タンジュン ペンゲリ (Tanjung Pengelih)

 外洋ではないので、大変穏やかな海である。45分程度の船旅で、Tanjung Pengelihの港に着き、パスポートに「Tg. Pengelih」の入国スタンプをもらう。港のイミグレの建物の裏山には、第二次大戦中のイギリス軍の要塞が残っている。日本軍は、背後から攻略したはずである。戦闘で破壊された様子はないが、保存状態は悪く一部は朽ちかけている。中に入れそうなところもあったが、さすがに入る気にはならない。


イミグレのすぐ裏手 中の様子 高台の要塞跡


 イミグレの付近にはちょっとした休憩所のようなものがあるだけで、商店も住宅もない。近くの町へはタクシー、バス、徒歩などで行くことになる。Kota Tinggiまで行くバスは、ちょうどタイヤが泥に埋まり救出作業中であり、しばらく発車しそうにない…。初めてなので、とりあえず歩いてみることにする。

泥に嵌まっているバス


 歩き始めると、日差しが暑い。なるべく木陰を歩く。右側は海、左側はマレーシアの軍隊施設らしい。従って、写真は取らない。少し行って、やっと一軒の店があった。

「カンポンのはずれの、海の見えるところにある支那人の珈琲店に休んだ。まだ朝食を食べていなかったので、ピーサン・マスの幾房に珈琲の食事をとった。」(金子光晴「マレー蘭印紀行」より)

戦前には、この辺りに日本人の経営するゴム園があり、日本人クラブなどもあったという。放浪の詩人金子光晴もこの地を訪れている。

海辺の食堂


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