Detour 6-8 in Egypt
Cairo(14th)

 『やっぱり!』

 『何が“エジプシャンタイム”だと。』
もちろん普通の人はそれでいいけども、飛行機がエジプシャンタイムで飛ぶわけないんだから、いいかげんいしてもらいたいものです。何が言いたいかというと、まいくら待てども空港までの送迎のアファマッドがこないのです。しかも、手持ちのお金はほとんど“ゼロ”。
エジプトポンドは再両替があまり用をなさないということで、昨日のうちにほとんど全部使いきってしまいました。
実に手持ちのお金は4ポンド(140円程度)しかないのです。
全く100%信用していたわけじゃありません。ある程度予測はしていたのですが、それにしても『やっぱり!』残念です。
そして何よりも残念なのは、こんな気持ちでエジプトを後にしなければならないということです。
この自分の落胆した気持ちに自分で軽いショックを受けました。
それでも、最初は淡い期待を持ちながら、まだかまだかと待ってたんですよ。
でもいくら待てども、ついには約束の時間が過ぎてもアファマッドが来ないんで、私は頭に来ているんです。
あきれていると言ったほうがいいかもしれませんね。
『もう、絶望的な気分です。』
『今から、ATMに行ってタクシー探して・・・。』
『あ〜、最後の最後で何でこんなことになるんだろう!』
 “捨てる神あれば拾う神在り”
そう悪いことばかりでもないんですね。ホテルの従業員にこの状況を話すと、
「私が、お金を立て替えておくから、このお金でタクシーに乗りなさい。」
「急がないと遅れるかもしれないから、早く早く。」
ありがたいじゃないですか。
とにかくこの心使いに感謝して、私はペンション・サクラを後にしました。
ぐずぐずしている暇はないぞ!
念のために、最後に空港を意味するアラビア語と空港までのおおよその料金を聞きました。


 「急げ、急げ!」
階段を駆け下り、私は一目散に大通りに向かいました。
しばらくキョロキョロしていましたが、運良くタクシーもつかまり、料金も彼の言ったその通りでした。

 最初はこれを目標としてやってきて、そして数日したらすっかり見慣れてしまったカイロヒルトンホテルの前を横切り、タハリール広場を過ぎると、そこからは、ハイウェイを一直線。
改めて少しだけ高いところから見下ろすと、カイロの街はとても異国情緒あるきれいな街です。
でも、それは街の雑踏が見えないからであって、実は世界中の大都市がもつのと同じ問題を抱えた街です。
公害、騒音、犯罪、人口過密・・・。
でも、それがカイロの、最大の魅力かもしれません。
そして、もう1つ思ったことは・・・。
『エジプトの魅力は、何よりもまず“古代遺跡”なのですが、その次にかくれた魅力として挙げられるのが“人”なのです。』
  カイロのダウンタウン

そして、最後に去りゆくカイロの街に別れを告げました。

『また来よう。今度は観光としてというよりは、エジプトの人ともっと知り合う機会を求めて・・・!』