奈川中央バス
ここにいると、実に様々なバスがやって来ます。 西部電鉄近江観光バス、富士急観光バス、神奈川中央バス、京王観光バス。 どれも日本のお下がりばかり。 一部は韓国製バスもありましたが、右ハンドルという日本との共通点から考えると、やはり日本製が便利な様子。
『どうぞ、いいバスが来てください!』
2時間半後に私が見たものは、外見は正体不明のバス。 車中に入ると、日本語表示がありましたから、きっと日本製バスなのでしょう。
問題だったのは、私の席。 バスの正面から見て左の一番奥の席。 一番後ろといえば居心地がよさそうですが、席がびっちり埋まっているせいか、後ろの席だけあってリクライニングするためのスペースがない。 そのせいなのでしょう。 それにしても、ここだけずいぶんと狭い。 夜になって、みんなが席を倒し始めると、それが一層よくわかります。 均等に席が倒れるからいいのでしょうが、ここだけは席が倒れないので困ったもの。 これで、15時間! 『ヒエー!』
それでも最初は、平坦な道を通っていましたから、ましだったかも。 途中からは、舗装も充分でないような道の連続。 バスは、揺れるは跳ねるは。 まさに、ジャンピング・バス。 ひどい時には、バスに座っていながら屋根に頭をぶつけるほど飛び上がってしまう。 そんな状態でバスは出発しました。
『ハァ、先が思いやられる。』
隣の席は、一見中国風の日本人旅行者。 彼は3ヶ月間東南アジアを旅行しているそう。 それを聞いただけで、急に親近感を感じてしまいます。 話し相手もできて、これで少しは退屈せずにパガンまで行けそうです。
バスがしばらくいくとビデオ上映。
少しみていると、急に場面が変わるんです。 そしてまた。 映画のアクション場面ばかりが続きます。 アクション場面の寄せ集め。
007、トルーライズ、フェイス・オフ等々。 映画は吹き替えなし。 でもこれならば、たとえ言葉がわからなくてもOK。 そして、ミャンマーのドラマ。 しかしこちらは、動きが少なく非常に退屈なもの。 だんだん意識が、遠のいていきます。
夜8時すぎにはMeal stop(食事休憩)。 ミャンマーに来てから始めて、初めて目にする純粋なシャン料理(シャン族の食事)。 大鍋をのぞき込み、魚の煮込み料理を指差して注文。 初めて口にするシャン料理。
うわさの通り、シャン料理はものすごく油っこい。 こっちのご飯にかけると、程々になることはなるのですが、私も、うんざりするほどの油っこさ。
『ハァ、あと9時間。 まあ座れているだけでもましか!』
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