Detour 05-1 Pusan
14th Aug.

海から見る都市というのは、普段見るのとは違った姿を見せることがあります。街によっては、海や川が玄関であり、とうぜんのこと街全体が海から陸に向かって発達してきたという場所も世界中にはたくさんあります。
しかし、ここ福岡はどうやらそれとは違っているようです。なんだか、港は最近とってつけたもののよにのしか感じられません。
『もしかしたら、海の本当の玄関は別にあり・・・』
あるにしても、何だかここは寂しすぎます。

何もないわけではありません。むしろ、三菱倉庫などの大手企業の倉庫やマリンメッセ福岡なるコンベンションセンター(会議場)、比較的新しい福岡国際ターミナルなど建物や公園には事欠かないのですが・・・。
『福岡って歴史のある街のはずなのに・・・!』
実はそれがあまり見られない街かも知れません。もっても、私の歩き方が、間違っていたのかもしれませんが・・・。
(時間があれば、元寇博物館や金印記念館にでも行けたのでしょうが、それは次回の楽しみとしましょう。)
しかし、その反面、新しい物はすごいですよ、ほんと!
福岡は新しいのもにあふれた街です。キャナルシティ、ツインドームをはじめとする百地(モモチ)。でも、そんな物はごくごく一部。すべてはとても書ききれないほどです。
女性が買い物にくるならもってこいかもしれません。
しかし私にとっては、何だか物足りない・・・。
新しい建物は、大半がここ10年、すなわちバブル景気にのって造られた様なものばかりの様で、実に殺風景。福岡の街を殺していると思ったのは、私だけでしょうか?
しかも、現在の大都市の例にもれず、ビルのテナントは空きばかりが目立つ!
せっかく造った公園も、いるのは浮浪者ばかりで、普通の人は、その現状と強烈な匂いに退散せざるを得ない・・・。そして、ますます浮浪者が増える。
東京、名古屋、大阪などが抱えるのと同じ問題を、今の福岡は抱えているようです。
朝の7時過ぎに博多に着き、夕方4時まで、ただ半日歩き回って感じたことです。


 国際フェリーターミナルは近代的な建物です。フェリーターミナルというより、空港と言っても十分通用するほどです。
一歩ターミナルの中に入ると人でごったがえしています。
『あたりまえですよね。お盆休みなのですから!』
でも、その乗客の大半は日本人でなく、大半は学生らしき韓国の若者。
『普通の日本人は飛行機で行くのかな?』
そんなことを考えながら、船の出港時間を待ちました。
予定どおり、19時ちょうどにカメリアラインは博多港を離れて、玄海灘へと進んでいきました。
船内に設けられたお風呂に入り、今、休憩室でこの原稿を書いているのですが、やはり耳に入ってくるのは“ハングル”ばかり。


 何もなければ、明日(8月15日)の朝8時過ぎには釜山港に入るはずです。
日本はもちろん、終戦記念日。一方の韓国は光復節(独立記念日)を同時に迎えます。
こうして、比較的文化の交流が自由になった現代でさて、日本に対する韓国の若者たちの気持ちは、昔の人々と同様に変わっていないのでしょうか?
それとも、変化の兆しが見られるのでしょうか・・・?
きっと釜山でも、明日55周年を迎える“光復節”についても何らかのイベントが開かれるはずです。私も厳粛に、その日を観察してみたいと思います。