第3話   つながる
とうとうパンタさんとは連絡がつかず、アメリカ・ニューヨークへ飛び出そうとしてた前日、
またもやスゴイ偶然でその願いは成就された。
私はパソコンも持ってなかったので、パンタさんのホームページで今どこで何をしている
のか、全く知らなかった。
FAXしか私には伝達手段は無く、ボルダーの方に3回流したが返答はなかった。
この時パンタさんはハワイで綱渡り・火渡りの特訓中であったのである。
しかし私の声はハワイのホテルの一室のパンタさんへとつながることになる。
さてどんなシンクロでつながっていったのか、シンプルにまとめたい。
まずこの日の朝、銀行にドルへと両替に行った際、世界時刻早見表らしきものをもらった。
そして昼過ぎ、ミステリーサークル写真集を出版した中里さんに電話した。
するとたまたま自宅に忘れ物を取りに帰ってきていた奥さん(社長)が出て、事務所の電話
番号を教えてくれた。
普段は一日中、事務所にいるらしかった。
私は教えてもらっていた電話番号は通じることが無かったので、間違った番号を教えてもら
っているばっかり思っていた。
そして、「明日からアメリカに行くんだけどもパンタさんに連絡がつかない」、ことを言うと
「さっきパンタさんから電話があり、ホテルの電話番号を聞いたばっかり・・・・」ときた。
早速ハワイに掛けてみようと思ったが、睡眠中だと悪いな〜とためらった。
その時、朝もらった世界時刻表を思い出し、確認してみるとハワイは夜の7時・・・。Let's go!
フロントで苦戦はしたものの無事つながった。
そして「10月6日にボルダーに行きます」、と伝えると、パンタさんは10月4日にボルダーに帰
るというのである。オーマイガッ! 何もかもパーフェクトタイミング!!
私はこんな偶然をただ単についてる!とせずに、これをエサにして自分への自信を深め、進ん
でいる道を確信して、生きている様に感じる。
いつまでたっても前へ進めないので、今回はニューヨークまでは行きたい。
福岡を出発した飛行機は、まずオレゴン州ポートランド空港に着く。
それからソルトレイクシティー −−−− そしてニューヨークへと向かう。
時差なんか、もう色々あるんでよく覚えてないが、ニューヨークに着いたのは夜10時頃だったと
思う。世界一美しいと言われる夜景に絶句しながら、ジョン・F・ケネディー空港に着陸した。
すでに国内線に乗っている為に、日本人の姿なんか無い。
でもみんなに付いていけば、どうにかなるでしょう〜と思っていると、
突然、娘が「おしっこ〜」と言い出した。
トイレから出てくると、もう誰の姿も見えない。右か左かも分からなくなった。
必死に出口を探し回り、人に聞き回って荷物引き取りコーナーに行くと、
自分達のスーツケースだけが回っていた。
外には弟が予約してくれていたリムジンドライバーが待っててくれた。
「遅かったな。もう帰ろうか思ってたところだよ。」と・・・・ポツリ。
弟からも色々脅されていたが、リムジンドライバーはほとんどが中国系人。
そうじゃなかったら、怪しんで身分証明書の提示を要求すべし・・・ということ。
でもそんな英語話せるはずもない。
ちなみにリムジンとはあの長いシャンパン付きの車ではなく、ただのタクシー。
約1時間のドライブの末、どうにか到着。
部屋に入るまで待ってくれるほど良心的なドライバーだった。ありがとう〜。
しかしこの時、綺麗なニューヨークの夜景を満喫できたか、見るだけの余裕があったか定かではない。
再会の喜びは、ほどほどに私達は眠りについた。
11/20