瞰 望 岩

北海道紋別郡遠軽町

印刷物に奇妙なモノが写り込んだ、という話が『怪異・日本の七不思議』に寄せられた。
その数年後、取材のついでに出かけてみた。

特急 駅
特急オホーツク号と遠軽駅

JR北見駅から石北本線・特急オホーツク2号に乗り、常紋トンネルを途中くぐり抜け、遠軽駅に到着。早速、瞰望岩へと向かった。

岩瞰望岩(2002.09.01)

【怪異譚】

【瞰望岩の由来】

瞰望岩(がんぼういわ)は、地上約80mの安山岩質火山角礫岩よりなる奇岩で、約730万年前に噴出したといわれている。
アイヌ民族はこの岩をインカルシ(見晴らしの良い所)と呼んでいた。
遠軽町の地名はこれに由来し、以前は顔貌岩、巌望岩とも書かれていた。

昔、湧別アイヌと十勝アイヌとの間で争いが起こり、湧別アイヌはここを砦とした。
そして、十勝アイヌの大軍を迎え撃ち、数日の死闘を繰り返した。
すると突然、岩下を流れる湧別川が一夜にして大洪水となり、岩下に陣した十勝アイヌは全滅したという『インカルシの戦い』の伝説がある。
また、この岩は、神祭りの行われた神聖な場所であったとも言われている。

風景1 風景2
頂上からの眺めと岩の真下(足を踏み外さないよう恐る恐る撮った)

2003年6月、「ネット上に伝わる怪談」をテーマにしたTV番組のリサーチ段階で、会社に取材を申し込んだが、昔の事だからと断られたという。
ゴツイ岩なので、陽の当たり具合によっては、顔のように見えるモノが多く写ったとしても不思議ではない。
ただ、昔から神聖な場所であったこと、顔貌岩と書かれたともある。
今回は「顔」写真の話題だったが、昔から岩と顔にまつわる不思議譚がこの辺りで囁かれていたのかもしれない。

ぽてちゅうさんの投稿から逆算すると、昭和54年(1979)頃になる。
当時は、週刊誌やTVのワイドショーなどでオカルトブーム真っ盛り。
もし、誰にでもそのように見えるモノが写っていたとしたら、神聖な場所、地元に根ざした企業からすれば、回収するのも無理はないと思った。


参考資料

※『瞰望岩の由来』遠軽町教育委員会
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