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Detour 10-7in Middle East
Damascus( 9th)
今日こそは、ゆっくりします。
しようと思えば、丸一日あるわけですから、たいていのことは出来ます。実際少ない時間で、これまでなんとかしてきました。でも・・・
『それももういいや!』って感じです。
急ぐのに疲れました。
今日、少し遅めの朝食は近くの焼きたてのパン、そして一昨日パルミラでもらったリンゴ。
こんな過ごし方のほうが自分にはあっています。
街に散歩に出かけて、そう、今回の"旅の復習"といってもいでしょうね。
丁寧に、1つずつ今まで行ったところをまた今日も歩きながら、目の前のパノラマを頭に描いてはまた歩いていきます。
特別な理由はないのですが、旅の一番のお土産は"記憶"(思い出)だと思うんですよね〜。
バラムケ・ガラージュ(バス停)、タキーヤ・スレイマニーエ・モスク、スーク・ハミティーエ、スーク、・ミドハドパシャ、ウマイヤ・モスク、バーブ・アル・アマーラ・・・
いろいろ書いてたらきりがありませんね。
《タキーヤ・スレイマニーエ・モスク》
《国立博物館》
《マルジェ広場》
《スーク・ハミディーエ》
  
きょろきょろと目を凝らして街を歩いているといろんなものが見えてきます。
一番気になるのは失業率、いや仕事を持てない人の多さでしょうか。
しいては、貧富の差が非常に大きいという問題にいきあたるんですね。
方や、ベンツを乗りまわす人、方や街門でたばこを1本づつ売る人。
そうそう、今日は靴磨きの少年やおじさんをたくさん見かけました。
他にも、ビニール袋を一枚一枚売る人、電池を何箱も抱えて売る人、シャツを何枚も抱えて売る人・・・
『一体それでどうなるんだろう?』って思いますが、"それしか"手段はないんでしょうね。
生きるためには・・・。
今日本で、失業率が高くなったからといって、靴磨きを始めるほどバイタリティーを持った人はいないでしょう。
あえてここではバイタリティーという言葉を使わせてもらいましたが、精力とか活力といってもいいでしょう。
おそらく昔の日本にあって今無い、もしくは失われているものの一つじゃないでしょうか?
国としては、シリアの現実、この状況が決していい状態であるとは思いませんが、国としてのエネルギーという面では見習うことろがあるとおもいます。
『何でもできるんだ!』という気持ちがね。
さて、ダマスカスは、思ったよりも小さな都市(といっても地理上の街全体は非常に大きい)です。旧市街を中心とした見所は1日で歩けるほどです。
ただし、それを全部端から端まで味わうことは出来ないでしょう。
単なる"古い街"とみるか、"歴史的な重みを持つ街"とみるかは、それもその人の見方によるでしょう。
先日も言いましたが、私はどうしてもダマスカスの街、特にスークを、カイロとかイスタンブールとかイスファハーンのスークやバザールと比べてしまいます。(スークもバザールもほぼ同じ意味)
規模でいっても質でいってもすべてにおいて、バクダッドが勝るものはないでしょう。
でも、それが同時に魅力かもしれません。
あか抜けてなく、歪雑で、混沌といている・・・そのこと事態が心地好く感じます。
そして、何よりも気楽なんですよね。
モスクがそのいい例です。
ガイドブックなんかには、
『神聖な場所ですから、写真を撮るときはストロボなどつけることないように。』
で、中に入ってみれば、"パシャ、パシャ"みんな記念撮影。もちろん、現地の人です。もしくは、巡礼者たち。
子供は、鬼ごっこ。一方で、赤ちゃんは泣いてるし・・・。
普段着のイスラムの姿がそこにはありました。
もちろん、お祈りに入れば、誰しもその人の世界に入ってしまいますから、その空間だけには何か張り詰めた厳粛な空間が生まれますがね。
  
今日初めて訪れたのは、キリスト教信者の居住区です。同じ城壁の中に、イスラムとキリストが同居していたなんて、基礎知識のない人には信じられませんが、イスラムとはそれほど寛容考えを持っていたのです。税金を払えば信仰の自由が認められていたそうです。だからこそ、巨大なイスラム帝国を造ることが出来たともいわれています。
教会とモスクが隣りあうように立ち、一方でローマ帝国時代の門が建つ・・・
それが、ここ最大の魅力です。
あとは迷路のようになった街を歩くのが楽しみですね。
ふとしたことが、じつは数百年も前からあったかもしれないと思うと、わくわくしてきます。
 
お昼はそんな中、旧市街の二つ星レストランに入りました。
(シリアのホテル、レストランにはすべて星で等級を現しています。そして、多くのホテルはレストランをも経営しています。)
そこに、いわゆるサービスランチの看板が出ていたからです。
食べきれないぐらい山盛りのパン、山盛りのサラダ、前菜、カバーブ、シャイ(紅茶)これで150ポンド(380円程度)。
今回で、一番高級、そして美味しい食事といえるでしょうね。
お昼ご飯の後は・・・お休み!
後は、お土産を2,3見繕って・・・もういいでしょう。
バーブ・アル・アマーラ(ペルシャ式モスク)へ昼寝をするために行きました。
イスラム教徒に言わせれば、不謹慎といわれるでしょうが、ここはとても落ち着ける場所なんです。
ウマイヤドモスクよりもずっとずっと神聖な雰囲気に包まれていますからね。
『それにしてもどうでしょう?』
規模が小さいからでしょうか、ものすごい人がここに集まってきます。しかも、昨日同様女性がすごく目立つんです。頭の先まで隠れるような真っ黒な衣装がそう思わせるのでしょうか・・・?
とにかく、お休みなさい。少しお昼寝します。
…zzZZZ 〜♪
 
さあ、もう残された時間もかなり少なくなってきました。
『記憶の忘れ物はないかな?』
『あっ、ヒジャーズ駅を忘れていました。』
ただ、駅といっても現在はここから列車が走っておらず、記念碑の如くあるだけなのですが・・・。
ここにある列車はトレインカフェなる車両が2両があるだけです。
《ヒジャーズ駅》
《ヒジャーズ駅構内》
それから、クラフトセンター(工芸品店街)ではコーヒーのセットを買いました。もちろん、その後でアラビアコーヒーも手に入れました。カルダモンが入って癖の強いコーヒーですが、これがここのコーヒーです。
最後の仕上げには、日本を離れてからずっとそのままにしておいた髪と髭を整えました。最近の旅は、いつもこれで締めくくりですね。
ホテルに戻りシャワーも借りさせていただきました。
『さあ、そろそろ空港に向かいましょう!』
今回訪れた、中東諸国(ヨルダン、シリア、レバノン)は、距離といい感覚といい食べものといい、アジアの国とはまったく非なる国々ですが、それでも人のやさしさは変わりませんね。
一般的に、"中東"、"イスラム"という言葉だけで、『危険だ』とか『恐い』という言葉を思い浮かべるみなさんへ。
ぜひ、一度来て見てみてください。
日本が、『神風』や『ヤクザ』や『ハラキリ』でないように、ここにもまったく別の世界があります。
みんなおしゃれで、お茶目な人ばかりです。
《生ジュース屋》
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