07.バニラの香りの保存食
問題は、あなたが私をどう変えてしまうのかだ。
善しものにするのか、悪しきものにするのか。
いつの頃からか
私の胸にはいくつもの種が眠ってる。
バニラの香りの細長い種。
全ての種が待っているのは芽を出す瞬間。
ある日突然一斉に芽を伸ばし、
私を食い破って向日葵前線。
開くのだ、
大輪の黄色の花を。

その花が日輪に向かって花開く向日葵なのか
うなだれて地面に向けて花開く向日葵なのか
月夜にしか咲かない花なのか
開くことを忘れて立ち枯れる蕾なのか

それはあなたとの間のまだ見ぬ恋が熟さなければ分からない。

どうかどうか
今度ばかりは、
私が私を否定しないですみますように
あなたと一緒にお互いが成長できる間柄でありますように
二度と自分を憎んで生きなくてすみますように
見る風景が美しく見えますように
それでもあなたが私を憎みませんように
私を私が殺してしまいませんように

胸の種に手を置いて
私の中に祈らずにはいられない。


いつかこの種が私を滅ぼすのだと知ってはいても。