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Detour 07-5in Sri Lanka
Tenglle〜Colombo(9th)
丁度これが旅の織り返し点となります。
あとは来た道を戻るだけかと思うと、何だか寂しくなりますね。こんな時ですよ、『このままどこかに行ってしまったらどうなるだろう?』って考えるのはね。
『でも、帰らなきゃ!』
ビーチでのんびりとし、少し重くなった腰を持ち上げ、とにかくここを離れることにしましょう。
とりあえずの目標はゴールです。
(ゴールと言っても、地名のゴールです。念のため。)
朝食とホテル二日分の支払いを済ませると、すぐにバススティーションに向かって歩き出しました。
運よく、ゴール行きのバス(実際はコロンボ行きのバス)、しかもエアコン付きのバスが目の前にあるじゃありませんか。値段は倍ほど違うのですが、乗り心地を考えれば絶対こっちですよ。これにしたって、60ルピー(100円程度)なのですから。
当たり前のことなのですが、スリランカは島国です。ですから、主要道は島の端をなどるように走っています。
スリランカ、特に南部においては、全ての道がマリンドライブ、つまり海岸道路なのです。もちろん鉄道においても同じことが言えます。
テンガラッタを出発したバスは、すぐにヤシの木林をぬけると、透き通るような青い海と少し金色がかった砂浜が、バスと並走するかのように現れてきました。
予備知識が無ければ、どこに行けばいいのかわからないほどの美しい海、ビーチが続いています。それも、決して途切れることなくね。
最初は、珍しくて見ていたんですが、そのうち睡魔が襲ってきました。いくら美しいものでも、これだけ見るとさすがに飽きてくるんですよね。
“人間とは貪欲なるものなり”
貪欲の上に、睡魔にはかないません・・・。
目が覚めるて、時間を確認してみると、もう出発してから2時間。
ということ、もうそろそろ到着です。
しばらくすると、灯台も見えてきました。どうやら、あそこがゴールのようです。
ゴールの城壁
ゴールとは、要塞の街。
昔、ポルトガルが築き、そしてオランダが今の規模の要塞にしたそうです。当時は、もちろん現在でもスリランカでの海上輸送の中心地がゴールです。
一歩バスから足を踏みだすと、いやがおうでもその巨大な要塞の姿が目に入ります。
城壁をくぐっていくと、その城壁の中には旧市街が広がっていています。
ここは、いわゆる美観地区となっており、ここ城壁の町の中では勝手な建築は許されていないようです。
(現在はユネスコの世界遺産に登録されています。)

とにかく、『まずは街全体を見渡してやろう!』と城壁に上っていきました。
すると、ここが丁度ここが、海に突き出た様な形で作られているのが分かります。そして、そのお陰でここから見る眺めはとても素晴らしい眺めなんです。
また、ここは地元の人のとっておきのデートスポットなのでしょう。多くのカップルがちょっとした木陰や建物の陰に隠れるようにして二人で寄り添っています。
そんなことおかまいなしの私は、城壁に沿って半島を歩いてみることにしました。
そうすると、今度は、遥か沖をタンカーが通り過ぎていくのが分かります。
『きっと日本のタンカーもここを通ってきているんだなあ。』
そう考えると、私は 今遠くにいるんですよね・・・。
要塞の先には灯台がありました。そして、その前には、モスク。でも、あんまりモスクらしくないモスクですがね。それは、きっとここの抱えている歴史的多様性のせいなのでしょう。
 
灯台まで、見てしまうと今度は、オランダ教会やイングランド教会を見て回ったりしました。
でも・・・。
グレート教会
オランダ教会
何だか、ここは寂しいだけで、凄く物足りなさを感じたのです。多分それは、今日が“ポヤ(Poya)”と呼ばれる祭日でお店の多くが閉まっていたからかもしれませんが、とにかく、ここにいちゃいけないような気がしたのです。
オールド・ゲイト
足早に城内を一周すると、私はそのまま駅に歩いていきました。
ゴ−ル駅
あいにく早い時間に電車が無かったので、今度は隣のバス停へ。
そうすると、今度もエアコンの付いたバスがあるじゃありませんか!
そして、迷わずそれに乗り込みました。コロンボまで約4時間かかりますからね。
バスに乗り込むと、また最初は外を眺めていましたが、すぐに睡魔の襲われることに・・・。
長い時間を忘れさせる一番良い方法ですよね。
街角の仏陀
『コロンボの街は暑かった。』
前回は早朝でしかも一瞬だけでした。しかし再び訪れたコロンボは午後4時過ぎ。
日本の感覚で言うと、スリランカでは時間の感覚が1〜2時間遅れている(日の出も日の入りも遅い)ので、4時とはいえ実際はかなり暑い時間帯かもしれません。
そして、それ以上にコンクリートとアスファルトで覆われた大都市コロンボは、太陽の光を強烈に反射しているようでした。
『暑い暑い!』
でも、ホテルを見つけるまではがんばらないと・・・!
コロンボは、ホテルという面に関してはあまり恵まれていません。
ホテル自体の数が少ないといってもいいでしょう。
そして、行くとろ行くとろこ“きたない”の一言!
清潔じゃないんですよ。少しぐらいは気にしない私でも、いやになるぐらい汚い。それこそ、今からでも近くのビーチリゾートホテルにでも行こうか、と思うほどです。
仮に清潔なところがあったとしても、そこは異常なほど値段は高いしね。暑さと戸惑いで、私もうんざりです。
そんな中で、あきらめの一件がアジャンタホテルです。ファン(扇風機)のみの400ルピーですが、この際、駅前というローケーションのよさでよしとしましょう!
ホテルのレストラン
『疲れた』
じゃあ、そこで、そのままゆっくりしときゃいいものを、また私はせっせと歩き始めました。
今度は、街をよく知るために。そして、インターネットカフェを探すために。
駅前からバスに乗り、予め覚えておいた“ババッバラピアティア”という地名を告げると、「5ルピー」という声が返ってきたので、多分これで通じたのでしょうね。
道すがら、よくよくバスの窓の外を見ていると、そこはさっきコロンボに入ってきた道のようです。さっき見たお店が見えてきましたもんね。その先には、政府紅茶局もありますね。
でも、今日は閉店のようでした。(明日、再度挑戦!)
そこには、巨大なショッピングセンターもありましたが、これも両方とも閉まっていました。
『祭日にお店を休む。』
同じ仏教国でも、日本とは大違いですよね。
目標としたインターネットカフェではありませんが、要は出来ることが出来ればいいんんで、私設の郵便屋さんのようなお店に入っていき、インターネットの使用の値段を聞いてみました。
すると、「1分5ルピー。」
田舎と都会じゃ、倍も値段が安くなるんですね。
しかも、マシンの性能が格段に良い・・・!
メールチェックを済ませ、とりあえず明日用の買い物の下見は終了です。
気が付けば、夕日が沈みかけています。
『これを見なきゃ!』
そう思うと、私はそれに少しでも近づくために、西の方つまり海岸の方へ歩いていったのです。
そしたら、そこには駅が!
これがババッバラピアティアの駅なのです。
 
一見しても、全然分からない不思議な駅です。歩道橋を渡ったところで、コロンボまでの切符を買うと2ルピー50セントでした。
私にとっては初めて見る50セントです。
それを手にとると、不思議に嬉しかったので、はっきりと覚えています。
「出発の時間は、6時34分。でも、単線だからよく遅れて何時になるかわから無いよ。」
まったく急ぐことはない私は、切符を買いもとめると、ホームから線路を越えて、海岸の方に出ていきました。
そうです。
不思議なことに、みんなホームにはおらず、海岸で海を眺めているのです。いいでしょこんな風景って!。
ゴール海の夕日
南行きの列車が2本通り過ぎ、それでも私の待つ列車はきません。でも、なんだかそれも『いつ来るか、いつ来るか?』ってワクワクさせられていいものです。
そして、来たときは、『あーあ』っていう気にさえなってしまいます。

コロンボ・フォート駅には着きました。
『でも、今からなんしょうか?』
そうして、また意味も無く夜の街を歩き始めました。
ここは、ペターと呼ばれる街で問屋さん街です。
ですから、夜は尚更寂しくなります。ほんとは、まっ暗なところのなんか歩いちゃいけませんが、行きたいんだからしかたありません。
でもね、話しかけてくるのはいい人ばかりなんですよ。
少し歩いては、少し世間話。
また、少し歩いては世間話、という具合です。
そして、少し喉も乾いたんで、ジュース屋さんでラッシー(ヨーグルトジュース)を飲んでいると、さっき道端で話した彼も来たんですよね。彼の名前は、ニヤス。
この辺で働いている青年です。ID(身分証明書・国民はみな携帯の義務があるそうです。)を見せてくれたんですが、25歳でした。
ニヤス(向かって左手)
ジュース屋さんの主人
そして私とニヤスは、少しいっしょに歩こうかということで、また店の外に出て行きました。
そして、ほんの2〜3分歩くと彼の友達に出会い、また同じように世間話が始まりました。。
今度は、地元中学の数学の先生とカバン屋さんのおじさんと合流です。
そして、その3人の共通点はというと・・・。
3人ともイスラム教を信仰している人達で、お祈りのためにモスクにやってきていたのでした。
お祈りの時間を告げる声が、スピーカーから流れてきました。
『よかったら!』ということで、私の異教徒の分際で、“生”のイスラム教徒のお祈りを見学させてもらえたのです。
今までも、何度となくイスラムのお祈りは見てきたつもりなのですが、今回みたいに“全員でいっせいにするお祈り”を見るのは初めてです。
それを見ていると、不思議なとこにとても神聖な気持ちになってくるんですよね。
宗教は違えど、神様に祈るときってみんな神聖な気持ちになっているもんですよね。それが伝わってくるかな?
ほんの10分程度のお祈りでしたが、とても貴重な10分のように感じたのです。
そうそう、モスクの中で“携帯電話使用禁止”という張り紙を見つけました。これも時代の流れでしょうね。
お祈りが終わると、さらに『お茶でも飲もう!』ということになって、私もそれに同行。
レストランでは、「お腹すいていないか?」
『そういや、今日の夜は何も食べていない・・・。』
結局、食事までごちそうになってしました。
こんなことをしていると(されていると)何だかね、私の持っていたスリランカのイメージと実際のイメージが大きく違っているので、私の頭の中でますます整理がつかない状態になってきています。
ただ、ひとつ言えるのは、私がスリランカという国をますます好きになっていることだけは間違いありません。それも
アジャンタホテル
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