Detour 07-1in Hong Kong
Osaka〜Hong Kong(5th)


基本情報
●正式国名:中華人民共和国
●政体  :香港特別行政区
●面積  :1.097km2(東京都の約半分)
●人口  :約700万人(99年12月現在)
●言語  :広東語、英語、中国語(北京語)ほか
●宗教  :仏教・道教、カトリック、プロテスタント、回教、ヒンドゥー教、シーク教、ユダヤ教
●時差  :日本より1時間遅れ(日本が正午のとき、香港は午前11時)


『テクニカルプロブレム?』
機長がそう機内放送で告げると、いったん動き始めたキャセイパシィフックはその場に止り、しばらく動きませんでした。
そして、再び動き出した時は・・・、機内整備のために飛行機はさっき来た道を戻っていきました。
そして再び機内放送で、「今から給油をする・・・。」
『それじゃ、ガス欠で運航しようとしていたわけ・・・?』
急に、キャセイパシィフックに対する不信感が起こってきました。
でも、あとは何も問題が起こらなかったんですがね。


 香港までは、4時間の飛行でした。
でも、大阪で1時間半以上も機内で待たされていたわけですから、実際は、それ以上に疲れを感じます。今までは、昼間のフライトではほとんど昼寝というものをしなかった私ですが、今日はとにかく眠い!
本を読もうとしても、映画を見ようとしてもすぐに眠くなってしまう・・・。
再び、目を覚ましたときは香港への着陸の20分前のことでした。


 香港の新空港はそれまでの啓徳空港の規模を遥かに上回るほどの大空港です。開設当時は、それこそ問題だらけでしたが、今ではもうそういった声も聞かれません。
(なれてしまったのかな?)
香港の中心からはだいぶ離れたところに造ったというだけあって、土地を贅沢に使っています。
着陸する時に、海から空港へ、という風景は関空と同じなのですが、なんせ規模が違い過ぎます。
空港ターミナルも、もちろんきれいそのものです。
明日、改めてもう一度探策することにしましょう。
ただ問題なのは、空港がきれいになった分、そして遠くに行った分、交通費が余分にかかるようになったということでしょうか?
まず、両替を澄ませ、10000円が613.10香港ドルに変身。
『一日じゃ、ちょっと多すぎるかな?』と思いながら・・・。

でも、実はそうでもなかったんですよね。
空港までの行き返りの電車代と、その他交通費、ホテル代、食事代を考えると、結構お金使っているんですよね。
それでも、とにかく便利になった分感謝することにしましょう。
日本なら、交通機関は不便な上に料金はもっともっと高いですからね。


 香港新空港から、九龍(中国最南の地、九龍半島のこと)までは、ほんの20分程度の距離でした。
窓から見える景色は、開発中の建設現場や、建設中のビルばかりです。
いかに、香港が変わってしまったのか、香港の中心部に着く前からちょっと不安です。
九龍駅からは、更に最寄りのホテルまで無料で送迎してくれ、ちょっと拍子抜けです。
『こんなに便利になっていいんだろうか?』

 ホテルはいつものように、重慶マンションへ。

 重慶マンション

私は、何だか異国風なこのマンションがとても好きなのです。
雑居ビル、その一部を個人が改造し、めいめいのゲストハウスを作っている。
そして、このビルいにいる人種も実に様々です。一見して分かる、アフリカ系の人々、インド系の人々から、西欧系の人々、アジア系の人々・・・。そして、ここには日本人も少なくないようです。
 私は、マンションの入り口で声をかけられたオバチャンの経営するゲストハウスに、まず行ってみることにしました。
部屋にはベッドが2つ、もちろん料金は1人分でいいとのこと。こんなことは、アジアでは良くあることです。
もし、誰かがあとで来れば、相部屋ということもあるんですがね・・・。
部屋には、ホットシャワーもあるし、私には満足過ぎる部屋でした。料金は150Hドル(2400円程度)。
『まっ、こんなもんでしょ。』


 荷物を置くと、カメラだけを手に持って外に出かけていきました。
お腹も空いたし、早く香港の食を楽しみたかったからです。
九龍地区のど真ん中を南北に走るネイザンロードは常に人でごったがえしています。
『それは、いくら時代がたとうと、何が起ころうと、きっと変わらない景色なのではないでしょうか!』
 今回の訪問は、香港が中国に返還になってからの初めての訪問なので、『何がどう変わったのか?それが少しでも見れたらいいかな』って思っていたのですが、残念なことに・・・。
香港は香港のままです。ただ、敢えて言うと、警官の数が大幅に増えていましたね。
 そう言えば、ホテルを出るときに、ホテルの奥さんにも言われたんです。
「外出するときは、パスポートを身に付けていなさい。そうしないと、警察所に連れていかれるからね。」

 ネイザンロード

 どんどんネイザンロード北上して、佐敦(ジョーダン)、油麻地(ユマテイ)、旺角(モンコック)と進んでいきました。夜になると、ネオンのきらびやかさが増し、夜店が出て、一層賑やかになるのがこの辺りなのです。
とくべつ買う物も無いのですが、私はこの雰囲気が好きでよくここにやってきます。
そうそう、好きな物を見つけては食べながらね・・・。

『結局は何も変わってないんですよね。』
『いや、何もこの流を変えることができなんじゃなんですかね。』
中国政府も、自由な流れが自分領土に入り込み過ぎると困るけど、かといって金のなる木が金を生まないんじゃ、それ以上に困ることなんですよね。
 この辺りの、中心街である女人街(Ladies Market)には、本当にあらゆる物があふれています。もちろん、それも光と陰。
その陰で、物乞いする人々がいることも確かですが・・・。
 丁度時計周りに繁華街を一周してすると、お腹もふくれて、買う物も無い私には、もうこれ以上ここにいる理由はありません。

そして、今度は夜景を見るべく、スターフェリー乗り場まで歩いていきました。

 少し靄がかかっていまいしたが、それでの世界でも指折りの夜景です。潮の香りと共に私に視界には、宝石箱のような夜景が一面に広がっています。
『あ〜、毎日こんな夜景の見える香港の人がうらやましくてたまりません。』
 初めはそのつもりが無かったのですが、私の足はついついスターフェリー乗り場に向かっていました。
1ドル70セント。日本円にするとたった30円程度の船旅。でも、そこから100万ドルの夜景を見ることが出来るとしたら、どれだけ価値のある30円なのでしょうか?
一度機会があったら、ぜひ乗ってください。
何回往復しても、飽きないほどの眺めをあなたに見せてくれることでしょう。

 スターフェリーから見る香港島

さて、セントラルに着きました。
『このまま帰るのもなんだし、う〜ん?』
ついでに、夜の香港の街を、今度は上から見てみることにしました。
つまり、ビクトリア・ピーク(山頂)に上るわけです。
もちろん、言っておきますが歩いてじゃありませんよ。
 前回来たときは、ピーク・トラムというケーブルカーを使いましたが、今回はバスにしました。料金が半額以下なのと二階建てバスで山登りするのも一興だと思ったからでした。
しかし問題もあったのです。普段に日本にいると、小銭は常に持たないように心懸けます。
『なぜか?』
『面倒だしかさばるからです。』

しかし、バスに乗るときは困るんですよね。特にここ香港では、バスのお釣がまったく出ません。
料金表で見ると、ピークまで8.80Hドル。
しかし、手持ちの最低のお金は50ドル紙幣・・・。
みすみすお釣りを捨てれる金額じゃありませんよね。
『しかたない。』
辺り雑貨屋さんに懸け込んでガム1枚。
それでも、料金どおりキッチリした小銭は出来ませんでしたから、9ドルを払ってバスに乗り込みました。
 もう夜の10時を過ぎているからでしょうか、バスに乗る人はほとんどいません。
曲がりくねった山道を上っていくと、どこもかしこも、豪邸かマンションばかり!
ここに家を構えることは、香港のステイタスそのものなんでしょうね。
昔、ヤオハン(今は倒産)の和田一男社長がここに大豪邸を見せびらかすかのようにして、テレビに出演していたときのことが、ふと思い出されました。
それにしても、こんな狭い道をよくもまあ運転できるものです。
二階建てのバスの天井に木の枝に当たるぐらいはおかまい無し。バスは、ドンドン進んでいきます。景色はトラムよりもこっちの方が、ずっとよく見えます。

 ピ−ク(山頂)に着くと、『あれっ?』
なんともま変わりきった風景しかありません。
そこには、新たな、しかも巨大な展望台が出現!
商業化と観光化の利害の一致でこうなったのでしょうが、私には少し寂しい限りです。
(現在ショッピングセンター、博物館やレストランが一体化した複合娯楽施設となっています。)
巨大なコンクリートの塊は、そこから眼下を見るのには適していますが、それを鑑賞するには少し寂しすぎます。
それと対照的に、昔ながらの中国スタイルの展望台は現在工事中でした。
 とにかくここしかないんですから、まずは展望台へ。

 ビクトリア・ピークから

『ふーぅ!』
さすがに100万ドルの夜景とはよく言ったものです。
しかし、山頂だけあって少し肌寒さを感じます
が、いやーそれを忘れさせるほどの景色が目の前一面に広がっています。
しばらくは、何も考えずにここにいることにしましょう。

 11時を過ぎると、さすがに『もう帰らなくっちゃ!』という気になってきました。
普段の生活を考えると、充分に遅い時間になっていますからね。
 やはり来たときと同じように二階建てのバスに乗り、スターフェリーの船付き場のあるセントラルに戻っていきました。かなり人もまばらになってはきていますが、それでも危険な匂いのしない香港は旅行者にはもってこいの場所の一つだといっていいでしょうね。夜中でも女性が一人でも歩ける場所の一つでしょう。
(危険なところも、もちろんありますよ。)

 ほんとは、そこからは一直線にホテルに戻るつもりでした。時間も時間だしね。
でもね・・・。
ちょっとばかり、気になっていたのでサイバーカフェ(日本流に言うとインターネットカフェ)を探しに、またブラブラと夜の街に出かけていったのです。
それがね・・・。
あんまりないんですよね。
このところ、ベトナム、エジプト、マレーシアと見てきて、そのサイバー化に驚かされた物です。だからそこ、『香港はきっとこんなもんじゃないぞ!』そんな気持ちがあったんです。
でも、無い・・・!
そして、やっと見つけたんですが、『日本語には対応してない・・・。』
勝手な思い込みなんでしょうが、『なんで?』っていう気分です。

とにかく、時間も時間だしあきらめてそのPCを借りることにしました。
料金は1時間33Hドル(500円程度といったところ)でした。
メールチェックはできましたが、いかんせんキーボードは中国語(広東語?)。
しかたなく、作業は英語中心となりました。
でも、インターフェイス(PCの画面操作)はまったく同じなんで問題はないのですがね。
難といえば、メールを英語で書かなきゃいけないこと。
たった2件のメールを書くのに、小1時間もかかってしまいました。まったく、不用意でした・・・。

 『あとは、もう帰って寝るだけ。シャワーも日記もいいや!』
ぜんぶ明日することにしましょう。

 ペニンシュラ・ホテル