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Detour 04-5 in Vietnam
Da Lat〜Ho Chi Minh City(23rd)
何だか、ベトナムの朝は日本よりも早く始まるみたいです。5時過ぎには町がざわめき始めます。
それにして、カフェの店までが朝から、音楽をドンドン鳴らし始めるのは何とかならないもんでしょうか。
しがって、 私も5時に一度起こされ、再び眠りにつこうとしたのですが、また6時に起こされ、しかたなく今度はシャワーを浴びてホーチミンへの出発に備えます。
また、あのゴミゴミしたホーチミンに帰らなければならないのです。
願わくば、ホーチミンを経由せずに直接どこかに行ければ、時間的にも費用的にもいいのですが、やはりホーチミンがすべての中心で、
そこに戻らないことには何も出来ないというのが現状です。
『また、何もない8時間と思うと・・・。』
今思うと、かぎられた時間とお金を大幅に、浪費してしまったような気がします。
この区間は夜行バスがないので、なおさらそういう気がします。
朝食は、昨日の晩と同じラーメン屋さん。
『こんな時間から、やっているものか?』普通ならそう思いますよね。
よくもよくも、よく働くものです。お店は朝から商売繁盛。
『一体、いつ寝てるんだろう?』
ラーメンだけでは少々足りないかと思いフランスパンのサンドウィッチ。更に時間があったので、カフェまで・・・。最後の最後まで、ダラットは食い道楽の町になってしまいました。
予定の時間7時30分よりも早めに、キムカフェのバスはやってきました。
誰も、バスには乗っていません。
『Lucky!』ということは、好きなところのどこにでも座れる!
たぶん最初に、私のホテルをピックアップしてくれたのでしょう・・・。
『バスも小型でなかなか。これなら、追い越しも自由だし、予定よりも早く着くかな?』
早々と、足を自由に伸ばせる席に座ると、『今日も7〜8時間バスに座っておかなければ成らないし・・・、ウーン寝よう!』
再度眠りにつくことに・・・。
Zzzz・・・・・・
眠ったり、起きたりを繰り返していますが、とにかくバスだけは前に進んでいますから、まず安心。
でも、特別何も考えることがないので、ボーッとしていると、またあのことを思い出してしまいます。
『7ドルで8時間(往復14ドルで16時間)もかけてダラット来たのに・・・。』
『いやいや、やめよう。もう考えないことに!』
バスは2回の休憩をいれただけで、ひたすら走りつづけています。
そう言えば、一昨日のバスはシンカフェ主催の“Open Tour”だったのに対して、今日のバスはキムカフェが主催だが、題目もなんにもありません。後で分かったことなのですが、実はシンカフェのツアーは、途中で「ここが水上生活者のいえです。」とか「ここがお茶とコーヒーのプランテーションです。」と言いながら、何度かバスが停車したのです。それが、ツアーだったのです。
更に今日は悪いことに、ホーチミンに帰る時間が夕方5時とか6時のなる予定。ということは混雑のまっ最中。バスの速度が遅くなれば、実際はそうではないのかもしれませんが、急に暑さが増したような気がして、バスの中でいること自体が息苦しくなってしまう始末。
結局、途中の余計な時間(観光停車)はないはずなのに、結局ホーチミン着いたのはダラットに来た時よりも遅いぐらいになってしまいました。トホホ!
さて、ホーチミンに着いて、一番先にしたことというのは・・・。『明日の予定を立てること。』
一番候補はメコンデルタ。バスの中で、インターネットのホームページからコピーしてきた旅行記を読んでいると、何だか無性にメコンデルタに行きたくなっていたのです。
『とりあえず、シンカフェに行って、いろいろ見てから考えようか?』
えーい、面倒なんでその場で申し込みをすませてしまいました。
メコンデルタ2Daysツアー(交通・宿泊付き20ドル)というコースです。
『深くは考えなかったんだけれども、これでよかったんだろうか?もとはといえば、海に行きたくと、わざとホーチミンに来たのに・・・、このままじゃあ無理?』
『まっ、なるようにしかなりません!』
再び、TU LIEUホテルに行くと、同じ部屋が空いており、またお世話になることにしました。なんだか、なじみの店がホーチミンに出来たようで、うれしいという感じです。私の中では、このホテルはホーチミンでの隠れ家的存在となっていました。
とりあえず明日の行き先も決まったということで、今日は気分的にも楽です。
『ベトナムに来て、ほしいもの。』といえば、私はなぜかしらベトナム国旗のバッジが思い浮かびます。北朝鮮もそうなのですが、共産主義の国は、なぜだかバッジを好みます。金日正にしても、自分の顔写真いりのバッジを国民に配っていましたし、ベトナムの人々も、公務員や学生はどこかしらにバッジをつけているようです。私は前回買ったバッジを、知らないうちになくしてしまって、残念に思っていましたから、今回は少々多めに買うつもりでした。
単に、バッジを買いにベトナムに来たと言っても、言い過ぎでないかもしれません。ある意味では、それくらいの軽い気持だったのです。
バッジは前回と同じ、徽章屋さんが並ぶ商店街に求めることにし、ホテルを出かけていきました。
3年経っても、全くここは変わりばえしません。このバッジ自体は流行の品物ではなく、きっと実用性を持ったものなのでしょう。
前回なくしたもの、めぼしいものを4点選び、20,000ドン(120円程度)にしてもらいました。ほんの小さなことでしょうが、満足感が私の胸で広がっています。
更にこの後、びっくりすることが起きたのです。
ホーチミンでいちばん有名なベンタン市場の中を、『なんか珍しいものはないか?』と、歩いていた時。そして、『ダラットで見てきたダラット産のコーヒー豆がないかどうか』、冷やかし半分でコーヒー売り場の並ぶ所を見ていたとき、ふと、・・・
『あれっ!』
“Do you remember me?”
『あれっ?』
『見たような、見たことないような?どこかで見たかもしれないが、単なる客寄せの猛烈なセールスだったらまずいし・・・。』
“I know, I know!”と口では言っても、決して歩みを止めることはありませんでした。
そして、更に10メートルぐらい先に進んでから、私は立ち止まったのです。何か頭の中で引っかかるものがあったのです。
『あっ!ひょっとしたら彼女かな?』
そして踵を返すと、さっきの場所に戻っていきました。
『気を悪くしていないかな?』
『やっぱり彼女です。3年前にあった彼女がそこにいたのです。』
「覚えていてくれたのね。」、「公園であったよね。」、「フェリー乗り場まで送って・・・。」、「写真も撮って・・・。」
やっぱり間違いありません。こんなこともあるのですね。
もともと陽気な彼女が一段と、興奮しているのが分かります。私まで、胸の奥が熱くなってくるのを感じます。
それからしばらくは、あれからどうなったこうなったのという身の上話。
どうやら、お土産の心配は無くなったようです。あまり商売をしてもなんなので、日曜日にまた来る約束をして、その場を離れました。
『単なる偶然なのでしょうが、なんとも言いがたい心境です。』(この話は、深夜特急本編では非公開でしたが、こういう事情で公開しました。)

ベンタン市場
少し早い夕食は、近くのレストランで取ることにしました。本当は、ジュースを飲もうと思って店に入っただけなのですが、隣でおばちゃんが焼く、バインセオ(ベトナム風お好み焼き:米とココナッツと卵黄を混ぜた生地で、もやしと豚肉やエビなどの具を入れたもの。)が無性に食べたくなってしまいました。ダラットでも小さいやつは食べたのですが、ここのは豚肉はもちろんエビも入って更においしそう・・・。更には、おばちゃん料理を作りながら“生春巻き”まで、食べ始めました。
あれも、これも、・・・!
これが、ベトナムでの私の食生活と言ってもいいでしょう。目の前で、いろんなものが見え、指をさせばそのまま注文できる。そんな自由な食生活も、ベトナムの魅力の一つでしょう。
明日からのメコンデルタツアーを終えて、今度ホーチミンに帰ってきたときには、もうそんなに時間は残っていないはずなので、いまのうちにお土産の下見をしようと思い、街中に歩いていきまいした。
本屋を探し、CDショップを見つけ、置物を見、そんなことで時間はどんどんと過ぎていきました。
ただ、私にとってそうすることは、単なる旅行者になりさがることで、何の面白みも感じられませんでした。
ほどほどで、ホテルの戻り寝ているほうがましにさえ思えてきました。
その後も、すぐにはホテルに帰ることはしませんでしたが、いつもよりも早い時間にホテルに向かいました。
そして、ここだけは“ベトナムの治外法権”、現地の人よりも格段に外国人の割合の多い地帯であるデタム通りに、一旦戻ってきました。
正直言って、私はここが好きではありません。でも、料金の魅力でここに宿を取っています。本当は、外国人が一人もいないところでもいいと、思っているぐらいなのです。
でも、ここにはここの良さもあります。値段や、サービスが均一化して何をしても、買っても実に分かりやすい。大体、ベトナムなんて国には定価という概念が薄く、すべて交渉によって値段が決まります。もちろんベトナム語をしゃべれない人は、不利ですよね。そんな国なのです。(逆に言うと、世界中で定価のある国の方が少数かも知れませんよ。)
『そんなの、どうでもいいか!』
とりあえずその日は、すぐにホテルには帰えらずに、ビールを飲んでこの辺りを眺めていまいました。
一番この辺りで変わったもの、それはインターネットショップでしょう。1分400ドン(1分3円程度)の使用料を払えば、インターネットが使えるという店が、10件以上もあるではないですか。中には、日本語が使えるものや、韓国語が使えるソフトを用意している店もあるのです。いくら便利だからといっても、これほどのものがベトナムにあること自体驚きです。
ある意味、利便性では日本の上をいっていると言えるかもしれません。

デタムストリート
今回は、このようなショップを使用する機会がありませんでしたが、次回は有効に使えればと思っています。
大瓶のタイガービールの、最後の一杯をかたづけると、後はホテルに戻って寝るだけです。
明日も朝は早いし、できるだけ体を休めることにしましょう。
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