Detour 04-2 in Vietnam
Ho Chi Minh City(20th)

ベトナムの朝は早かった。
熱い地方によく見られる傾向でもあるのですが、朝が早い。涼しい朝ひと仕事して、暑い昼間は休憩、そして夜のなると、また賑わいを取り戻す。やはりベトナムでも、この例にもれず、早朝5時ごろからバイクの音がけたたましくうなっていました。
幸い表通りに面したホテルに泊まっておらず、直接その音に悩ませられることはないのですが、それにしても騒がしい。
そのせいもあったのでしょうか。習慣なのでしょうか。いつも通り朝7時には目を覚ましてしまいました。

『もっと、ゆっくり寝ていたらいいものを、何で?』
どうも貧乏性なのでしょうか、限られた時間がとてももったいなく思えてしまいますから・・・。
でも、何をするかは決めていません。

ただ、『フォー食べたいな。』『カフェでコーヒー飲みたいな。』そんなことぐらいでしょうか。
『でも、まずは洗濯をしないとな・・・。』

手短に洗濯を終えると、改めて市内へと出て行くことにしました。お腹も減ったことだし・・・。



 TU LIEUホテル 401号室




ホテルを出ると、昔歩いた道を、昔の記憶をたどりながら歩くことにしました。まずは、市場へ。時間的には、もう少し遅いかもしれませんが、それでも、多くの現地の人が集まる場所には違いがありません。
『おいしいご飯もいっぱいあったよな・・・。』
記念すべき、ベトナム最初の食事はこの市場のフォー。(実は名前も知らない市場なのですが。)

Pho”“Ga”“Bo”屋台に書かれた懐かしい文字が、私の記憶をよみがえらせます。
“フォー”“チキン”“牛肉”これを組み合わせれば、注文には困りません。
今回はPho Bo”(ベトナム版肉うどん)で始めたいと思います。
『さあさあ、出てきました。さてさて?』
とにかく、ここ3年分の大きな期待がこの瞬間にかかってきます。
まず一口。
『ウ〜             アッ!』
何としたことか、パクチーの存在を忘れていました。(英語名コリアンダー:香草の一種、香りを楽しむもので広くアジア各国で使われています。日本でいえば、春菊の存在かな。)いつでもどこでも、料理に現れるパクチー。好き好きもあるでしょうが、まず外国人旅行者でこれが大好きという人間は聞いたことがないほどです。
私も、食べられないことはないけども、出来ればない方が料理はおいしく感じます。
『言うの忘れた!』しかし、何と言っても所詮“後の祭り”
一口目、二口目、なかなかおいしく仕上がっています。が、期待が大きい分、そしてパクチーがある分、少々期待外れの感も歪めません。
『逆にいえば、スタートはこれぐらいのほうが良かったかも。これから、もっとおいしいフォーに出会えることでしょうし。』
 食事を終えると、市場を通り抜け、サイゴン川に沿って歩き始めました。すぐそこの公園では、即席のペットショップ。猫や犬はわかりますが、普通の猿とメガネザルのような猿、名前は知りませんが大型のトカゲ、緑の蛇いっぱい。なんだか、いろんな動物が売られています。
『こんなの買う人いるんでしょうか?』私が心配です。
 更に、進んでいくと・・・。進もうとすると・・・。
『あれれ、体力が・・・。』
体は正直です。ゆっくり寝たつもりが体の疲れは、完全には取れていなかったのでしょう。

しかも、先週は0℃の地 北海道。そして、現在は午前中といえども30℃を越すベトナムに来ているものですから、体の調子がおかしくなるのも当然か。
とにかく眠くて、力が入らない!
『少し休もう。』
サイゴン川が見渡せる公園に設けられたカフェで、ベトナムコーヒーを注文。これでとりあえず、今日の食事の部のノルマは達成かな?

アルミのフィルターから、ポツリポツリとコーヒーが滴り落ち、コーヒーとして完全に飲めるようになるまで10分以上は必要です。もしかしたら、日本人なら痺れを切らして帰ってしまうかもしれません。

また下手をすると、コーヒーが入れ終わる頃には、コーヒーそのものが冷めてしまっているようなこともあります。そんな時は、それをそのまま、氷の入ったグラスに入れアイスコーヒーにした方が良いかもしれません。
とにかく、せわしいホーチミンにあってカフェだけは時間の流れ方が違うようです。

『さっ、どうしよう。とりあえず今日はホーチミンにいるとして・・・。』

選択肢の一つは、さっき一つ発見したのですが、この公園にあるボート乗り場から、ブンタオ行きのハイドロホフ(高速艇)がでているようなのです。これに乗れば2時間もせずに、ビーチに直行できます。が、船の甲板にもでれないし、外国人料金を取られるし(12米ドル)で、もろ手を上げて賛成という気にはなれません。

『それじゃ・・・。』
『まっ、焦ることはないか!』
いったんカフェをでて再び昨日の夜のように、旧ホーチミン市庁舎の公園に行くことにしました。
『今日なら、誰かに会えるかな。』という淡い期待をもちながら・・・。

月曜日という平日の午前中で、やはり人出はやや少な目といったところでしょうか。

でも、それよりも何か物足りないのです。

『・・・・・』
30分、いやもっとそこにいたでしょうか?
何か、3年目に私を掻き立てたものが・・・。見つけ・・・られる。・・・ない。・・・。

 なんだか、朝もはやから歩き回ったせいで、じっとしていると急に眠くなってきました。さらにこの暑さで、私の思っている以上に体力が消耗されているのかもしれません。
近くの私設の両替所で米ドルをベトナム・ドンに両替しました。20米ドルが280,200ドン。
最初ならこの数字のギャップに戸惑いますが、今回は慣れたもの。むしろ、トルコに比べたらかわいいものです。(大体の計算で1米ドル=218,600トルコ・リラとすると、20米ドル=4,372,000トルコ・リラ)

『とりあえず、やるべきこと終了!』
そこで一旦ホテルに戻って、出直すことにしました。もう一泊とまることも伝えなければいけないしね。
 そして、少しという気持で横になったのですが、少しでは終わらなかった。


気が付いたら、夕方の4時半。それにしても、まだ体がだるい。でも、これ以上寝ると夜寝れない・・・。
そこで、ベランダに出て、外に景色を眺めながらこの旅行記の作成にかかり始めました。
今回からは、CASIOのカシオペアという小型のパソコンを持ってきており、より早く原稿を仕上げようという考えでした。
(結果的に言うと、電池の取替えの際、文章の保存が出来てなくって、この時に書いたデーターは存在しません。これは帰国後書き直したものです。これも勉強 トホホ!)
3時間かかって、出国から今現在までの旅行記は出来ました。
『この調子で仕上げていけば、帰国時=HP公開も夢でないな!』

7時もとなると、さすがに辺りは暗くなり、液晶文字が見えづくなったので残りは、夜帰ってきてからにしましょう。

『今からどこに行くって?』
どこもここもありません、今回3度目、旧ホーチミン市庁舎前公園に参上です。途中、フォー専門店で今日二度目のフォーをとり、今度こそは・・・。

 しかし、ここにくれば来るほど、『もう、今度こそはやめにしましょう。この公園に来るのは・・・。ホーチミンからもすぐ離れるべきだな。』という気になってしまいます。
 ホーチミンは、多分始めてきた人の多くは、想像以上に都会で、ものすごく面白い所だと感じるはずです。実際、大手旅行会社主催の団体旅行も多く来ていましたし、皆さんの思っている以上にベトナムは観光地になりつつあります。(もうなってしまったかもしれません。)
 ここから周りを見回せば3年前にはなかった高層ホテルも数件完成しています。そのうちの一つのホテルには、テナントではありますが、シティバンクの支店がオープンしていたのには、二重の驚きです。しかし、次回からはカード一枚で旅行できるとなると、これは私には朗報かもしれません。
それだけではありません。ショッピングモールも、1件でなく複数件でオープン。更には、古くからあった骨董品が次々と現代的なブティックに変身しています。オメガやロンジンの店専門店なんていう店さえあります。
『わざわざ、ベトナムに来てオメガもないよな!普通のベトナム人は日給1ドルのために働いているのに・・・。』
公園のベンチに座り、派手になった街の様子を見ていると、『果たして何をしに、ベトナムに来たのだろう?』と、また同じ疑問が浮かんでは消えていきます。それを振りきるかのように、街をほっつき歩いては、変わりゆく様子を眺め、またほっつき歩きと、そんなことを繰り返していました。



 ライトアップされたREX ホテル



今度は、公園ではなくREXホテルの反対側にある市民劇所(旧国会議事堂)の階段に腰をおろして、少々高いところから街を眺めてみました。
『でも、見るところを変えたって、何も変わるもんじゃなし・・・。』
でもね、長く座っていると暇な人がやってきては、いろいろいらぬ知恵を授けてくれます。

あれが、ホンダガール!」(ホンダのカブに乗ってお客を探し々走り回る売春婦)、「あれは、男!」「金だけとって終わり。「あそこに座っているのいはゲイ。客が来るのを待っているんだ。」、「ベトナム語でゲイは“ペイデイ”」等々。

『ホーチミンはもうたくさん。明日出発だ。』

でも、行き先は・・・、まだ決まっていません。でも多分、明日の夜はブンタオで、蟹を肴にサイゴンビールでもかっ食らっているでしょう?